さて、議員の保身の為以外の何物でもないミニ政党乱立で政局が益々混沌としてきました。
一体、どの政党に将来像があるというのか全く見えないと言うのが皆さんの本音ではないでしょうか?
この様なケースでは傍観するしか手立てがないので、今日は専門的な金融商品について久々に解説致します。
通貨オプションや通貨スワップと言う言葉を経済ニュースなどで聞いた事があるかと思います。
今回は個人には無縁ですが法人の投資手法の一つのハイリスク商品の通貨オプションについて基本的事項を掻い摘んで分析したいと思います。
通貨オプションの概要
ある特定の条件で「通貨(為替)を売買する権利」を売買する取引。価格算出モデルとしては、ブラック=ショールズモデルが使われることが多い。
・権利対象:買いか売りか
・権利行使価格(ストライクプライス):権利の行使レート
・満期日:権利の期日
・プレミアム:本質的価値+時間的価値
*本質的価値:市場価格-行使価格
*時間的価値:期間、金利、ボラティリティで決まる期待値
通貨オプションの基本形態
通貨オプションは、通貨を原資産としたオプション取引で、コールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)があり、以下の4つが基本形態となる。
・ロングコール:コール(買う権利)の買い
・ショ-トコール:プット(売る権利)の買い
・ロングプット:コール(買う権利)の売り
・ショートプット:プット(売る権利)の売り
簡単に言えば上記のような内容ですが、具体的な数字が無いと分かり難いですね。
例えば12月満期の80円行使価格のドルのロングコール:コールであれば、現状は82:50円/ドル位なのでプレミアム(本質的価値)が2円50銭あり、時間的価値が50銭であれば3円位の価格になります。
これは1ドル換算ですが通常は10万ドルが最低ロットになり、30万のオプション料で取引される事になります。
そこで、30万円支払って、1ドル80円で10万(800万円)ドル買う権利を得ます。
1:12月満期に85円に上昇していた場合
利益: 85-80=5円/1ドル 5円×100000=50万円
コスト: 3円/ドル 3円×1000000=30万円
純利益:50万-30万=20万
2:12月満期に81円だった場合
利益: 80-80=1円/ドル 1円×100000=10万円
コスト: 3円/ドル 3円×1000000=30万円
純利益:10万-30万=-20万円=20万の純損失
3:12月満期に75円に下落した場合
権利が行使されないので、オプション料の30万が総コスト=純損失になります。
純損失:30万円
数字は分かりやすく説明する為に簡素化しましたが、基本的には以上の様な仕組みになります。
詰まり、行使価格の80円+3円(プレミアム)=83円が満期日の損益分岐価格(スポットレート)
※尚、ショ-トコールはその逆でプレミアムがロングコールと同じ3円なら満期日に79円50銭(82.5-3)以下になれば利益が出て79円50銭以上だと損失が出ます。
以上、本日はオプションの買う権利について説明させて頂きましたが、此処を理解できていないと権利の売り方の計算とこんがらがるので十分な理解が必要です。
次回は通貨オプションの買いと売りをミックスしたゼロコストオプション(プレミアムオプション)について述べたいと思いますが、これこそがリーマンショックの際に日本の学校法人や上場企業の資産を吹き飛ばした悪魔のデリバティブになります。 naniwa-335