「あんぱん」は先週にこのブログに書いた予測は少し外れてしまって、メイコはあっさりと歌をあきらめ、ふたりの娘のお母さんになったが、蘭子は文筆家になりそうな気配はあったが、辛口映画評論家になるとは思いもしなかった。そういえば、東京の映画館に行ってみたいということを以前に言っていたような気はする。健太郎は髪型が変わり、すっかり業界人の雰囲気だが、嵩とのぶの暮らしにはテレビが入り、いよいよテレビの時代になった。
「いせたくや」を演じる大森元貴は、タイプは違うがピエール瀧のような、演技をしない演技が面白い。そして、永六輔をモデルにした「六原永輔」がついに登場した。演じる藤堂日向という俳優はまだウィキペディアもないようだが、こちらはしっかりと永六輔に似せた演技をしている。
「見上げてごらん夜の星を」と題した今週の「あんぱん」は、意図してそうしたのかわからないが、坂本九が亡くなった日と重なっている。日航機墜落事故から40年という節目の年でもあり、特集する番組が(そのいくつかしか観ていないが)テレビやラジオでよく放送されている。そのうえ、放送100年でもあり、昭和100年でもあるから、テレビ史をふり返るような番組もよくやっている。
今年のあたまには永六輔の孫が監督した映画のプロモーションでメディアによく出ていたから、今年はやけに永六輔が話題になっているという感じがする。ラジオでは高田文夫と爆笑問題が永六輔のことをよく話している。
「中年御三家」をあとから知った世代だが、それぞれが元気だったときには私は野坂昭如と小沢昭一のほうが好きだったから、今、永六輔のほうがこんなに語られていくんだなということがちょっと不思議な気がしている。それには、高田文夫や黒柳徹子のような、その人物を語るひとがいることがとても大きい。ひとは二度死ぬ、一度目は肉体的な死、二度目はそのひとが忘れられたときというのはまさに永六輔が言っていたことだ。