この日出かけたのは有楽町と秋葉原。1日中外で使ってみて、おおよその感触がつかめてきた。

 

前回の記事では、見た目よりも重量感があり、その裏返しとして耐久感がある旨述べた。そこで、今回PCその他のガジェットを中に入れて持ち歩くと、背中にぴったりとした印象があり、背負った時の重さを感じさせなかった。想像以上というか、本リュックの効果であると言えるだろう。

 

この秘密は何かというと、背面に施されている「3Dハニカム成形EVAバックパネル」。

 

背面にポコポコと起伏があり、人間工学によって設計された高級ベッドを想起させる。要は、背中とリュックの接触面積を減らすことで、背負った時の負担を軽減してくれるというのだ。

 

背負った時の負担が少ないと感じた理由は、ほかにもある。

 

ストラップが広くて厚めなので、安定感がある。余談だが、9年前に北欧生まれのカラーバリエーションが豊富な某有名リュックを使ったとき、ショルダーが細くて肩にぐいぐい食い込む感じがした。デザインと機能性のトレードオフかもしれないが、この部分は検討の余地があると、当時はそう考えた。

 

本リュックはストラップが厚くても、デザイン性を損ねるということではなく、むしろ洗練されている。機能性とデザイン性の両立が為されているのだ。

 

バックルには、MGlockマグネットバックル (BALLISTIC / X-PAC X50 TACTICALのみ)を採用。マグネットでカチッと付け、外す時はスライドするだけで簡単に外れる。バックルを付けるのは2年前アスレチックに参加して以来だが、バックルがあるとないとでは背中への負担が異なるような気がする。

 

そのほか注目すべきところをいくつか、挙げてみる。

 

背面にはRFIDプロテクション付背面ポケットがある。

 

RFIDという言葉自体は20年前ほどに聞いたことがあり、教科書的な事例でいうと、流通の現場で袋の中に入っている物品を一度にスキャンし測定する技術だ。ユニクロやGUなどで買い物をされた方であれば、バスケットの中に放り込むことで、金額がすぐに表示される。これを想定してもらえば分かりやすい。

 

調べたところ「RFIDプロテクション」というのは、例えばクレジットカードに内蔵されている、例えば電子マネーなどの情報を、盗難から守ってくれるという。サイバー犯罪というか、盗難技術もレベルアップしてきたので、これを守ることも現代のバッグに求められている要素の1つなのだ。

 

今のところはメインのスマホをここに入れ、テザリングなどで使う予備のスマホをメインポケットの中の小さなポケットに入れた。

 

上部にもポケットがあり、某ブロガーは財布を入れている事例を紹介していた。

 

率直に言って、良いアイデアだ。

 

残念ながら筆者の財布では少し大きく、それが敵わなかった。財布の大きさ自体を見直しても良いかもしれない。クレジットカード、図書館のカード、健康保険証、自動車免許証等、持ち歩くのは最小限にしようとしているのだが、減らすことがなかなかできない。ミニマルライフを検討するにあたり、課題である。

 

しいて注文を付けるとすれば、サイドにペットボトルを入れるスペースがほしかった。とはいえ問題視するほどではなく、必要なときにポケットの中から取り出せば良い。

 

以上の次第で本リュックのレビューは終了である。一言でまとめると、PCその他のガジェットの持ち運びをメインとしている。営業やコンサルタントなど、PCを持ち運ぶ機会が多い方なら、注目してほしいアイテムの1つだ。

 

見た目にはコンパクトであるが、メインポケットにPCを入れ、その他書籍、ノート、折り畳み傘、ケーブル、充電器、イヤホン、マスクなどを必要に応じて持ち運ぶと良いだろう。

 

PCその他のガジェットを保護するだけではなく、スタイリッシュなデザイン性とアーバンライフを求めたいという方には、ぜひ検討してほしいところだ。

 

背面に施されている「3Dハニカム成形EVAバックパネル」

 

背面横にもファスナーがある

 

これを開く。スマホやクレジットカード類を入れても良い

 

ポケットの中にもポケットがあり収納しやすい

 

予備のスマホを入れたり…

 

予備のマスクを入れたり…

 

ポケットの中には「WEXLEY」の表示が

 

上部のポケット。今のところは名刺入れを収納したが、小さめの財布を導入したいところだ

 

外側のタグ

 

ショルダーストラップは、厚くて安定感がある

 

バックルを留める。非常に安定感がある

 

マグネットで留められるようになっている

 

写真撮影用に、ファスナーを開けた状態で。カジュアルな場面はもちろん、ビジネスシーンでも多目的に使える