Archer AX80」のWebページによると、ルーターの設定については、アプリ「Tether」またはWeb管理画面のどちらかでできると示されている。

 

今までArcherシリーズを検証してきた際は、すべてアプリ経由で設定して、細かい設定等はWeb管理画面でチューニングしてきた。

 

今回もアプリ経由で行うか、アプリを使わずにWeb管理画面から行うか、一晩検討した。

 

結論は、両方やってみることに。

 

これまでアプリで簡単に設定できたので、購入を検討している人にはアプリの設定記事は参考になると思われる。他方、Webの管理画面でやってみたらどうなるか、個人的に試してみたいところでもある。

 

したがって、今回第2回目の記事ではアプリによる設定を紹介し、第4回目の記事においてWebによる設定を紹介できればと思う。結論を先取りして言うと、どちらも簡単にできる。

 

ところで、拙宅ではミドルクラスの無線LANルーターArcher AX53」を使用しており、何の問題もなくスムーズに安定している。今回はさらにグレードアップした環境にしたい! という場面を想定し、機器の入れ替えを行う。

 

スマートフォンの機種変更や、家電の買い替えでも同じことが言えるが、交換に時間をかけず、これまでとほぼ変わらない操作性が維持でき、かつパフォーマンスが上がった、と言えるのが理想的だ。

 

さっそく、ルーター本体を入れ替え、LANケーブルをWANポートにつなぐ。

 

あとは、アプリの指示通りで設定するだけだ。少し脱線するが、よく「指示待ち族」は良くないとかネガティブな言い方をする人がいるが、的確な指示を受けてそれに沿った行動するのは、サッカーチームでも職場でも同じことであり、当然のことだ。車に例えたら、アクセルを踏んだら車輪が前に動くのと同じこと。逆にアクセルを踏んだら、ぜんぜん違う方向に車が動くほうが問題だ。

 

閑話休題

 

「Archer AX53」を取り外してから、本機をつなぎ、スマホ画面の右上にWi-Fiのマークがつくようになるのに、わずか9分。ブログ用にアプリ操作中の画面をひたすらキャプチャしていたので、それがなければ5分くらいでいけたはず。

 

ところで本機には「スマートコネクト」という機能があり、非常に便利なのでぜひ導入しておきたい。

 

本機能について、軽く説明をする。

 

令和4年12月現在、Wi-Fiの規格には、2.4GHzと5GHz、6GHzの周波数帯がある。6GHz については、日本では令和4年9月に認可されたばかりの新しい規格のため、対応機種がまだ少ないのが実情だ(対応機種を入手できたら、ぜひ検証したい!)。今のところ主流の無線LANルーターは、2.4GHzと5GHzの2つの周波数に対応している。

 

5GHzはWi-Fi専用であり、電波の干渉が少なく安定している。ただし障害物に弱く、遠くまで電波を発信することができないと言われている。2.4GHzはその逆で障害物に強く、電波が届く距離も長い半面、家電などと電波干渉しやすく、通信速度が出にくいとされている。

 

要はそれぞれがPros and Consの関係に立っており、両方の周波数を適切に使用するのがベストだ。またネットワークプリンターなど2.4GHzにのみ対応している機種もあるため、結論から言えばどちらも必要だ。

 

TP-LinkのWi-Fiに切り替える前は、2.4GHzにのみ対応している機種は2.4GHzに設定し、その他PCやスマホは5GHzを基本とし、電波が弱いところで使用する場合、手動で5GHzから2.4GHzに切り替えるという非常に面倒なことをしていた。

 

しかしこの「スマートコネクト」は、どちらかの電波の速い方を自動で選択してくれる。手動で切り替えるひと手間が減る。例えは変かもしれないが、車で言うところのオートマのようなものだろう(車の例えばかりで恐縮だが…。)。SSIDが1つというのも管理上楽だ。もちろん自分でコントロールをしたい人なら、SSIDを手動で使い分けても問題ない。

 

インターネットにつながるようになったところで、まだ家族が起床するには1時間ほどある。引き続き、IPアドレスの設定を行うことに。

 

それはなんだったのか!

 

ミドルクラスの無線LANルーター「Archer AX53」。LANケーブル、電源ケーブルを外したばかり。これを本機に入れ替える

 

アプリ「Tether」

 

右上の(+)をタップ

 

一番上の「ワイヤレス ルーター」を選択

 

「スタンダードルーター」をタップ

 

 

ハードウェアの接続

ルーターのLEDが点灯していることを確認

 

 

 

Wi-Fiに接続。SSIDとパスワードは、ルーター本体またはWi-Fi情報カードに記載されている

 

Archer AX80を選択

 

ローカルパスワードを作成

 

2.5Gbps WAN/LANを選択

 

接続タイプを選択。あまり詳しくないので、自動検出におまかせ

 

MACアドレスは「変更しない」を選択

 

スマートコネクトを有効にする。SSIDとパスワードはこれまで使ってきたものを使用。これによって、デバイス側を変更しなくても済む。覚えておきたいテクニックの1つ

 

自動アップデートを有効にする

 

わずか9分で、入れ替え完了!

 

Archer AX80

Amazon

TP-Link公式HP

TP-Link公式Twitter