先日、TP-LinkのメッシュWi-Fiシステム「Deco S7」を試用したので、その時の話でも。

 

「Wi-Fiの電波が届きづらいときはどうすれば?」。このたぐいの質問をたまに受ける。回線やWi-Fiルーター、その他状況によりはっきりとしたことは言えないが、一般的な解決であれば、電波のカバレッジを広げることが考えられる。そうすると、①ピンポイントで無線LAN中継器を追加 ②メッシュWi-Fiシステムへの切り替え、このいずれかであろう。

 

また、お使いのWi-Fiルーターが少し古くなってきたので、この機会にメッシュWi-Fiシステムに入れ替えよう、という方も多くいると思われる。

 

そこで、メッシュWi-Fiシステムと普通のWi-Fiルーターの違いについて、ざっくり説明する。技術的なところはあまり詳しくなく、両方のシステムを試した1ユーザーの意見であることお許しいただきたい。

 

普通のWi-Fiルーターが単一で電波を飛ばすのに対して、メッシュWi-Fiシステムとは、複数のアクセスポイントからそれぞれ電波を飛ばし、同じSSIDとパスワードでWi-Fiに接続する仕組みである。つまり、ネットワークがメッシュ(網目)のように途切れなくつながる。ある場所では親機だったり、ある場所では子機だったりと、常に最適な接続に自動で切り替わる。イメージで言うと、広々とした商業施設や空港などで、Wi-Fiがつながる様子を想像していただければと思う。

 

別の言い方をすれば、普通のWi-Fiルーターから無線LAN中継器を経由してピンポイントで拡張することはできるのだが、中継器から別の中継器に、というふうに連携して電波を拡張することはできない。メッシュWi-Fiシステムと中継器による拡張は、そもそもの仕組みが違うのである。

 

他方、メッシュWi-Fiシステムと普通のWi-Fiルーターは共存できないから、追加購入というよりは、入れ替えになる。つまりメッシュWi-Fiのデメリットは、初期コストが多くかかる点であろう。

 

しかしながら長期的な視点で考えてみると、一度メッシュWi-Fiシステムにすると、あとは必要に応じてユニットを追加することができる。ちなみにTP-LinkのDecoシリーズなら違う商品であっても、最大で10台の接続が可能だ。要は、それだけ拡張性が高いシステムであることの証左である。

 

詳しくは「メッシュ(Mesh)Wi-Fiとは?」を参考にしていただきたい。

 

さて今回紹介する「Deco S7」は、上記のメッシュWi-Fiシステムに属し、令和4年10月に発売されたばかり。人気の高い「Deco M5」の後続商品である。速度やストリーム数などのスペック面でパワーアップさせつつも、価格は据え置き(令和4年10月7日の執筆時現在。このように書いたのは、昨今の円安等によりコストが上がり、企業努力でどんなに頑張っても、値上げもやむなしというところもあるからである。)。

 

両商品の比較は、こちらを参考にされたい。

https://www.tp-link.com/jp/compare/?typeId=5700&productIds=36177%2C57883

 

一点注意があり「Deco S7」はWi-Fi5対応であり、Wi-Fi6には対応していない。

 

そうは言っても、普通にインターネットの閲覧や動画再生、ファイルのダウンロード等をしている限りではWi-Fi5でも問題ないし、その裏返しとして、Decoのラインナップの中ではリーズナブルなモデルに位置づけられる。コストとのバランスを考え、プレミアムでなくてもスタンダードで十分、あえてそうしているという考えの方にお勧めできる。ユーザーの使い方や価値観で選んでいけば良いと思う。

 

さっそく確認していこう。

 

9月某日、商品が到着。

 

ラインナップとしては、1・2・3の3つのユニットがあるのだが、今回は2つのユニットにて試用した。構成としては、各ユニットと、それに付随するACアダプターが付いている。親機・子機の区別はなく、最初にWANとつなげたほうが親機で、それ以外が子機ということになる。

 

次回は当メッシュWi-Fiの設定方法を紹介。

 

さあ、何分で接続できたのか!

 

商品到着! 3年の製品保証も付いている

 

開封すると

 

LANポートが3つ付いている。ゲームなど、どうしても有線を使いたい場面で重宝するはずだ

 

上から見たところ

 

下から見たところ

 

正面から見たところ

 

2台並べたところ

 

取扱説明書等

 

LANケーブル

 

ACアダプター

 

Deco S7

Amazon

TP-Link公式HP

TP-Link公式Twitter