本機のような中継器の購入を考えている人であれば、メッシュWi-Fiも当然視野に入っていると思われる。

 

メッシュWi-Fiは、ルーター本体+中継器の利用とは異なり、同一のSSIDが使えるため、SSIDを切り替えなくて済む。

 

しかしながら、メッシュWi-Fiを導入するには、基本的にはルーター本体も含め丸ごと交換することが必要になってくる。

 

ネットワークをメッシュWi-Fiシステムに入れ替えるのもいいけれど、もしお使いのルーター・中継器がTP-Link製で、一定の条件を満たしているのであれば、丸ごと交換する必要がない。

 

TP-LinkではOneMeshという技術が導入されており、そのままの環境でメッシュWi-Fiシステムを利用できる。

OneMesh | メッシュWi-Fiの新しいカタチ

 

詳しくはこちらの対応機種リストを見ていただきたい。

TP-Link OneMesh対応機器

 

さて、拙宅ではWi-Fi無線LANルーター「Archer AX20」を使用しているので、本体と中継器がともに対応機種なのである。しかも両方ともWi-Fi6に対応しているので、Wi-Fi6のメッシュWi-Fiシステムが実現するという寸法だ。

 

Wi-Fi6のメッシュWi-Fiシステムということは、省電力で安定した通信環境が実現できるわけだ。

 

ただし一点だけ注意があって、ルーター本体の動作モードを「アクセスポイント」ではなく、「ワイヤレスルーター」にしなければならない。

 

OneMesh化するための手順を紹介する。ルーターも中継器もアプリTetherを共通して利用しているので、スマホで簡単にできる。わずか2分だ。

 

すると、中継器で使用していたSSIDが本体のSSIDに統一された。

 

今度は部屋からベランダに出て、電波をキャッチする。iPhone SE 2で測ったところ、最も遠いところでダウンロード・アップロードともに90Mbps以上となった。

 

続いて、中継器を外し、本体だけではどうなるかを同条件で測ってみる。なんとダウンロード・アップロードともに20Mbps未満であった。

 

今回Wi-Fi6に対応した中継器を2週間ほど試用してみた。簡単に総括を述べたい。

 

Wi-Fi無線LANルーターには一般的に「寝室2~3部屋」等の目安が示されている。しかしながらこれはあくまでも目安であって、部屋の構造やルーターを設置した位置によっては必ずしもその通りにはならず、電波が弱いないし届かない部分がある。そんなときに中継器は役に立つ。

 

今回、電波の弱いところでWi-Fiのシグナルにて確認したところ、中継器を使用することで数値は格段と向上した。したがって、お使いの環境で速度を改善したい方には、本機の使用をぜひおすすめしたい。とくにルーター本体がWi-Fi6に対応していれば、中継器もWi-Fi6にすべきだ。

 

付言するに、中継器の複数台利用について、1台のルーターに対して複数台の中継器を並列で設置することができる(ルーターと各中継器のSSIDは必ず別のものに設定する。)。ただし、中継器と中継器をつないで数珠つなぎのように直列で使用した場合は、速度や安定性が著しく低下してしまうため、おすすめできない。

 

それから、今回OneMeshを試用したところ、使用機種がこれに対応していれば、メッシュWi-Fiシステムの利用が可能になる。SSIDが共有になっているので、手動で切り替える必要はない。なお3台以上中継器を接続すると速度や安定性が低下するため、この場合は、メッシュWi-Fiシステムの導入を検討されたい。

 

現在のメインルーターは「アクセスポイント」で利用しているため、OneMeshに対応していない。このため左上のボタンを右にスライドできない

 

管理画面から、動作モードを「アクセスポイント」に変更する。切り替えには1分くらいかかる

 

中継器の最適な設置場所を探す

 

OneMeshに参加

 

SSIDが統一された!(写真下は統一前。ルーター本体と中継器のSSIDがそれぞれ表示されている)

 

拙宅のベランダにてスピードチェック。ルーター本体では20Mbpsを下回ってしまった(写真下)。一方OneMeshを使用していると中継器から受信できるため、ダウンロード・アップロードともに90Mbpsを超えた

 

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