先日CIOの急速充電器「CIO-G65WIC」を試用したので、その時の話でも。
ここ数年の技術開発の中でもUSB-Cは、ユーザーがまさに待ち望んでいた機能の一つである。
中でも注目すべきは、USB PD(USB Power Delivery)と呼ばれる急速充電の仕組みだ。
これまではデバイスごとにアダプターを持ち歩く必要があったが、USB-C経由であれば、共通のデバイスで使える。
しかしながら、これらは出力数によって、スマートフォンやタブレットにしか充電できないなどの制約がある。それではPCの場合はどうなのかというと、一般的には最低60W欲しいなどと言われている。デバイスによっては45Wであっても充電できるものもあるようだが、そのあたりははっきりしてはいない。
PCに充電ができる急速充電器は、スペックも高度なものが要求されるので、スマホ専用の充電器では足りず、一般的にはずしりと重たいものが多い。
そんな中、今回紹介するCIOの急速充電器「CIO-G65WIC」は、モバイル用途では理想的なサイズ感といっても過言ではない。なにせ本体87gの軽さなので、カバンの中に入れておいても負担にはならない。GaN(窒化ガリウム)半導体の搭載により省スペース化を実現している。さらに、電圧・電流を最適値に調整することで、発熱及び変換ロスを最小限に抑えられる仕組み「PPS(Programmable Power Supply)」にも対応している。
今回、同社の厚意によりレビューの機会をいただいた。さっそく2回に分けて紹介していく。
10月某日、商品が到着。
本体と取扱説明書のみというシンプルな構成だ。USB-Cケーブルは別売になっている。急速充電をしたいのであればケーブルは何でも良いというわけではなく、USB PDに対応したものを選ぼう。
プラグは折りたたみ式。これは嬉しい機能だ。モバイル用途の場合は、カバンの中に入れる場面が多いが、プラグが出たままだと他の物と接触し、傷つくおそれがあるからだ。
本体の大きさの参考に、iPhone SE2と一緒に撮影した画像を掲載した。どれだけコンパクトなのかがお分かりいただけたと思う。
次回は検証。無事に充電ができたのか!
商品が到着。最大出力数65Wの旨記載されている
取扱説明書と本体のシンプルな構成。カラーは白と黒の2色のSKUが用意されている
プラグ部は折りたたみできる
USB-Cポート1つ、コンパクトさにこだわった設計
USB-C to Lightingケーブルを接続
iPhone SE 2とUSB-C to Cケーブルとともに記念撮影