Aloha!
お母さん、今僕は思っています。
ぼくに故郷なんかなくなってしまったんじゃないかと。
そして、ひとつ残っている故郷があるとすれば
お母さん、それはあなた自身です。
あなたは、なにからなにまで故郷そのものです。
今、こうして静かに目を閉じていると
お母さん、あなたの声が聞こえてくるんです。
表題に掲げている
『母に捧げるバラード』の冒頭の歌詞(セリフ)です。
大好きな海援隊この歌がとても今感慨深く沁みわたります。
私は、親父の仕事の関係で小学校が3校、中学校が2校と渡り歩いて、大学は上京して一人暮らし、就職すると全国を転々としておりました。
そのため、まさに故郷というのが実感としてありません。
実家も私が川崎に住んでいたときに、知らないうちに引っ越しておりました。
良い意味で
いろんなところに思い出があるのですが。
先日の通夜で妹と夜通し話をしていて、ふと思ったことがありました。
葬儀屋が「出棺の時に故人の好物は沢山入れてあげてくださいね。」と
はて?お袋の好物って何?
どんなに考えても思い出せません。
出てくるのは、自分の好物ばかり。
そうです。
お袋はまず、子供の好物を作り、親父の好物を作り(親父も途中、単身赴任で不在が多かった)でした。
自分の好物はいつ食べていたのでしょう。
私の母方の祖母は
「嫌いなものを無理して食べても身にならない」としていましたから
一度、美味しいと完食すると常に食卓にあったりする家でしたから
今の私の体形が物語っております。
そんなお袋の好み、お袋の姉妹に聞いても、明確な答えは出ず。
結果、カフェオレみたいなコーヒーは飲んでいたと、意見が合うものがあったので
飲み物だけは入れました。
私もいい歳ですから、子供の好みと同時に親の好みを教えていかなくてはならないと
今になってお袋に教えられました。
お袋、おかわり!
Mahalo nui!