『無限の住人』 23巻 | 本だけ読んで暮らせたら

『無限の住人』 23巻



『無限の住人 (23)』  沙村 広明/著、 講談社アフタヌーンKC (2008)



スーパー時代劇マンガも23巻目。


因縁で結ばれた人物達のあらかたが登場する本巻。だが、それは最初の2話だけ。

残りの5話は、逸刀流の独断場゙だ。

天津影久(あのつ かげひさ)率いる逸刀流の精鋭4人が、大手門から江戸城に押し入り、斬って斬って斬りまくる大乱闘を繰り広げる。


やはり、沙村氏の画力はアクションシーンにこそ生きる!

静止画、ストップモーションの羅列で構成されるマンガ。であるにも拘らず、その前後の動きを想像させる沙村画伯の画。確か、誰かが云ってた、“画の慣性力”がこのマンガには働いている。

1コマ1コマの構図・アングルや陰影の付け方は映画にも比肩するし、人体の動き、特に四肢の動かし方については、もう、スゴイの一言だ。俯瞰のモブシーンにも目を見張ってしまう。


イマイチ、マイナー感が漂うこのマンガ。

だが、目の肥えたマンガ読みなら、この圧倒するチャンバラシーンには瞠目するはず!


毎度まいど、シツコイですが、お薦めです。


【関連記事】

2007年12月23日記事 『無限の住人』 22巻

2007年6月24日記事 『無限の住人』 21巻

2006年11月01日記事 『無限の住人』 20巻

2006年4月27日記事 『無限の住人』 19巻

2005年7月5日記事  『無限の住人』 18巻

2005年2月6日記事  『無限の住人』