基本的にタイのことならできるだけ学ぼうと、駐在から帰国以来、日本で開かれるタイのイベントには行ってきていました。
(最近は毎週のようにタイ俳優さんが来日されるのでさすがにそれはついていけてませんが~)
しかし!タイのイベントとはいっても、絶対にムリと避けていたのが、ホラー映画の上映!
大昔ホラー映画好きな夫とデートしたときスピルバーグ監督の『ポルターガイスト』というホラー映画を観たのですが、あまりの恐怖に途中から目をふさぎ、終わったらかいたことのない手汗で手がびっしょり!
二度とホラー映画には行かない!と心に誓ってうん十年・・・
そんなわけで、昨年上映されたタイホラー映画『女神の継承』も超こわいとの評判で行きませんでした。
でも・・・この夏またまたタイ発のホラー映画が一般公開されるのです・・・
『フンパヨン 呪物に隠れた闇』(公式サイトはこちら)
しかし、この映画はタイドラマで観て来たUpくん(Up Poompat、『Lovely Writer』視聴済み)とPhuwinくん( Phuwin Tangsakyuen、『Fish Upon the Sky』『Never Let Me Go』などを視聴済み)が主演。
Upくんがファンの質問に「そんなにこわくないよー」と言っていたので、観に行こうかな・・・と思っていたら、Upくんの来日舞台挨拶つきの特別上映が、一般公開に先だって開催されるとか。
どうせ見るなら、まわりがタイドラマファンとわかっている方々とごいっしょに、そしてUpくんのインタビューも見られるなら、と、購入しました。
上映館シネマート新宿の近くの地下鉄通路には、UpくんのJFCさんからの応援広告がありました。
ビジョン広告もこちらであったのですが、たまたまこちらの交差点を渡ろうとしたとき始まっていて、あっ!
と思いました。観られたのですが、とっさでスマホを出して撮影する時間がありませんでした。
1時間に1回の上映とのことで、撮影はあきらめましたが、実はこの3Dネコさんを実際に見るのは初めてでした!
コロナ禍以降、新宿のこのあたりに来ることがなかったからです・・・。
シネマート新宿内には、UpくんとPhuwinくんのサイン入りポスターが展示してありました。
満席の中、いよいよ映画が始まりました。
内容については、上にあげた公式サイトにありますが・・・
おもしろかったです!
ホラーというより、サスペンススリラーという感じです。
NHKドラマの『岸辺露伴』シリーズを観られるくらいなら大丈夫と思います。
(『岸辺露伴』シリーズでも怖いと思って観ていた私ですが・・・)
最初のつかみで、ややグロテスクなシーンがありますが、そこだけは薄目にしていれば、あとはストーリーのおもしろさにひっぱられます
都会から島に来た青年ターム(Phuwinくん)。
その理由は、出家してこの島の寺に入ったはずの兄ティーからの消息が絶たれたからなのでした。
ところが、島の寺のまわりは、あやしげな土の像がぎっしり並び、ポープ―様という仁王像のような像が敬われて祭られています。
そこで、僧侶たちから、ティーは僧院長を殺害して逃亡したとタームは聞かされ、驚きます。
あの優しかった兄がそんなことをするはずはないと、島にとどまり、調べることにします。
島の案内をしてくれるのは、身寄りのない少し障がいのある純真な青年テ(Upくん)。
その島では、亡くなった方はそっくりな立像がつくられ、そこに遺骨がおさめられる風習があると言われます。
そして、彫像師のジェットは、兄ティーの像をつくっていて、あとは遺骨をおさめるだけ、と言うのですが・・・
そこから、タームとテのまわりで不気味なできごとが次々と起こります。
そして島には「フンパヨン」という土偶の呪物があることがわかります。
フンパヨンは守り神にもなれるし、呪いをかける呪物にもなれるのです。
はたして、兄ティーはほんとうに亡くなったのか?
殺人をおかしたのか?
そして、そこに「フンパヨン」の呪いはかかわってくるのか?
もし呪いならそれをかけたのは誰か?
謎を追うようすがテンポよく描かれますし、タームとテを助けるために探索につきあう若い僧侶(めがねの子坊主くんも!)三人組がかわいいです。
私もタイの文化風習は勉強してきていますが、なにしろホラー的なものはこわいので、全くこの分野は知りません~
以前『クレイジージャーニー』という番組でタイの呪物についての回があって見たのですが、もうこわくてこわくて~~
そんな私ですが、『フンパヨン』は最後まで手に汗にぎりつつ、とてもおもしろく見られました!
さて、上映が終わったあとは、Upくん登場です!
撮影タイムがあったんですが、後方席からスマホをズームして撮ったので、ボケボケで・・・
クレジットを入れるほどでもないのですが、雰囲気だけ。
Upくんを生で拝見するのは初めてですが、すらっとした長身に、色白な小顔。
タイの東大といわれるチュラーロンコン大学博士課程在学ですが、修士号はイギリスで取得されているというエリートぶりを感じさせない、謙虚でナーラック(愛すべき)な受け答えに魅了されてしまいました。
(ちなみにもう一人のこの映画の主役Phuwinくんも、チュラー大を飛び級したという秀才)
日本語も勉強中ということで、日本語も時々まじえて話されましたよ
撮影タイムもユーモラスなポーズいろいろ。
インタビューの内容については、こちらなどに書かれています。
これらの記事に付け足しますと、この役はオーディションだったのですが、脚本を読んだだけで、やりたいと思って受けられたそう。
でも、ホラー映画はこわくて観たことがなかったそうです。
とにかく、こわがりで、すぐに驚きやすいたち。
だから、スタッフさんもよくUpさんをびっくりさせてからかっていたそうです。
撮影のときは、コンタクトレンズをはずして、撮影相手の俳優さんとスタッフさんだけ見えるようにしたけれど(へんなものが見えないように)、夜宿泊するときはどの宿にとまっても、日がたてばたつほどこわくて、マネージャーさんといっしょにこわがっていたそうです。
もちろんトイレもひとりでは行けず!
監督のP'Mikeは、もともとお寺の参拝などが好きな方で、たまたまこの島を訪ねたとき、撮影に使えそうだと思ったそうです。
そして、個人的なこととして、なんとUpさん、このイベントの翌日にはもうタイに帰るそうで、どこも見られていないけれど、タワーレコードで「レコード」を買われたそうです。
音楽を家で「レコード」で聴くのが好きなんだそうです。
レコードの音質が好きだそうです。
なんてステキな趣味・・・
最後に、出口からはけるとき、観客のみなさんに口パクの「あいしてる(日本語)」とともにハートマークを作ってくれて、思わずまわりのみなさんとハートマークを作ってお返ししてしまいました
(なお、私はSingtoさんのおたく)
というわけで、ぜひこの夏はタイ映画『フンパヨン』でお楽しみください。