夫が二泊で帰省したので(もう帰宅してます)、晩ごはんのしたくをしないでいいということで、はるばる上野の国際子ども図書館に、かねてから読みたいと思ってたタイの本そのほかを読みに行きました
ちょうど3階で『子どもの本の夜明け 帝国図書館展』も開催されていたので、それも観て来ました。
国際子ども図書館は、1906年に建てられた優美な欧風建築の帝国図書館をそのままリノベーションしたもの。
中島京子さんの『夢見る帝国図書館』という本を以前読みましたが、まさに帝国図書館時代に出版された文豪たちの貴重な子どものための著作が展示されていました。
今は書庫でゆっくり夢見ていた本なんだなあと思いながら展示を見ましたよ。
(ちなみに配布されていた展示リストを見ると、今も館内で閲覧できるものなど資料番号が書いてあるので、読めるものがたくさんあります!)
撮影可だった、夏目漱石の『吾輩は猫である』。
ほかは撮影不可だったのですが、主なところでいうと、
1889年に出版された雑誌『少年園』。
日本児童文学史的には知っておくべき第一の、児童文学の端緒を開いた巌谷小波の『こがね丸』。
大正時代大人気だった子ども向け雑誌『赤い鳥』などなど。
それらがとても小さいサイズだったのが意外でした。
小さいサイズに小さい文字。
これらが児童文学の夜明けに、子どもたちに届けられたんですね。
室内の撮影可の場所は、帝国図書館時代からそのまま残る建築物などでした。
この開きドアもそうなんですが・・・
近寄ると、扉のしんちゅう部分には、
「押すとあく」
と書いてあります。
というのも、明治時代は、日本のドアって、引き戸式が主だったそうなのです。
ふすまをあけるようなものですね。
だから、「押してあけるんですよ」と示してあるんだそうです。
そしてこちらは、書庫への扉と、優美な柱です。
柱が高くて、上の方のレリーフがうまく撮れなくて・・・
また左のあいているほうには、当時の建築で使われたレンガが見えます。
さて、タイの絵本や資料は、新しくできたアーチ棟の児童書研究資料室で閲覧してきました。
ひさしぶりに行ったら、システムが、全て端末で入ったときに渡されるカードを使うようになっていました!
初回はスタッフさんが教えてくれましたが、むずかしくないので、すぐできるようになります。
端末のカードリーダーを所定の場所に置いて、書庫の資料請求や、複写サービス依頼、それらが完了したかどうか、すべて自分でやることになります。
そのための端末はたくさん置いてあるので、待つことがありません。
あと、入口のロッカーにかばんなど入れていかなければならないんですが、以前は100円玉が返ってくるタイプだったのですが、今は交通系ICカードを使うようになってました。
(100円玉式ロッカーは1階にあるそうです)
私も書庫の本を請求して、到着するまで20分ほどかかるというので、その間に開架されている、IBBYの定期刊行物『BOOKBIRD』のバックナンバーをさがしました。
というのも、2023年のどの号かが、「東南アジア特集」だと知っていたからです。
さがしあてて見てみると、東南アジア特集といっても、ベトナム、台湾、インドネシア、フィリピンの研究報告でした。
残念~。
タイって、論文とか研究報告って書くっていう習慣が少ないんだそうですね。だから書き方がわかる人が少ないそう。
そのあと開架図書をチェックしました。
こちらには世界各国の絵本が置かれていて、タイの絵本コーナーもあるのです。
所蔵絵本が全て置かれているわけでないので、私の読みたい絵本は書庫から運んできてもらうわけです。
そのほかに、海外で翻訳された日本の絵本コーナーに、タイの絵本コーナーもありました。
ただ、ラインアップは数年前来館したときとあまり変わってないんですよね。
この資料研究室は、特に身分証明書などなくても、誰でも入れるので、ご興味ある方は閲覧できます
そうこうするうちに、請求していたタイの絵本が届きました。
国際子ども図書館所蔵のタイの絵本は、「図書館間貸し出しサービス」で、わが町の中央図書館にもお願いしているのですが、1冊、郵送できないので、直接子ども図書館で閲覧してほしいと言われた絵本があったのです。
そしてその絵本が来てみて・・・その理由がわかりました!
続く~~次回その絵本をクローズアップします。
「子どもの本の夜明け」展で展示されていた「現代の作品」から。