独立系書店Bookmobyへ行く バンコク旅行記その8 | タイの子どもの本日記

タイの子どもの本日記

タイの絵本や子どもの本、タイの文化などについてぽちぽちと書いていきます。もと日本人会バンコク子ども図書館ボランティア。ご質問などはメッセージにお寄せください。

 

BTS(高架鉄道)ナショナルスタジアム駅は、一大ショッピングセンターのマーブンクロン直結とともに、バンコクアートアンドカルチャーセンター(BACC)にも直結しています。(歩道橋はのぼる)

 

 

右側に行ったら、BACCがあります。

 

マーブンクロン(MBK)の後ろにドンキが見えます!

これも私が行った時はまだありませんでした。

が、全部観た後足が疲れすぎて、行くの忘れてました~チーン

 

タイ国政府観光庁のBACC紹介ページはこちら

 

BACCの全体写真を撮るの忘れてた・・・と思ったら、2009年に行ったとき写真を撮っていました

 

 

今回行ったらこの白い人いませんでした・・・

あと、校外学習の中学生さんたちが来ていましたニコニコ

 

この建物は6階くらいまであって(あやふや・・・公式サイトにも乗ってなかった)ふきぬけで円形になっています。

2009年に行ったときは、1階でコンサートをやっていて、2階や3階から人々が見物していました。

 

 

さて、今回こちらを訪ねたのは、4階にある、

 

「独立系書店 Bookmoby Readers’ Cafe(ブック・モビー・リーダーズ・カフェ」

 

を見たかったからです。

 

こちらを知ったのは、タイ文学研究者福冨渉先生の、『はじめてのタイ文学2017 タイ独立系書店6選』です。

 

 

タイには大手出版社のチェーン書店がショッピングモールなどに入っていましたが、そうしたチェーン店がとりこぼした本をセレクトする書店を「独立系書店」というそうです。

とくに2000年代から、存在が注目されるようになったそうです。

 

『タイ文学原題覚書』(ブックレット 《アジアを学ぼう》44)

にももう少し詳しく書かれています。

 

 

その中でブックモビーは、BTSで行きやすい場所にあるし、2013年に、タイの現代文学やアートシーンで活躍する「タイの知性」プラープダー・ユンさまラブが中心となってオープンした、というので関心をもっていたのです。

(プラープダー・ユンさまについてはこのブログでカテゴリーを作っています)

 

今は2017年から大手取次のクレットタイが経営をひきついでいるそうですが、今年閉店の話が流れ、がっかりしていたら、なんとか延命しているそうです照れ

 

最盛期は数々のセミナーやトークイベントが開催されたといいますが・・・

 

私たちが行ったのはお昼前だったので、まだ人々は仕事や授業中で、BACC全体が閑散としていましたが、たどりついたら、小さい書店ながら、若いカップルが入店していて本を見ていました。

 

お店番の若いおねえさんに、撮影とSNS掲載許可をもらいます。

 

かわいくラッピングした、中身が見えない本。(日本にもこういう売り方ありますよね)

「ブラインド・デート・ウィズ・ア・ブック」って書いてあります。

 


 

ネコちゃん本コーナー?猫

 

こりゃいったいどういう本?「うっせいな」本??びっくり

 

ここにもおデブねこさんが。ニヤリ

 

 

 

そして、うっかり撮りそびれました!

 

「星の王子さま関連本」みたいなコーナーがあったんです!星

 

その中に、2005年に東南アジア文学賞を受賞した『おひめさま』も置いてありました。

 

 

タイで最も権威ある文学賞東南アジア文学賞では、2006年に『カティの幸福』{日本語題『タイの少女カティ』として出版されています、くわしくはこのブログのこちらに書いてます)が児童文学ではじめて受賞したとされています。

でも、その前年受賞のこの『おひめさま』もエッセイ寓話ふうで、読み方によっては「児童文学」ともいえるそうで、国際子ども図書館でも児童文学の範囲に入れられているんです。

 

タイでは1年たったらもう本が無いっていうことが多いのに、この古い本?がセレクトされて出されているなんてすごい!キラキラキラキラ

買うべき?

と思って中を見たら、ちっちゃい字がぎっしり・・・

ムリムリ、と、本をもとに戻しました(なさけないあせる

それにまあ、どうしてもとなったら、国際子ども図書館に所蔵しています~ニヒヒ

 

とまあ、見ているだけで楽しい空間でした・・・

もしタイ語がもっと読めて、どんな本かわかれば、もっとおもしろいでしょうが・・・

 

ブックモビーのインスタグラムに、販売本が載っています(こちら)。

 

実は私、タイにいたころは、本を買うと言えば、紀伊国屋書店か東京堂書店。

あとは、絵本を買いにチュラー大やシーナカリンウィロート大学のブックショップ(シーナカリン大のブックショップはもうあまり絵本は置いていないそうです)。

そして日本人向け古本屋さん(今はキーブックス、こちらも今回のぞいてきました。私がいたときはDDブックスっていう古本とレンタルコミックス屋さんがあって、重宝しました。ほかにも2軒くらいありました)。

だから、逆に「大手チェーン店」っていうのを見たことないんです。

 

今回このブログを書くのに調べていたら、『ラブリー・ライター』や『マイ・ライド、アイ・ラブ・ユー』を翻訳されたタイ文学研究者宇戸優美子先生が、タイの書店について書いているページを見つけました!

BACCの円形のようすもよくわかるお写真もあります。

ぜひぜひ。

 

「バンコクの書店紹介1」

 

「バンコクの書店紹介2」

 

さて、バンコク旅行記もあと少し。

次回はMBKやターミナル21などで出会った俳優さん広告まとめです。

(俳優さんの実物には会えず)

 

ご紹介した本の詳細はこちら。