韓国映画『王の願い ―ハングルの始まり―』観ました | タイの子どもの本日記

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ハングル文字を創ることに、こんなに苦労があったとは!びっくり

 

WOWOWで放送されていた『王の願い ―ハングルの始まり―』(2019年)を観て、深く印象に残りました。

公式サイトはこちらです。

 

韓国の絵本界は近年急速に発展してきましたが、2020年には、

ペク・ヒナさんがリンドグレーン賞を受賞、

 

 

そして、2022年には、国際アンデルセン賞画家賞をスージー・リーさんが受賞

 

と、絵本界で世界的に大きな賞を次々に受賞されています。

 

それで私も、少しは知っておいた方がいいかなと、Eテレのハングル講座を2,3年観たのですが・・・

 

全く覚えられず!チュー

 

やっぱり復習したり、韓国ドラマを観たりしていなかったからですね~あせる

韓国ドラマで観たのは、『宮廷女官チャングムの誓い』だけ(これだけはかなりはまりました)。

 

でも、ハングルがどういうつくりかは、知ることができましたニヤリ

 

この映画によると、ハングル文字は、。 1443年 に 李氏朝鮮 第4代国王の 世宗大王 が、 訓民正音 として公布したということです。

 

映画はこの世宗大王が主役。

既に老境に入り、糖尿病に苦しみ、人生に限りを感じています。

この演技が本当にすばらしかったと思って調べたら、

『パラサイト 半地下の家族』に出演されていたそうなんですね。これも未見なんですよ~。

 

チャングムの誓いで見た、かわいいエプロン制服?の女官たちが登場してテンションあがります。

 

さて、当時の王朝では、仏教はしいたげられ、儒教が官製のものとなっていました。

そんな中、映画に突如ひびく、日本語!

 

日本からはるばるやってきた仏教僧侶軍団が、昔約束した八万大乗経の原典を持ち帰りたい、と訴えてきたのです。

もう、儒教国家なのだから、不要だろうとせまり、持ち帰るまで帰らない、ここで死ぬのみと言います。

困りはてた朝廷。

 

ところが、その日本人僧侶たちを、韓国仏教徒たちが突如現れ、説法で説き伏せてしまいます。

その韓国仏教徒の頭がシンミ和尚。

 

王様は、シンミ和尚の仲間たちが、サンスクリット語の経文を唱えたことに関心をもちます。

そして、サンスクリット語が「表音文字」ということを知り、はっとします。

そして、その文字の作り方が、秘蔵の『八万大乗経』に書いてあることを教えられます。

 

実は王様は長い間、庶民にも読める本を、と腐心していたのですが、結局たくさんの漢字を庶民は覚える機会もなく、いくら本を出しても届かないことに絶望していたのです。

 

王はシンミと協力して、文字数の少ない「表音文字」を創作しようとします。

朝廷からは、儒教国家なのに仏教の僧と協力することに反感を持たれますが、命の残り少ないと感じる王は僧侶たちを宦官の姿にさせてひそかに研究を続けます。

 

いやしかし、古くから表意文字の漢字と、表音文字のかながあることにあたりまえになっていた日本人の私としては、「ゼロ」から文字を創作することがこんなにたいへんかとは思っていませんでした。

その過程はとてもおもしろいので、ぜひごらんください。

 

王様は、「富や権力だけでは国は滅びる、民に知識を広めることでこそ、国は栄える。自分の死後もこの文字が残って、村々の庶民に広がってほしい」という悲願を抱いていたのでした。

しかも、女性たちも文字を覚えてほしいと。

名君ですよね。

 

そして・・・ハングル文字が、サンスクリット語やチベット語、パスパ文字がヒントになっていたとは。

遠い文字の源流にロマンを感じましたおねがい

 

サンスクリット語・・・

実は3か月だけ習ったことあります・・・

 

 

ロマンは感じてたんですが、これまた、ひとつも覚えられず終了~~~笑い泣き

高い教科書だけが残っております(笑)

 

追記、今読み返したら表音と表意が逆になってたので修整しましたー😱