タイの大学生生活というつながりから、シーナカリンウィロート大学のことをご紹介します。
バンコク在住主婦の中では「火タラ」「木タラ」と言われる、キャンパスにたつ火曜市と木曜市で知られている場所ですね。
この大学こそ、タイの今の絵本作家を輩出した大学で、タイで唯一児童文学学士号がとれる大学なのです。
英語のつづりは、Srinakharinwirot University
ですが、タイ語では、: มหาวิทยาลัยศรีนครินทรวิโรฒ
Sriのrは、タイ語では読まない音です。だから、翻訳で「スリナカリン」って書いてるのは、こちらでもよく言っている、タイ語知らない方の英語からの翻訳あるあるですー
こちらの大学の学生さんが、私たちの日本人会バンコク子ども図書館を見学に来られるということで、私が大学の児童文学学科の教授室を訪ねたときがありました。
お会いしたのは、当時学科長でいらした、このブログの「『たったひとつぶのお米』ソンブーン先生の来歴(こちらをクリックください)」
のソンブーン・シンカマーナン先生です。
最初、ご連絡したら、「木曜日にいらっしゃい。校庭でタラート(市場のこと)があるわよ。日本人もたくさん来てるわよ」っておっしゃってくださいました
(私は、どへたなタイ語まじり英会話でした・・・)
SOTUSに出てきそうなステキな建物!
こちらの大学はソンブーン先生の肝いりで、充実した児童図書を入れた図書室があります。
おすすめ絵本の紹介コーナーもありました。
児童文学の講義について教えてくださった中で、日本と違うので興味をひかれたのが、
「絵本の韻文」
という授業です。タイでは散文のほかに「韻文」も重きをおかれていて、いろいろな種類の韻文があります。
絵本も、韻文で書いてあるものが多いのです。
「この授業を見学させていただくことはできますか?」
とお聞きしたら、
「この授業は、演習方式で、学生に文を作ってもらうので、あなたにはむずかしいと思うわー」
・・・
そ、そうですよね・・・ふつうのタイ語でさえままならないのに韻文とあっては・・・
でもそういう授業があるとわかっておもしろかったです!
そしてバンコク子ども図書館に見学に来られて、私たちの人形劇『ぐりとぐら』の録画を見る学生さんたちです。『ぐりとぐら』はタイ語の本も出ているので、字幕なしでだいじょうぶだったと思います。
(たくさん写真撮りましたが、お顔の見えないもので・・・20年前のものですが)
タイの学生さんは、ごらんのとおり制服があるんですよ。SOTUSでもありましたね。(SOTUSにはまりすぎ)
その後現在まで、シーナカリンの学生さんと先生は、毎週日曜日、ルンピニー公園で、お話会をしています。
それに参加させていただいたとき撮った写真のこれにご注目ください。
学生さんたちが運んできたこのかばん状のもの・・・
あけると・・・
本箱!
これこそ、ソンブーン先生が開発した「ポータブル・ライブラリー」なんです。
初めてお会いしたとき、そのなりたちについての著書をいただいたのです。
今の絵本作家さんたちもはぐくんだポータブル・ライブラリー。
この本の中身について、どこかでご紹介したいとずっと思っていました。
次回から、適宜訳しながら、ご紹介できればと思っています。