舞妓さんと思しき二人が喧嘩してると「オカアサン」の天の声「あんたら何してはるのん。これでもたべおせ(やったかな?)」。すると喧嘩してた二人が「西村の衛生ボーロや」「うち大好きどすねん」。このインパクトのあるCM、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。
今はスーパーでも所謂「ボーロ」は売ってますね。子どもが小さい頃たまに買い与えていました。一個もらって口に入れたところ「なんか違うなぁ。僕が子供の頃たべたのとは・・・」と感じていました。
ある日御所から何の気なしに間之町通を南へぶらついてると、ありました、「西村衛生ボーロ」の看板。先述のCMがサーっとよみがえってきました。
店を構えている、わけでもなく通りを挟んで西に工場、東に事務所でしょうか。その事務所の一角に小さなショウケースがあり、商品が陳列されています。
そのうちの一つ「元祖エイセイボーロ」。思わず買って帰りました。
早速子供にあげると、いつもよりいいペースで食しております。私も一個拝借すると、口の中で淡く溶けていきます。
「そうそう、コレコレ。僕が昔食べたのもこうやってフンワリ溶けていったんだよなー」
以来、子どもが3歳くらいになるまで京都に行くたびに買って帰りました。子供ももうスーパーのボーロには目もくれなくなってしまいました。
お土産にも重宝で、小さいお子様の居らっしゃる方にお渡ししたところ、これがまた大好評。その方も食されたらしく「口溶けがぜんぜん違う」とお褒めいただきました。
日持ちもしますし、親御さんも食べて郷愁にひたれる。高級な上生菓子でなくても京都の奥深さを実感できるお菓子です。
お子さんが居らっしゃる方、そうでない方も是非お試しください。