司法試験・予備試験対策としての旧司法試験過去問 | 司法試験ブログ・予備試験ブログ|工藤北斗の業務日誌

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資格試験予備校アガルートアカデミーで司法試験・予備試験の講師をしている工藤北斗のブログです。司法試験・予備試験・法科大学院入試に関する情報を発信しています。時々弁理士試験・行政書士試験についても書いています。

非常にご質問が多いので,記事にします。

 

司法試験・予備試験の論文対策として,旧司法試験過去問をやる必要があるかという点ですが,当然やる必要があります。全科目です。

本来,それ以上の回答はないのですが,「あえて」優先順位を付けるなら以下のようになります。

 

なお,ここでいう旧司法試験過去問ですが,原則として平成出題分に限り,また一行問題は除くものとします。

 

◎ 必須

○ 望ましい

△ 場合によっては不要

 

【司法試験】

◎ 憲法,民法,刑法 

〇 商法,刑事訴訟法

△ 民事訴訟法

 

憲法,民法,刑法が◎なのは,旧司法試験の問題の難易度が高く,いわゆる「ひねり」の効いた問題が多いため,現行司法試験対策として非常によい練習素材となるからです。出題テーマ又は論点が,的中又は類似することもよくあります(例えば,平成16年度旧司法試験憲法第1問,平成28年司法試験公法系第1問)。

商法,刑事訴訟法は,旧司法試験の問題の難易度が低く,いわゆる「ひねり」の効いた問題が少ないからです。アガルートアカデミーの講座でいえば,概ね重要問題習得講座レベルです。

民訴法が△なのは,現在の司法試験が「誘導」を前提とする特殊な出題形式を採っている一方で,旧司法試験は,商法・民事訴訟法と同様,さほど難易度が高くなく,「ひねり」の効いた問題が少ないからです。

 

【予備試験】

◎ 憲法,民法,刑法

○ 商法,民訴法,刑訴法

 

予備試験についても,司法試験と基本的に同様ですが,司法試験のような特殊な出題形式が採られていないため,民訴法を○に繰り上げました。

もっとも,予備試験については,問題の難易度が司法試験ほど高くなく,また過去問の蓄積がまだ少ないので,旧司法試験過去問の重要性はより高くなるということもできます。全部◎でもいいくらいです。

 

冒頭にも書きましたが,これらは「あえて」優先順位を付けたものです。

全科目潰すことが望ましいことをもう一度強調しておきます。

 

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