ラスト1週間 | 司法試験ブログ・予備試験ブログ|工藤北斗の業務日誌

司法試験ブログ・予備試験ブログ|工藤北斗の業務日誌

資格試験予備校アガルートアカデミーで司法試験・予備試験の講師をしている工藤北斗のブログです。司法試験・予備試験・法科大学院入試に関する情報を発信しています。時々弁理士試験・行政書士試験についても書いています。

平成28年度司法試験まで残すところあと1週間となりました。
よく頂くご質問も含め,以下にやるべきことをまとめておきたいと思います。

1 基本知識の確認
普段から使っているテキスト,基本書,論証集,まとめノートなど何でも構いませんので,勘が鈍らないように,毎日全科目一回しすることをおススメします(前日は,翌日受験する科目に絞ってもよいと思います)。ザッとで構いません。
逆に,最新判例などは,時間の関係上,省略してしまってもいいように思います。直近1,2年の判例がダイレクトに問われることはあまりありませんので。
もし精神安定剤的な役割として,平成27年度重要判例解説を潰したいという方は,こちらの記事で書いたランク表を参考にAランク判例だけ目を通してみてください。その際も,判例知識を身につけるというよりは,この判例の事案が本番で出てきたらどうやって処理すればよいか,という視点で見てみるとよいでしょう。

2 過去問の復習
もうほぼすべての過去問を解き終わっていると思いますので,出題趣旨・採点実感等と再現答案を照らし合わせ,合格答案のイメージをもう一度確認しておきましょう。本番で完璧に書ききることは不可能ですので,どこまで何かを書くのかというイメージを刷り込んでおくことは,本番で迷った場合,困った場合に,必ず活きてきます。
完全解を追う必要はありません。本番での自分の思考プロセスと同一ベクトルではないからです。
なお,少し余裕がある方は,予備試験過去問・旧司法試験過去問も復習しておくとよいでしょう。

3 答練・模試の復習
正解筋を確認するというよりは,自分が間違ってしまった問題について,どの部分をどう修正すれば,正解に至ることができたのかという点を確認しましょう。知識だけの問題であればそれを確認すれば足りますが,もっとマクロな,思考プロセスのレベルで誤りがあった場合,その部分は徹底的に潰しておく必要があります。

4 未知の問題の処理
問題集などを使い,未知の問題を処理することは,この直前期も継続して行った方がよいように思います。問題処理の勘を鈍らせないためです。
もちろん,解説をすべて読み込んでいると時間を食いて消化不良になるおそれがあるので,論点のピックアップの部分とあてはめだけに目を通します。
解説を読んでも理解できない問題は忘れてしまいましょう。付け焼刃で暗記したところで,おそらく本番では使い物になりません。

本番では,1つの問題,1つの論点の出来不出来で順位が大きく変わってくることがよくあります。
この1週間,「点数に直結する勉強をする」という視点で頑張れば,まだまだ点数を伸ばす余地はあるはずです。

自分が今やっていることが「本当に点数に直結しそう」なのか,チェックしてみてください。


↓各試験に関連するブログはこちらから↓



アガルートアカデミーTOP(私が講義を担当する予備校です)
司法試験を目指す方へ(法律学習未経験の方向けのナビゲーションです)
無料公開講座(各講座のサンプル講義が視聴できます)
合格者の声(司法試験,予備試験に合格された方の体験記です)