ラズベリーパイの電源を入れる回数が増えてくると、必然的に、「わざわざラズパイにアクセスせず、なんとかパソコンだけでことを済ますことはできないか?」と考えるようになる。

 ラズパイの電源を入れていいのなら、VNCでリモートコントロールすればいい。IPアドレス、ユーザー名、パスワードなどを入力すれば、簡単にアクセスすることができる。あと、Teraterm(テラターム)を使えば、ターミナル接続することも可能だ(Teraterm接続に関しては、後日改めてお話しする予定)。でも、ラズパイの準備は、結構煩雑だ。

 そういえばIchigojamをやっていた時、”仮想化”という言葉をよく聞いた。これは、自分が今使っているOSの中に、まるで箱庭のように他OSの環境を実現させる(正確には別ネットワーク上に作る)技術のようで、例えば、Windows10の中で、WindowsXPの環境を作る。あるいは、MAXOS、UbuntuやCentOS、タブレットやスマホ用によく採用されているAndroidなどの環境を作る。その流れで、IchigojamOSの環境も作る・・・。この、他OS(ゲストOS)の環境を作ることを仮想化というらしく、手軽に別OSを試してみたいという要求を満たす形で仮想化ソフトというものがあり、その代表格がVirtualBoxというソフト。

 そのVirtualBoxを思い出し、「なんとかここでラズパイ環境を作ることはできないか?」と思うようになった。

 早速情報収集。VirtualBoxのインストールは問題ないだろう。こちらが公式サイト。オラクル社のもの。なお、VirtualBoxに関する解説としては、こちらが詳しい。

 ラズパイのOSは、こちらのサイトのものが扱いやすい。インストールして環境をつくったら、ラズパイとそっくり(少なくとも見た目は)。微妙に中身が異なるかも知れないが、とりあえず動かすにはこれでいいだろう。

 せっかくなので、この機会にほかのOSも入れてみた。

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 まずはUbuntu(ウブンチュ)。Linux系のOSで、以前パソコンにインストールしたことがある。さっそくやってみると、思っていたよりすんなりインストールできた。ネットもつなぐことができる。Ubuntu上で新たなアプリもインストールできる。プログラミングもできる。気に入らなければ、OSごとゴッソリと削除することもできる。その時も、ファイルごと削除すればOK。やり直しはいくらでもOKだ。

 画像ではRaspberryPiのほかにIchigojamOSとAndroidが入っているように見えるが、Ichigojamはうまくいったが、Androidは何回やってもインストールに失敗する。なかなかうまくいかない。うまくインストールできればスマホやタブレットの環境を作ることができるので、アプリを作ってそこでテスト、なんてこともできるかも知れない。

 これまで、既存のパソコンに別OSを入れることは、結構勇気のいることだった。万一インストールに失敗すれば、パソコンが動かなくなる。動かなければネットにもつなげなくなるので回復手段の情報を手に入れることは難しくなる。OH,MY,GOD!だから、失敗した時のことを考えて、使い古したパソコンに入れてきた。上級者ならともかく、初級者にとって別OSをインストールすることは、パソコンの命をかけることに等しかったのだ。それが、VirtualBoxでは「インストール失敗?じゃあ、削除削除~♪」ってノリで消すことができる。気楽でいい!

 最後に、Linuxの勉強のために買った書籍へのAmazonリンクを貼っておく。ここにVirtualBoxやラズパイのことも書いてある。まだ全部読んでないが、Linuxやネットワークのことに結構詳しくなれそうだ。

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 さて次回は、プレゼンやトラブル等で延び延びになっていたが、ようやくラズパイでモーターを動かすつもり。お楽しみに。