ポックリと死ぬ、って、あまりイメージできていませんでした。
そもそも、子供の頃、一緒に住んでいた曾祖母の死が最初。祖父は私が結婚して家をでたあとに亡くなったので、死に目に会うこともなく・・・。それが、見ず知らずの人の死に立ち会ってしまったようです。

 

「大丈夫ですか?」の声かけに、反応はありませんでした。椅子に座って、腰かけてる状態。眠っているようでした。

体はお腹から胸のあたりで、上下して、呼吸してるように見えたし、たまに咳払いのような感じもあって、生きてると思っていました。老婦人。銀行での出来事。行員さんが救急車を呼び、到着までのあいだ、私は隣で、様子を見守っていました。けれど、問いかけに反応なし。起きない・・・。意識ない?!
救急隊が到着して、すぐ「脈ない」という言葉。さらに専門用語がいくつかとび、心臓のあたりをえぐるような手技。なんだかおそろしくなってしまいました。結局、誰も付き添うことなく、救急隊と老婦人は救急車へ。

耳に残った、脈なし・・・。え?呼吸してるように見えたから、脈をとるなんて、想いもしなかった・・・。だって、疲れ切って、寝てるようにもみえていたの・・・。

自分の脈もうまく測れない私。これ、10代のときから、じつは困っていたこと。それで、脈をはかる時計をつねにしてました。

 

死んでるとは思わなかった。まさに、隣り合わせ。

今年、メッセージサークルに入り、エンディングノートへの記入をみんなで進めています。人生100年時代で、私は100歳まで自分の二本足で移動して、たくさんの夢を叶えていきたいと思っています。でも、事故だってあるし、何があるか、わかりません。2012年10月逝去、流通ジャーナリストの金子哲雄さんが自らの葬儀をプロデュースしていたことが印象的です。
文章
命は有限。今、ここ。大切にしていきます。


緑の芝生にハート型の黒い石