伊勢神宮特別参拝 | 越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

富山県南砺市福野で、毎年5月に開催される福野神明社の春季祭礼です。370年の歴史を誇る神事です。皐月空の下、7町の夜高行燈が勇壮・優美な練り回しを行います。製作風景や祭の様子などを更新しています。


お疲れ様です。

向こう一週間の天気予報が抜群に良いです。それだけに祭当日が心配です。そんな福野夜高祭を前に裁許・若衆頭を中心に伊勢神宮へ行き、特別参拝をしてきました。土曜日の夜に福野を出発して、日曜日に参拝を行い、その後すぐに帰県という強行スケジュールではありましたが各々に感じる部分はあったのではないでしょうか。一行の現地での集合写真です。みんな引き締まった良い表情をしています。

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そもそも我々が誇りとする福野夜高祭と伊勢神宮には、切っても切れない関係があります。江戸時代慶安2年、本江村阿曽三右衛門が野尻野の過分の所(やせた土地)に新しい町を立てたいと郡奉行に願い出、慶安3年正月に許可がおりました。その年すぐに57軒の家が建ち、翌年には64軒の家並みとなりました。ところが、慶安5年陰暦2月に大火で全戸が消失するという災害に見舞われました。町の人々は大火の後、即座に町の再建に取り掛かりました。その際、神明社創建のため神の加護を求め、2名の代表者を伊勢神宮に参拝させ御分霊を勧請し氏神を祀ることになりました。その帰り道、県境の倶利伽藍峠付近で日が暮れることを伝え聞いた人々が各々に自家用の行燈を持ち、迎えに出たと言うのが始まりとされています。その後、自家用の手提げ行燈に多少の工夫を凝らし、次第に優美に意匠を加え、競って雄大さを誇り、これが夜高行燈を御神燈として、町内を練り回る今の形となったとされています。やはり物事には、必ず起源というものが存在し、その意味を自分なりに汲み取って携わることが大切なのだと改めて感じました。

ちなみに、伊勢神宮へ向けて出発した夜も製作は行われました。恵比寿・羽衣の顔の取付作業、鷁の蝋引き及び紅塗り同時進行、タイヤの紅塗りなど真剣な面持ちで取り組んでいました。

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残すところは、鷁とタイヤです。それでは今週も宜しくお願い致します。


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