竹割りと糊づくり | 越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

富山県南砺市福野で、毎年5月に開催される福野神明社の春季祭礼です。370年の歴史を誇る神事です。皐月空の下、7町の夜高行燈が勇壮・優美な練り回しを行います。製作風景や祭の様子などを更新しています。


こんにちは。

昨夜より通常製作が始まりました。初日から想定外の人物が姿を現し、若い衆一同の期待を裏切り、なかなか真面目に作業をしていた姿が印象的でした。その模様は、追々紹介させて頂くとして、本日は日曜日のまだお伝えできていない部分を皆さんに届けたいと思います。キーワードは『竹割り』と『糊づくり』です。

先ずは、竹割りについて見ていきましょう。激しい引き合いの果て、見るも無残な姿と化した行燈を再生するのに必須になってくるのが竹です。

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昨年に引き続き、今年も自分たちで竹を割り、節を落とし、適当な長さにカットしていく作業を行いました。先輩の教えを乞いながら、鉈で削ぎ落としに挑戦しているようです。ひとつひとつが勉強ですね。無論、私自身も偉そうに言っていますが、日々勉強です。

一方、台所では翌日からスタートする紙貼りのために糊を作っていました。

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写真を見てお分かりのように、直に両手を駆使して懸命に捏ねて、捏ねて、捏ねまくっていました。長い歴史の中、未だかつて自らの手を犠牲にして糊を作った人は居たのでしょうか。並々ならぬ気迫を感じざるを得ませんでした。糊を作り終えた後、達人にお話を伺うと「五感をフルに活用させて、ダマの無い糊をつくりたかったんだ。」とおっしゃっていました。職人気質なところはさすがと言ったところです。完成度の高い糊と共に今週いっぱいは紙貼り強化週間となりそうです。

そして、仕事始めの後に開催された懇親会。11時半頃よりスタートして、おおいに盛り上がりを見せました。うる覚えですが、帰宅したのが21時を過ぎていたように思います。

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心地よい疲労感に見舞われながら眠りについた日曜の夜でした。