紗綾型若連中。。 | 越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

富山県南砺市福野で、毎年5月に開催される福野神明社の春季祭礼です。370年の歴史を誇る神事です。皐月空の下、7町の夜高行燈が勇壮・優美な練り回しを行います。製作風景や祭の様子などを更新しています。







こんにちは。。




今日、大型連休最終日と言う方が多いのではないでしょうか??砺波で長期間に渡り開催されていたチューリップフェアも本日が最終日だそうです。皆さん、今年の大型連休はいかが過ごされましたでしょうか??楽しい時間は本当にあっと言う間に過ぎて行ってしまいます。名残惜しさを感じながら今日を過ごしている方もたくさんおられると思います。明日から仕事、憂鬱な気持ちを吹き飛ばして元気よく行きましょう。私たちは、祭に携わっている関係で大型連休とは一切無縁です。ゴールデンウィークの思い出はと問われれば『祭』。。この一言に尽きます。だけど、私はこの感じが凄く好きです。決して負け惜しみとかではなく、どこかに出掛けるよりも、この期間に祭に携われていることに幸せを感じます。この先も変わることなく誇りを持って関わって行きたいです。。








前置きが長くなりましたが、順に記事を更新していきたいと思っていますので皆さん宜しくお願い致します。たくさんありすぎて何から更新すれば良いか分からないのですが、ひとまず今年の一大プロジェクトであった出来事について認めたいと思います。。





製作期間中に何度かブログで触れたキーワード『紗綾型』を覚えていますでしょうか??事の発端は、とある酒席での事でした。『鯉口シャツを揃えないか?』と話が持ち上がり、楽しくお酒を呑んでいたみんなの瞳がマジな瞳に変わり、あーでもない、こーでもないと議論しました。そして、その翌日にはお店へ行き打ち合わせをしてきたのです。既製品で揃える団体はたくさんあるらしいのですが、そこは七津屋です。決して既製品ではなく、完全フルオーダーで仕立てようと決心して細かなところまで話を煮詰めました。。



その結果、七津屋の行燈にも多く取り入れられている『紗綾型文様』のフルオーダーにすることにしました。そもそも、紗綾型とは何ぞやと言うことなのですが、卍(まんじ)の字を崩して組み合わせ、連続模様としたものらしいです。桃山時代に中国から伝わった織物、紗綾の地紋に使われていたためこの名で呼ばれ、品格のある文様なので武家に好まれたそうです。今でも、白生地などの地紋に広く使われているそうです。各町内でオリジナルの呼び方もあるみたいですね。ちなみに、七津屋ではみんな『山くずし、山くずし』と呼んでいました。紗綾型と言う正式名称を今回知った若い衆もたくさん居ます。お恥ずかしながら私もそのうちのひとりです。ひとつひとつが勉強になります。。






そして、台締めの日に配付されました。。











嬉しさのあまり、試着が始まりました。。







紗綾型トリオです。。






予想内のハイカラさです。ややピンクが薄いと思われるかもしれませんが、夜と言うことで文様がはっきりと分かるようにあえて赤とピンクに強弱をつけました。そしてまた、文様の大きさも太すぎず、細すぎず、ひとめで紗綾型と判断できる大きさにしました。お店の方に『凄いちゃねぇ!こんなオーダーするとこ初めてやわ!!』とやや興奮気味言われたのが今でも脳裏に焼きついて離れません。いや、離したくもありません。ありそうでなかった紗綾型文様の鯉口シャツ、まるしちの若い衆に乾杯です。。







紗綾型勇土です。。








紗綾型貴光です。。








紗綾型若連中です。。









うん、夜でもバッチリ目立ちますね。紗綾型作戦大成功と言ったところでしょうか。この写真は、引き合い前に撮影されたものです。ブログに掲載するため身内に撮影を頼んだのですが、周りの観光客の皆さんにも物珍しさに次々とカメラを向けられしばらく撮影会が執り行わた事、今となっては良き思い出です。少しの時間だけ、ハリウッドセレブのような気持ちになれました。そしていつものように、七津屋大行燈の後方には大勢の観衆で溢れていました。理由はただひとつ、行燈のうしろに繋がって行けば、ほぼ真下で大迫力の引き合いを堪能できるからです。賢い引き合いの見方です。。





See you next diary...