製作放浪記【第15回】 | 越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

越中富山 福野夜高祭 七津屋行燈

富山県南砺市福野で、毎年5月に開催される福野神明社の春季祭礼です。370年の歴史を誇る神事です。皐月空の下、7町の夜高行燈が勇壮・優美な練り回しを行います。製作風景や祭の様子などを更新しています。








4月に入り、連日連夜会館内は男たちの熱気で溢れ返っています。そろそろ、ギアチェンジの時期でしょうか。祭までの残り日数を指折り数えるのが楽しくなってきた今日この頃です。。











結局、いつものよう紙貼りを行えないまま4月に突入してしまったのが、羽衣さんです。。






まぁ、いつも通りと言えばいつも通り、予定通りと言えば予定通り、従って特段慌てることもなく作業が進行中です。その間に、やるべきことを徹底的にやり込むのが七津屋流です。そして、席を切ったかの如く、大勢で紙貼りを行い、蝋引きも手分けして行い、紅を入れていくというのが恒例です。。










そして、鳥のほうも順調です。。
予定通りに進行中です。。








やはり、首から顔にかけての湾曲というか、言葉では表現できませんが、尋常ではない雰囲気を感じることができます。是非、祭当日には注目して頂きたい部分であります。。










勇土、大行燈の屋形船と格闘中です。。
小、中、大と3つの船をコンプリートした今世紀最大の逸材と言っても過言ではないでしょう。年を重ねるごとに、その筆さばきは華麗かつなめらかになっているような気がします。














そして、有言実行のこの方の登場です。。





4月に入ったらやりますと宣言していた通り、早速、会館へお越しになられました。相変わらず、缶ビールがお似合いで、熟練の技でサラサラと描き上げておられました。。





どうもありがとうございました。。
引き続き、宜しくお願い致します。。










一方で、青竹地獄にハマり中です。。








七津屋行燈の青竹の99.4%は、この青竹職人により塗られています。皆さん、是非ともこの方の苦労を汲み取ってあげて下さい。。


青竹ほど、手につくと取れない紅はありません。
青竹ほど、地味な紅はありません。
青竹ほど、塗っていて気が沈む紅はありません。


しかし、青竹ほど、締まり、他の紅を引き立たせる色はありません。そんな、地道な青竹塗りを継続中の青竹職人に乾杯です。。







See you next diary...