いつもように、反省行の後、瞑想をしてから寝床に入りました。
ウトウしかけた時、足元に誰かいる気配がしました。
意識をそちらに向けると、全身が青っぽくてヌメヌメした
人間のような何者かが見えました。


目が合った瞬間、そいつが首を締めてきたのです。
でも、父タンは動けません、金縛り状態です。
そいつの顔が目の前に見えました。
なんとも凶暴な顔です。
焦りました。


必死にもがき、やっと動けるようになって
思わず部屋を見回しました。
誰もいません。

 

「あぁ、これが悪霊というものかもしれない」
直感でそう思いました。

 

また、ある夜は寝入った瞬間、
耳元で父タンの名前を呼ばれたことがあります。
驚いて飛び起きました。
部屋にいたのは父タン一人です。

 

別の日は、お坊さんとその弟子が禅問答しているのが見え、
その言葉まで聞こえてきました(言葉の内容は覚えていませんが)。
あまりにも、禅問答が可笑しくに思えたので父タンは
その坊さんに話しかけようとしたら、
坊さんが激怒して勢いよく父タンに向かってきたのです。
「怖い!」と目をつむったら(寝ているのに・笑)
坊さんは消えました。

 

その後、ヤバそうな霊が見えた時は見て見ぬふりにしました。
側をウロウロするばかりで、こちらの存在に気づきません。
そのうち居なくなりました。

 

これらの経験を通じて、霊が見えても意識を霊に向けなければ
つながることはないと気づきました。

 

その後も、様々な霊が見えました。
印象的だったのは、親子らしい二人の霊です。
その親子は部屋の片隅に座っていました。
体の色は灰色の濃淡で、表情はかすんで見えました。
何かとても悲しげな雰囲気が伝わってきたのを覚えています。
その時も意識は向けないようにしました。
居座られそうな気がしたからです。

 

陽気な霊もいました。
五月の気持ちいい陽気の午後に、昼寝をしていた時です。
玄関から元気よく女の人が入って来て「こんにちは!」と一声かけ、
そのままベランダから飛び出して行ったんです。
驚いて飛び起きました。
自分が住んでいたのは5階でした。
ドアの開く音も聞こえましたが、鍵はかかっていました。

 

これらの経験を通じて思ったことがあります。
それは、また明日にします。