「はっ?いつ私が???」




「もう一度、自分がしたことと思いながら読み返して?」




「私は‥‥こんなことはしていない。」




「そうかな?麦茶を入れてもらってもお礼どころか嫌味を言う‥‥さっきのおふくろだよね?」




「‥‥‥」




「姉ちゃん達がここに帰って来ないのは、おふくろがこんなだからだよ。分からない?俺も今回いろいろ知って、もうここには帰らない決心したんだ。でも佳苗がそれはダメだって言ったんだ。たった1人のお母さんじゃないかって。それ聞いてどう思う?」





「‥‥隆太のご機嫌取ってるのよ。」





「そっか。分かったよ。」





隆太くんはパソコンを閉じて帰り支度を始めた。





「佳苗、帰ろう。」




「ちょっと、まだ話は終わってないよ!隆太、お母さんはただ、あなたとアミちゃんさえいてくれれば、もうそれだけでいいの。なんで分かってくれないの?」




「それが異常だと何故思わないの?ちぃ姉のお義母さんが同じこと言っても、なるほどそうかって思えるの?」




「それは‥‥あの子は子供いないし」




ここで奥の襖がガラッと開いた。





「母さん、もうみっもないことはやめなさい。」




まさかのお義父さん登場。





「隆太、もう帰っていいよ。俺が母さんを見張るから。たぶん無理だと思うけどな、母さんが心を入れ替えたら俺から連絡するから、それまで待っててくれ。」




「有難う、オヤジ。」




「佳苗さん、今まで助けてやれなくて済まなかった。本当に申し訳ない。」





「いえ。」





「待って!まだ話は終わってないから!」





「もう話すことは無いから。じゃあな。」





「隆太、さっきのやつ、俺のスマホに転送してくれないか。俺も見たいし、プリントアウトしてここに張り付けておくよ。」




「うん、分かった。後で送るよ。」





その後は


お義父さんのお陰で


お義母さんは少しずつ大人しくなったらしい。




さすがお義父さん、やる時はやるんだね!