こんにちは、むーんです。

 

桜も満開ですねぇ。みなさん、お花見は済まされましたか?

私は遠目から観るだけで、今年はまだお花見できてません。

今日は雨降ってるし、もう散ってしまいますかねぇ…

 

 

さて、先日

今年のWDO(ワールド・ドリーム・オーケストラ=久石さんのコンサート)の日程等が発表になりましたねl

皆さんは、申し込みされます(ました)でしょうか?

私はたぶん日程的に無理な感じなので申し込みを断念しています。

春も真っ盛りなので、私の夏はもう終わった…的な感じでかなりブルーです(笑)

配信が行われることに期待ですね!

 

大まかな曲目も発表になりましたが、

今年は、な、な、な、なんと!

交響組曲「紅の豚」、

「My Lost City」より、

「水の旅人」ほか

という予定になっているようです!

 

つ、ついに「紅の豚」が交響組曲に!

そして初期の名アルバム「My Lost City」がWDOで聴ける!

さらに名曲との呼び声高い「水の旅人」

 

 

ああ!なんて魅力的なプログラムなんでしょ!

直接会場で生の演奏を聴きたい!!!!!!!

そう思う方も多いのでは無いでしょうか?

 

私は予定が合わず残念ながら断念致しましたが、

皆さんが会場で生演奏を聴けることをお祈りしています!

 

 

 

 

そんなわけで前置きが長くなってしまいましたが

今日はそんなWDO2022を記念しまして(?)

「紅の豚」「My Lost City」が生まれた1992年(平成4年)

(今年でちょうど30周年なんですよね…「水の旅人」1993年発表)

当時から久石譲マニアだった私「むーん」が

どんな風に日常を過ごしていたか(久石さんの情報を得ていたか)を

お話ししようと思います。

 

 

今では、考えられないことですが

1992年と言えばまだスマホはおろか、インターネットというものが無かった時代です。

正確に言えば大学などの専門機関では存在していたと思いますが

一般的にはまだ普及するずっと以前の時代でした。

(インターネットが普及するのはWindows98が発表された1998年頃からですね。

それ以前は「パソコン通信」という限定的でマニアックな世界でした)

現在ではコンサート情報やCD、配信情報、はてはごく一部の人しか知り得ないマニアックな情報まで、

”検索”ひとつで誰もが簡単に知り得る時代です。

非常に便利な世の中になりましたよね。

また、ネットショップなどというものは存在するはずも無く

指1本で検索から購入までできてしまう現在とは全く違った世の中でした。

 

そんな時代でしたので情報を手に入れる手段もかなり限定的で

周囲に情報通の方が居るとか、久石さんにつながりのある方が居るとか、業界の方とかが居なければ

なかなか新アルバムの発表すら知り得ない時代でした。

ジブリの映画が広く知られるようになっていたとはいえ、

「久石譲」の名前が広く浸透していたとはとても言えず

私の友達に「久石譲」の名を出しても「誰それ?」と返ってくることがほとんどでした。

 

そういった時代である1992年に

すっかり「久石譲」にハマった私「むーん」はどのようにして久石さんのアルバム情報を得ていたのでしょうか?

ちなみに1992年には久石さんのファンクラブが結成されていましたが(たぶん結成初期?)、

当時はまだ学生の身分であったむーんは会費を継続的に支払うことができずに入会していませんでした。

 

 

 

//捜査の基本は足を使うこと!//

そんな訳で私が久石さんの情報を得るには

ひたすらCDショップ(当時はレコード屋と言っていた時代でしたが)を廻る以外に無く、

とにかくひたすらCDショップを巡っていました。

平日は学校帰りに駅前のCDショップに毎日足を運び

陳列棚を一つ一つを舐め回すようにひたすら「久石譲」の文字を探し、

休日ともなれば秋葉原やお茶の水に繰り出し

一日中、CDショップや中古CDショップをしらみつぶしに探し回るという感じでした。

当時はCDショップにも検索機などという便利な機械は無く、

厳密に言えば定員さんのところにはスタッフ専用の検索機はあったのですが

そもそも「久石譲」という検索ワードで引っかかる時代でも無かったので

とにかく陳列している”現物”から「久石譲」の名前をピックアップするしか無かったのです。

さらに言えば、当時は「久石譲」のコーナーがあるお店など皆無

”サウンドトラック”か”インストルメンタル”、または”イージーリスニング”と言ったコーナーの中に

久石さんのアルバムが置いてあることがほとんどでした。

ですのでCDショップに足を踏み入れても、広いお店の中のどのコーナーに久石さんのCDがおいてあるか

といった事も何度も足を運んで経験を積まねば習得できませんでした(笑)

また、今でこそ秋葉原には様々なお店があり、食べるものにも困りませんが

当時はまさに「電気街」の名にふさわしく食べ物屋さんなどはほぼほぼ皆無でしたので

休日に秋葉に繰り出すと、私はほとんど何も食べずに20件以上のショップをひたすら廻るという1日を過ごしていたように思います。

 

 

 

//張り込みにはアンパンと牛乳!!//

そんな訳で中古や現在発売されているアルバムについては

地道な聞き込み捜査もといCDショップ巡りで情報を集めることができましたが

これから発売されるアルバムについては他の方法を使います。

インターネットが無いこの時代、SNSで情報を発信してくれる人も居なければ、公式サイトでの発表もありません。

また、「久石譲」の名前が浸透していないこの時代では新アルバムが発表になってもポスターなどが掲示されることもありません。

そんな時に頼りになるのがCDショップに掲示されている「新譜情報」でした。

私の地元のCDショップにはお会計の横に新聞紙ぐらいの「新譜情報」が掲示されており、

今後数ヶ月で発売されるアルバムの情報が全て掲載されておりました。

日本で発売される全ての新譜アルバムの情報が載っているのですから

情報量は半端ではなく、文字はまさに新聞の様。

その大量の情報の端から端までを指で追いながらひたすら「久石譲」の文字を探す

これが私の唯一の新アルバムの情報源でした。

もちろん毎月発表になりますので月1回は必ずお会計の横で何十分もその場に居座り

ブツブツ言いながら掲示板を指さす私は一般のお客さまから「怪しげな人」と思われていたかもしれません。

しかも月一でも情報収集はOKなはずなのに「見逃しがあるかも?」と何度も足を運んでいた私は

もはやCDショップの地縛霊と化していたのかもしれません。

また、発売当日になってもその「久石譲」新アルバムが店頭に並ぶという保証は無く

どちらかというと並んでいない、入荷していないという場合が多かったので

新譜情報がゲットできた際はすかさず店員さんに予約申し込みをしておかないと

発売当日に入手することは難しかった様に思います。

店員さんも「久石譲さんのあのアルバム」といっても分からない事が多く、

「新譜情報のこれ」と指さししながら詳細情報を伝えていたように思います。

 

 

 

//鑑識捜査は現代捜査に不可欠!?//

そんな感じでやっと出会えた久石さんCDですが、

当時は主にジブリアニメアルバムなどで様々なアレンジアルバムが発売されていました。

(サントラ、イメージアルバム、交響組曲シリーズとかでは無く、特典付き、オムニバス形式など

ですのでCDショップで「久石譲」の名前を見つけても

それがどのアルバムなのか

久石さんのオリジナルアルバムなのか、

特典付きで他のアルバムと同じ収録曲なのか、

アルバムを寄せ集めたオムニバスアルバムなのか

中には同じアルバムなのにジャケットが異なるとか、帯が違うなどというものがあり、

また、再販や復刻などもあったため、

アルバムの差異を判別することが難しかったものです。

 

ですので、私は購入したアルバムは必ず

「タイトル名」「発売日」「レーベル名」「品番」をチェックするようにしていて

それを一覧にした用紙を持ち歩いていました。

ショップでアルバムを見つけた際はその一覧と見比べて同じものを購入していないかをチェックしてから購入する流れです。

1992年当時というとまだパソコンでエクセルに入力…などという画期的なことはできません

(そもそもエクセルがありませんでした…当時は表計算と言えばLOTUS1-2-3でしたかねぇ…

専門的なソフトだったので値段が当時で何万もしたという高級品で学生が簡単に使えるものではありませんでした)

ですので、紙のノートに1つずつ手書きしたものです。

私にとっては””のようなノートの切れ端

学校で使うルーズリーフの最後の方に入れ、毎日持ち歩くという生活をしていたものです。

この習慣が私のブログ内でもアルバム紹介では必ず「発売日」「レーベル名」「品番」を付けている事につながります。

(再販や復刻の「品番」が記載されているブログはなかなか無いのでは?と小さな自負をしていたりします)

 

 

 

そんな感じで

今の人からするとかなりの情報弱者ぶりを何とかやりくりして

当時はアルバムを集めていましたものです。

今では考えられないことですよね。

 

情報収集が楽になったのはインターネットがある程度普及し始めた2000年頃だったでしょうか。

その頃私が参考にさせていただいた素晴らしいサイトが

ショーさんの「Sho's PROJECT」やNEZさんの「ねずちゃんのページ」、PABMAMさんのページ(閉鎖中?)ですね。

 

私にとって、まさに”神”のようなありがたいサイトでした。

最近ではその”神”様に私のツイートのツッコミをさせてしまっていたりして、実に申し訳ない限りです。

この場をお借りしてお詫び致します。

そして、今後もどうぞよろしくお願いいたします(ツッコミをじゃないですよ?)。

 

 

と言うわけで、そんなことを地道に何年も行って、ようやく集めた私の大事なアルバムたちです。

アルバムの紹介にも”こだわり”や”思い入れ”が強く出てしまうのも少しは分かっていただけますでしょうか?

よろしければ是非、他の記事もご覧になってくださいね(宣伝!)

 

 

追伸:

最近の不安は

私の死後、

この苦労して集めたアルバムたちが、

久石さんに興味の無い家族に、捨てられてしまうか、リサイクルショップに二束三文で売り払われてしまうか…

と思うと、悲しくて悲しくて仕方がありません…

できれば、若い「久石譲」ファンの方に引き継いでもらえたら良いなぁ

なんて、終活のような事を考えてしまいます。

いつになるか分かりませんが、そんな事になった時に

このブログやSNSでむーんと仲良くしていただける方が居たら良いなぁ…と思います。

みなさん、その時までよろしくお願いいたします…ね(笑)

 

 

参考記事:

「紅の豚」

紅の豚 イメージアルバム~カッコイイとは、こういうことさ。~【CD紹介その19】

紅の豚 サウンドトラック~飛ばねぇ豚は、ただのブタだ!~【CD紹介その20】

紅の豚BOX【CD紹介その21】

「さくらんぼの実る頃/時には昔の話を」【CD紹介その108】

「My Lost City」

My Lost City(マイロストシティ)【CD紹介その5】

「水の旅人」

水の旅人~侍KIDS~サウンドトラック【CD紹介その10】

 

では、また次回の記事でお会いしましょう!

最後までお読みくださりありがとうございました。