ちいちゃんのかげおくり | ハワイで【0-3歳 日英バイリンガル家庭保育園経営、ドゥーラ】

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育児真っ盛りのママ達へ、育児真っ盛りの保育士でありドゥーラがハワイよりお届けします。時には一緒に悩みながら、あなたの心に寄り添います。

いつでも私はママの味方。ママの笑顔は私の笑顔に繋がります。

こんにちは!

ハワイで0-3歳日英バイリンガル家庭保育園保育士兼オーナー兼2児のママ、そしてドゥーラである西村奈々です。



10月に入りましたね。

早いもので2022年があと3ヶ月で終わります。

ハロウィン🎃、サンクスギビング🦃、クリスマス🎄とここから駆け足のハワイ。


9月入るかどうかくらいで準備はじまった近所の一角。

まだ9月のコスコで。






さて、ブログタイトル


『ちいちゃんのかげおくり』


ご存知でしょうか?

国語の教科書の教材で覚えていたり、お子さんがいらっしゃる方は本読みで聞いたことがあるかもしれないですね。




戦争を扱った教材です。

私が小学生の頃も教科書で習い、娘の通う日本語補習校3年生でも今月からこの教材に入ります。




この教材には私の転機ともなるエピソードがあります。当時の担任の先生が戦争の経験がある方が家にいたらお話を聞いてきなさいという宿題を出しました。




母方の両親と同居していた私。

祖父母とも戦争経験者でした。

戦争のことは語りたがらなかった祖父の代わりに祖母がポツリポツリと当時のことを思い出すように話してくれました。




食べ物がなく、さつまいものツルを食べていたこと、運動場でのなぎなたの練習。空襲警報や防空壕の中の様子。




その中でも祖母の表情が今まで見たことのない表情になった瞬間があります。



「本当は学校の先生になりたかった。でも女は勉強なんかせんでええ。ましてや戦争中でそれどころではなかった。」



と発言した祖母の哀しいと悔しい、どこにもやり場のない怒りも混じったような表情は今でも覚えています。



私は子どもながらに


「戦争で自分の夢を諦めなきゃいけないなんて、そんなことある?女は勉強しないでいい?誰が決めてん。」


ってビックリしたのを覚えています。



小学校の教員になったのも祖母の想いを果たしたかったのも一つにあると気づいたのはハワイに来てからです。



『ちいちゃんのかげおくり』の学習に入るにあたり、娘の日本語補習校の授業(まだオンライン授業が続いています)で先日、校長先生が3年生合同授業で「戦争と平和」の授業をして下さいました。



導入で「戦争とは?」から入り太平洋戦争の始まりの場所、日本とアメリカでの死者の比較、どういう犠牲が出るのか?




この犠牲のところで子どもたちから、人以外に動物、植物、虫、建物、空気、海、地球🌏まで発言が広がっていたのにはおどろきました。

彼らの中で、地球規模で捉えられている。

やっぱりすごいなぁ、子どもたち。



最後に「かわいそうなぞう」の読み聞かせをして下さいました。

これもまた私が小学校低学年の時、体育館で上映されたかお話会があった記憶にあります。





校長先生との会の最後に男の子がした質問。


「どうして戦争ってあるの(するの)?」


これ、娘も実はこの日の前の晩に私にしてきたんです。


私は「自分の国がいちばんだ。いいようにしたい。っていう国と国のぶつかり合いから始まるかなぁ。」と答えたけれど、なんか消化しきれない感。



校長先生は

「自分の国のことしか考えてないと起こるんだよねぇ」

とおっしゃってました。




ハワイに在住でありながら日本のことも学ぶ子どもたち。

過去の戦争についてアメリカサイドの捉え方、日本サイドの捉え方、両方を知ることになる子どもたち。

補習校では遠足にパールハーバーへ出かけます。



我が子たちはさらに沖縄の血も入ってるので、今後戦争の歴史をどのように捉えていくのか楽しみでもあり複雑な心境である私。



できることは伝えていくこと。

そこから先は彼らに任せる。

真実を見極める眼、本質を感じ取る感覚。

ここを養っていければなぁ。

過去の戦争についての娘の記事

ママ、第3の戦争が始まるの?





最後に男の子が投げかけた質問。

「どうして戦争ってあるの?」


あなたならどう答えますか?



今日もお読みいただきありがとうございます。

また、お会いしましょう!

Mahalo!


 

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