こんばんは。

今日は世界的人気を誇る大人気ゲーム、ポケットモンスターの厳選の歴史をサクッと振り返ってみよう。

 

厳選の歴史か・・・

ポケモンは世代を跨ぐ毎に改善が積み重なっていて、今では色違い+理想ステータスでも比較的簡単に手に入れられるけど、昔の時代は厳選難易度が異常に高かったわよね。

 

その通り!

初代の厳選は棘の道で、納得できるほど効率化され始めたのはX・Y辺りからですね。

それ以前のシリーズも初代や金・銀ほどの難易度からは優しくなっていたが、それでも今の時代と比べて異次元の難易度でした。

 

では簡単に見ていこう。

 

●ポケモンの厳選とは?

まず厳選とは何かを簡単に説明してみよう。

ポケモンには種族値と呼ばれる隠しステータスが予め設定されており、どれだけ頑張っても一定ステータス以上のステータスを持たせる事はできないようになっている。

分かり易い例で言うとガブリアスの攻撃種族値は130で、これはレベル50時点の最大値だと実数値200までしか絶対に上げられない。

これはどのレベル時点でも一定ステータスが存在する事を意味しており、ある方法を用いる事で優秀なステータスを持つポケモンを育成していく。

また原則として種族値はメガシンカ等、特殊な例を用いない限り変化する事は無い。

つまり、狙ったステータスに仕上げるには、この種族値を熟知しておく事が大前提となります。

しかし、ネットが普及していなかった昔のポケモンでは曖昧な厳選論しか存在しておらず、伸びの良いステータスをアップさせる程度の努力でした。

赤・緑・青・ピカチュウバージョンでは、サンダースを育成する場合に10まんボルトがメインウェポンなので特殊を上げつつ、最も伸びの良いステータスである素早さを上げる・・・といった具合であった。

今のように攻撃以外MAXステータスなんて芸当は、天文学的確率であり、イーブイを取る度にマックスアップ等のアイテムを使って基礎ポイントを上げ、リセットを繰り返すという作業。

極めつけは、このシリーズで5Vを達成できていた人は世界で探しても0人説があり得るだろう。

それくらい確率が終わっていたのである。

この厳選において最も厄介だったのが、更なる隠しステータスとなる個体値である。

個体値は0~31の段階で設定され、これは入手時点のステータスを参照して導き出す事ができる。

31は最大値を持ち、0は最低値となる。

31をVと呼ぶので、ステータス5つの個体値が31だった場合は5Vといった形で現在では当たり前のように使われている用語の1つとなったが、昔はそのような言葉すら無かった。

凄い曖昧で、ある程度のステータスだし、これで妥協!!

これが現実だったのだ。

なので、本来しっかり育成すれば素早さで絶対に上を取れるサンダースが、ケンタロスに先手で地震を打たれてワンパンされるなんて事もザラに起きていた。

初代ポケモンの厳選はザックリ言うと、こんな感じであり、厳選の難易度が比類ない物だったと言える。

 

●初代ポケモンの育成

まずは目当てのポケモンをゲットする。

当たり前だが、この段階で既に地獄難易度に達するポケモンが複数存在する。

その代表例がラッキーやケンタロスで、どちらもサファリゾーンでしか遭遇できない上に、遭遇確率が非常に低い。

オマケに捕捉率が共に低いのでボールを投げても捕まえられる事が少ない。

更にオマケで、確率で逃げやがるので、逃げられた場合はやり直しである。

この時代にラッキー、ケンタロスの3V以上を所有できていたプレイヤーは神だろう。

次にステータスの厳選に入る。

アホみたいに同じポケモンをゲットし、30匹捕まえたらざっと一覧にしてステータス比較を行う。

満足いくステータスが無ければ、全て逃がして30匹捕まえ直す。

これを延々と繰り返し、そこそこ満足できるステータスがあったら、そのポケモンを育成する。

次に当時は名称すら与えられてなかった努力値を振り撒く作業に移る。

ちなみに、ステータス厳選だけで数百時間掛かるケースもあったので、努力値に行くまでがそもそも地獄なのは言うまでもない。

ケンタロスを30匹捕まえるのにどれだけ時間が掛かると思っているのか、当時のゲーフリはあまり考えてなかったのかもしれない・・・。

努力値も昔は曖昧であり、自分がその存在を知ったのはポケモンスタジアムの攻略本だった。

この本では、素早さを上げたいならコラッタを大量虐殺してレベルを上げよう!とか、特殊を上げたいならメノクラゲを大量虐殺しよう!といった攻略が施されている。

流石に虐殺とは書かれてないが(笑)

24年ほど昔、この事が何を意味するのか分からなかったが、まぁ強いポケモンにしたいなら・・・と無邪気にドードリオのゲームボーイを用いてレベルを上げたもんですよ・・・。

ドードリオのゲームボーイとは、ポケモンスタジアムで一定条件をクリアすると手に入れられるモードで、超高速でポケモンをプレイできる代物。

これによりレベルアップ等もやりやすくなっていたぞ!!

ちなみにイーブイやミュウツー、伝説の3鳥はシンボルエンカウントでデータ1つにつき1体しか入手できないので、ゲット前にレポートを書いて満足するステータスが出るまで捕まえる必要があった。

マスターボールをコラッタに投げてしまった友人は悶絶していたのだった・・・。

 

ふむふむ

ポケモンもこんな時代があったのね・・・

今の育成なんて当時をやり込んでいたプレイヤーからすれば、本当の意味でただの作業になってしまうのね・・・?

 

作業でもなんでもありませんよ・・・・

今のポケモンなんて下手すりゃ3時間も掛けずに5V+色違いなんて事も有り得ますし。

まぁ、その分前準備として6Vの全ての性格を持つメタモンと、専用アイテムの用意が必要ですけどね。

国際孵化とかも含めると、海外産ポケモンを手に入れる所からスタートなので、ネットの利用は人によっては必須!

 

こんな育成でしたが、金・銀では追い打ちを仕掛けるような地獄が待っていたのだった・・・!

 

●伝説の3犬とかいう糞犬ども。

そう、今なお環境で見かける事があるであろうスイクン、エンテイ、ライコウは徘徊伝説と呼ばれる類のポケモンで、確実に遭遇するのが非常に難しい存在だった。

あっちいったりこっちいったり、本当にアホ犬だった。

オマケに結晶塔の帝王とか言われていたエンテイとかいうゴミカスは使い物にならない雑魚ポケモンだし、スイクンもライコウも今ほどの人気は無く、むしろ1つ前の伝説となるサンダーが環境で大暴れしていましたね・・・

まず遭遇が運ゲーで、1ターン目にこいつらが取る行動は「逃げる」なので、逃げるを対策しなければならないのも面倒であった。

「くろいまなざし」等で逃げるを防ぐ事はできるが、吠えられたら逃げられるので全く安心はできず。

マスターボールはルギアやホウオウより、このアホ犬のどれかに使うのが吉だろう。

法則を破ってもOKな人は金・銀だと裏技を使う事でアイテム増殖が可能なので、マスターボールを大量生産しておこう!

 

●色違い

この時代では色違いの要素が登場。

色違いの遭遇確率は約8000回に1回で、死ぬほど出ない。

ストーリーを最後まで進めても遭遇できるとは限らず、むしろ遭遇できる方が珍しい。

一応あまりにも出ないため、その存在だけでも知ってもらうためかギャラドスだけはストーリー上でゲット可能。

なお、この時代の色違いは一定の個体値を持つポケモンだけしか登場しない仕組みが設けられていたため、アンノーンはI・V以外の色違いが絶対に出現しないし、個体値でオスかメスかが決まる仕様の関係でメスの色違いも出現しない。

同時に環境を変化させた有名技の「めざめるパワー」も個体値でタイプ・威力が決まる仕様なので、色違いの持つめざめるパワーは固定化されてしまう。

まぁ、当時としてはまず有り得ない事だが、色違いだから「めざパのタイプはこれ!」とか言えた奴は0人なので問題は無いハズ・・・

その後は色違いも徐々にインフレしていき、現在では最大で約500回に1回遭遇できるまでに緩和されており、国際孵化を用いれば数時間で手に入る事もある。

相当運が良ければタマゴ10個程度で色違いがあっさり出る事も!

 

●めざめるパワー

厳選の1つの壁となったのがこの技の存在だろう。

この技は前述のように個体値でタイプと威力が決まっていたため、狙った物を習得するには相応の厳選が必須となる。

 

●タマゴ大量割り

そしてポケモンの醍醐味とも言える存在になったのが、タマゴ割りである。

必要要素を全て揃えて育て屋に預ける事でポケモンは何度もセックスを繰り返し、アホみたいにタマゴを産むので厳選しまくるのだ。

まぁ親ポケモンのアソコは振りすぎて煙だらけだろう。

・・・という裏の大人の事情は冗談としておき、基本的に孵化厳選ができるポケモンは性格・特性等を固定化しつつ厳選を行う。

一定のアイテム準備等を済ませれば親ポケモンの個体値を引き継ぐ事が可能なので、優秀なメタモンを入手できれば、そこから優秀な親ポケモンを孵化させて親役を入れ替えるだけで良い。

後は色違いが出るまで粘ろう。

色違いに拘らない場合は、本当にあっさり厳選が終わるので、親役や夢特性の方が面倒かもしれない。

 

●その間の厳選は・・・

滅茶苦茶厳しい。

性格、性別、特性、個体値、色違い、めざめるパワーのタイプ厳選を含めれば数ヶ月、場合によっては1体のポケモンに年単位の時間を要する。

ていうより、どこかで歯止めを自分自身で掛けないと、マジで数年単位の時間を掛けてしまい次のタイトルが出てしまう。

ガチでポケモンバトルを行う場合、これらはあくまで下準備に過ぎず、そこから勝負に勝つための緻密なステータス調整が行われる。

超ガチ勢だと、環境に合わせた努力値振りまで行う事が日常茶飯事なので、環境メタも含めてとんでもない労力と言えるだろう。

例えば、ダイパではガブリアスがTOPメタとして君臨していたので、例としてガブリアスの最高速となる数値を1だけ抜ける調整や、ガブリアスの最大威力げきりんを一撃だけ耐えて積み技を撃てる耐久調整などがある。

現在では先天的に決まるステータスや特性といった細かい物をアイテムで補えるので、たったの数日も掛けずに厳選が終わってしまう。

この差!!

数年単位を掛ける可能性もあった厳選が数日で終わるインフレである。

 

●こうして積み重ねた努力が・・・

世界王者という頂きに繋がるが、必ずしもその努力が報われる事は無い。

たった1人だけが、その頂点に立つ事を許される。

ポケモンは世界大会決勝戦のみ専用BGMで戦闘ができるため、この曲を自身のバトルで聞ける人は超少数なのだ。

ちなみに、初代ライバルとの最終決戦BGMのアレンジであるため謎に超格好良い。

 

棘の道過ぎだろ・・・

要するにポケモンでトップ戦線を戦う猛者って、凄いのね・・・

いや、凄過ぎるのか・・・。

 

ポケモンの世界大会はレベル高過ぎてヤバイですね。

本当に子供がやるゲームか?と疑ってしまうようなハイレベルかつ緻密な作戦、ポケモン選出、育成論が生まれており、現在進行形で環境は目まぐるしく動いている。

少し昔に有名だった決勝戦でメガガルーラに大泣きさせられた子もいますが、あの子の強さは本物でその辺の大人では到底勝ち目が無いでしょう。

 

このようにポケモンは進化の歴史が非常に面白く、時代の変遷動画だけで数時間は余裕で見れる遊戯王くらい面白いゲームですね・・・!

対戦環境の変化を詳細に紹介してくれる動画も面白い!

 

皆も、もしこの記事を読んでくれたのなら、YouTubeなどでこういったゲームの歴史動画が数多く存在するので、見てはいかがでしょう。

良い思い出や苦い思い出も色々出てきて楽しめると思うぞ!!

 

では今日はこの辺で。