益子春の陶器市へ便乗~「SLもおか」、C11乗り納め~ | みなかん~南千住車両管区~

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鉄道模型を中心に、ゆる~くのんびり・まったり語るブログ。
取り扱う車両は、営団地下鉄と乗り入れ先の関東私鉄たちが主成分です。


こんばんは、ななせです♪

GWもそろそろ半分、何だか早いですね。
とはいえ、私は連休など関係なく通常業務なのですけどね。


そんな中、連休初日だけお出かけしてきたので
そのときの事についてお送りしようと思います。


今回の話題は第103回益子陶器市

毎年GWと11月初旬の2回行われており、益子焼が好きな私の母が今年も行くというので
私は別の目的で便乗することにしました。


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益子までは自動車で移動。
深夜1時頃に家を出て、国道4号線をただひたすら北上していきます。

というのも、駐車場の場所取り合戦が修羅場だからです。

到着したのは3時半頃。
この時点で既に10台ほど並んでいましたが、何とか確保することが出来ました。
宮城とか八戸ナンバーとか、全国各地から来ています

駐車後は車の中で仮眠をし、8時前から行動開始です。


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陶器市も初日という事で、時間が経つにつれて多くの来場客で賑わいます。

出店者の中には窯元の職人だけでなく、新進作家も多くいて
それぞれお気に入りの作家の作品目当てで毎年来る人もいるようです。

私達はどちらかというと特定の作家というよりは
目に止まったモノを買って行くといったスタイルです。


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毎年現れる(?)陶器製の「マッチョ君」。
鍛えられた丈夫な体なので、座ることが出来ます。

陶器市では焼き物の他にも、地元の特産品など
様々な種類の出店が並んでいます。


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ようやく眠気が飛んでくると小腹が空いてきたので食べ歩き。

餃子を焼いている屋台があったので、餃子のオトモには
新元号にちなんでタピオカミルクティーを…
んなワケあるかい


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ひとしきりの戦利品を手に入れて、簡単に町の中を観光します。

私は陶器については詳しくないので、ただ成り行きに任せて
付いて行っただけです。


「SLもおか」整理券を購入すべく駅に向かって歩いていき、
途中にあった鹿島神社。

その中にあった「天地石」を体験しました。

何事にも「裏と表」があるのは石でも同様で、実際に石の上で誰かに上から
負荷をかけてもらうと、片方は地にしっかりと足を付けている感覚がある…らしい。
わかりませんでした()


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益子駅にてSL整理券を購入し、近くの踏切にて茂木行きの
「SLもおか」号を撮影しました。

警報機が写ってしまいましたが、
SLマークの踏切注意の標識を絡めて撮影しました。


牽引機はC11が維持困難となり東武へ売却予定なのでC12が…あれ?

どうやら現在C12は大宮工場にて整備中とのことで
C12が帰って来るまでC11が「SLもおか」号の牽引を務めてます。


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ちなみに国内唯一となった動態保存のC12が牽引するとこんな感じです。

こちらは2年前の益子陶器市に便乗した時に撮影しました。
画質を捏造するな

デフが無く、C11よりも細いボイラーを見ると
C11が何だかどっしりとした安定感があるように見えます。


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SL整理券を手に入れたので、ここから先は少しだけ速足になります。
昼食は先ほどの陶器メッセ付近にあるそば屋で盛りそばを食べました。

最近は旅先の食事にそばを食べることが多くなり、
同じそばでも場所によって様々な個性があるように感じます。


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最後に私たちが訪れたのは「益子参考館」。

ここには有名な陶芸家である濱田庄司が生前に様々な民家や蔵などを移築して
制作の場としており、他にも彼の作品や蒐集物が展示してあります。


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こちらは「上ん台(うえんだい)」。
1942年に隣町から移築した別邸で、濱田庄司のお気に入りの建物だったのだそう。

現在は展示品の他にカフェが中に入っています。


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工房の近くに咲いていたシャクナゲの花。
また「すぐ花を(ry」

ここでは主に細工場としての役割があり、濱田庄司が実際に使用していた
手回しのろくろがあるのだとか。


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益子町文化財にも指定されている「登り窯」。

登り窯とは、斜面に窯を作ることで重力によるガスの対流で熱を一定に保つ事ができ
製品の質を均一にすることができるのが特徴です。


こんな感じで、益子町観光を駆け足でお送りしました。

楽しみ方は人それぞれで、お気に入りの作家のテントで談笑したり
掘り出し物を探したり、美味しいものを食べたりと様々な人がいました。


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13時50分に益子駅を出る列車に乗り遅れたので、
自動車で真岡駅へ移動しました。

真岡鐡道の本社がある真岡駅は1997年にSLの形をした駅舎に改装され、
「関東の駅百選」の一つにも数えられています。


また、駅の近くには「SLキューロク館」が併設してあり、
様々な車両を展示しています。


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建物の奥でSLの汽笛が聴こえたので行ってみると、
ちょうどSLの運転体験をしていたところでした。

大正生まれの9600形49671号機は北海道での生涯を終えたあと
真岡市の井頭(いがしら)公園に静態保存してあったものです。

1958年の五稜郭機関区時代に青函連絡船の入換専用機として
右側運転台に改造してある事が特徴です。
*動力逆転機も右側にあります

現在はコンプレッサーによる圧縮空気によってキューロク館内を走行しています。


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どうやらこの日最後の運転体験だったらしく、
最終スケジュールの時だけ行われるボイラー内の圧力抜きを見ることができました。

写真ではその様子をお伝えすることは出来ませんが、物凄く大きな音で
鼓膜がビリビリするほどの迫力がありました。


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公開を終え、建物の中へと戻っていくキューロク。
奥にいるこれまた同じく北海道で生涯を終えたD51-146と並びました。

動力方式はどうであれ、こんなにも古い機関車が未だに元気に走る姿が見れるのは
何だか凄いなと思いました。


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建物の中にはスハフ44-25が保存してあります。

こちらも北海道に縁のある車両で、数年前に船の科学館にあった青函連絡船
「羊蹄丸」の中に入っていた車両です。

車内は旧客な雰囲気が漂い、極寒地に対応した
二重窓になっているのがわかります。


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屋外にも様々な車両が展示してあります。

まずは水島臨海鉄道のワフ15形ワフ16号車。

元々は1910年製の鉄道院(のちの国鉄)ワ11形が出自で、現存する緩急有蓋車の中では
最古のうちの一つとされています。


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次は蒲原鉄道のワ11形ワ12。

蒲原鉄道は信越本線の加茂駅と磐西線の五泉駅を結んでおり、
1999年に全線廃止となりました。

こちらも1934年製の木造有蓋車で、当時の私有貨車としては
スタンダードな外見ですね。


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「関西フレートサービス」色が目を引くDE10-1014。

現在は部品取りになっていますが、元々は「アイランドエクスプレス四国」用の
牽引機として活躍していました。


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こちらはキハ20-247。

準急用気動車であるキハ55の普通列車版で、
大型気動車として全国各地で走っていました。

こちらの車両は三セク化前の国鉄(→ちょっとだけJR東)真岡線で走っていた車両です。


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先程チラッと出てきたD51-146。

こちらも岩見沢区や長万部区に所属しており、キャブ部には北海道仕様な
タブレットキャッチャーが付いていました。

廃車後は静岡市内を転々とし、一時は維持不能による解体の計画もありましたが
紆余曲折あって2015年に真岡の地へやってきました。


こちらもまたキューロクと同様に圧縮空気による走行が可能で、
事前予約による運転体験を時たま行っています。


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「SLもおか」号の到着が近づいてきたのか、ホームには列車を待つ人たちで
賑わい始めてきました。

待つ事数分、遠くから汽笛が聴こえC11が牽引する
「SLもおか」号がホームに進入してきました。


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改元に関するものはヘッドマークだけでなく、客車の方にもあります。

行先サボには令和←平成が、列車名サボはへいせいになっています。

一応当ブログは「趣味のブログ」なので時事的な内容は如何なることも極力
言及を控えているのですが、今回は列車がそうなっているので例外です…
きっと無教養な人間だと思われているでしょうね…合ってますが


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列車の中に乗り込みます。

よくよく考えると、原型を保った50系客車って
今となってはここでしか乗れませんね。

50系客車と言えば、旧客に代わる通勤列車として登場した客車なので
両開きドアを開けて車内に入るとセミクロスシートになっています。

しばらくすると車掌が検札にやってきて、記念乗車証が貰えます。

C11も時期に譲渡となる予定なので、この乗車証が貰えるのも
残りわずかなのでしょうね…


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検札が終わったので、進行方向先頭へ。

この日は栃木・茨城県近辺だけ何故かピンポイントに雨の予報で、
遠くに見える晴れ間が恨めしく思えます…

以前乗車した秩父鉄道の「ロウバイExp.」では蒸電運転だったので
今回はSLの音を間近で聴くことができました。


そういえば初めて真岡鐡道に乗車し、初乗車が「SLもおか」号だったので
終始ずっと国鉄真岡線に乗っている気分で揺られていました。

前回の会津旅行や最近観た『生活の中の鉄道』の影響で
今なお残る特定地方交通線を三セク化した路線に興味が出てきました。


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およそ30分の乗車ののち、終点の下館駅に到着しました。

今回はギリギリなスケジュールに加え、キューロク館を見学したので
真岡→下館間でしたが、いつかは完乗したいところです。


終点の下館駅では、JR水戸線と関東鉄道常総線に接続しています。

元は水戸線も真岡線も同じ国鉄だったので、両路線を隔てる改札が無く
切り欠きホームなところは国鉄時代の面影を感じます。


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補助機関車としてやってきたDE10に牽かれ、真岡行きの普通列車として
下館駅をあとにします。

平成の元号もそうですが、C11もまた真岡鐡道での役目が間もなく
終わろうとしています。


ようやく雨がやみ、雲間から差し込む光を背に
もと来た道を走っていく姿はどこか哀愁が漂っていました。

何だか本日限りで運転終了のローカル線の最終列車を
見送っているような気分になりました。
だから勝手に廃線にするな

ひとまずC12が戻ってくるまでもうしばらく走るそうですが、
最後のその時まで頑張ってほしいですね。


「SLもおか」号を見送ったあとはそのまま車に拾ってもらい
帰路へと就きました。


という事で、以上がGW初日の益子遠征記でした。

やはり観光を楽しみつつSL乗車となると
なかなか過密なスケジュールになってしまいますね…

真岡線には他にも終点の茂木駅から常陸大子方面へ延びていく
未成線の遺構が数多く残っているので、そちらにも足を運んでみたいです。


それでは今回はこの辺で。
ご観覧ありがとうございました♪


〇おまけ~陶器市で買ったおみやげ~


今回2度目の陶器市便乗となり、私はこういったものに全然詳しくないですが
少しだけ気になるモノがあったので買ってみました。


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それがこちらです。
全体的につや消しな質感で、水色とクリーム色のコントラストが目に留まりました。

その配色から、「砂浜」をイメージしているように感じます。

益子焼というと、普通はおぎのやの「峠の釜めし」の器などで有名な
飴色で光沢のある質感と言った印象の方が強いかもしれませんね。


なのでこちらのお土産はどことなく今風な雰囲気のものなのでしょうか?


見た目に引かれて購入したものの、使い道までは考えていなかったので
ひとまず机にあったチータラ(←は?)を入れてみました。
ビジュアルが…

とにかく、まずはどう使って行くべきか考えなくてはですね(汗

【おわり】