産後(といってももう2年も経っている。笑)久々の本番ラッシュが終わりました!
ここまで、産後にお声掛け頂いたお仕事は、とて〜〜も用心深く引き受けてきました。
いつポコちゃんが風邪をひくかもわからないし(というか、いつもひいているというか

)
熱でもでたらつきっきりになり、突然何もできなくなる。
慎重に慎重に、早めで念入りな準備をしていました。
が!
ルーマニアからのヴァイオリニスト、アレクサンドラ・ティルスーさんのリサイタル弾けますか?
というお話をいただいたのが、1ヶ月前。
リサイタルプログラムというのは、通常半年から1年前に決まっているものでして、これは一体、ピアニストさんがキャンセルになったのかな?と思いつつ、曲目変更もある可能性があるし、その場合対応できるか、、
さすがに1ヶ月でリサイタルプロは危険。。
しかも夜公演は、いつももう寝ている時間。。。
と、マジメな私の脳は思いました。
でも。
どんな方なのか、動画を拝聴したら、、、
好き!
と思って。笑
私の状況と、弾けない曲などもお伝えし(笑)それでもよろしければ是非やらせていただきたい、とお伝えしました。
なんだか流動的な会で、プログラムが決まったのは結局、本番2日前のリハーサルだったのですが

とりあえず、チラシには載っていた一日では弾けないツィガーヌなどは、できるだけさらっておく作戦
さらに、前日の別のコンサートもピアニストさんが急病ということで、弾かせて頂くことに

な〜んとも素敵な木の教会でした

昨年のミュンヘン国際コンクール3位、聴衆賞をとっている彼女なのですが、うまいだけではありませんでした。
ソリストに珍しい卓越したアンサンブル能力と、チャーミングかつパワフルで温かい

人柄の滲み出た音色に、一瞬でここではない夢の世界へ連れて行かれます。
教会ではクインテットも。
ホルンっていいなぁ
森だなぁ。
ポコちゃんもホルンに釘付け。
2階には素敵な木のおもちゃがたくさん用意されていて、まさかのポコちゃん同伴OKをいただいたので、
”職場に子連れで行く
” という夢が、こんな形で叶っちゃいました。
さらに、
トークもしてください。
通訳も。
と、どんなコンサートなのかも良く理解できていない状態で仰せつかり
通訳もしてみたい(インチキ
)夢まで叶ってしまいました
あんなんで良かったのだろうか。
ドレスが見当たらなかったのでティルスさん着替えないのかなと思ったら、ちーーーさなリュックに入ってた。
この軽やかさよ

コンサート前のご飯は、見つけた近くの素晴らしいお蕎麦屋さんで。
片道2時間半かかるところ、夫が運転までしてくれて車で一瞬で往復でき大感謝。
疲れなくて助かったーーー!!
最後は横浜でのコンサート。
ここで起きたことは、しばらく言葉にできずにいました。
とにかく、ずうずうしさ満点に、無理にでもやらせていただいて本当に良かったなぁという気持ちでいっぱいです。
初めましてだったけれど、大昔からの友人とお喋りをし尽くしたような。
裏話をしたら本が一冊書けるくらいのハプニングやビックリが本番までに(本番中も

?!)あって、あまり何が起きても気にならない性格
だったのが、産後結構神経質になっていたことに気付きました。この一連の出来事は、私を現場に戻してくれる荒治療でもあったのでしょうか。
実は本番直前まで私は自分の左手もお陀仏していて、”これは、、終わったな

” と思っていたのですが、そこからあることが起き(それもまたnoteにでも別レポート。笑)起死回生↗︎
結果的に、託児スケジュールも、譜めくりの方のスケジュールも、調律師さんも、いろいろなことが奇跡的に可能になって、皆さんの力を借りて私には出来ないはずのことができたり、もう、ハプニングも何もかもすべてに意味があったのかな?!と思えるような時間となり心底ホッとしました。
弾いたのは
最後まで楽譜が無い騒動の渦だったけれど、終わってみればその音楽がずっと脳裏から離れない、彼女の故郷の作曲家エネスコのバラード、
2日ででっちあげた?!割に恐ろしくうまくいったドビュッシーのソナタ
絢爛豪華でユーモアとスリルに富んだダイナミックなツィガーヌでは、拍手が鳴り止まず
ブラームスのスケルツォでは、弾きながら、ここがどこで誰といるのかの概念もどこかへ行ってしまうという初めての経験をしました。こ〜んなに素晴らしい曲だったなんて。
あぁ、もう少し私の手が大きかったら!

広大な草原へトリップ、感じたことのない躍動感と猛烈なリズム感のバルトークのルーマニア民族舞曲
そしてタイスの瞑想曲は、私がインスタで拝聴し、こここここんなの聴いたことない、是非一緒にやりたい!とリクエストして、前日のコンサートで弾いて頂いたものでした。
世界の片隅でピアノを弾いていてこんな素晴らしい体験をさせていただけるとは、、生きていてよかった。。笑
でもジェットコースター具合をもうちょ〜っと手加減してくださってもよろしいです、神様。
ここ数日往復した道から見えた、息を飲むような美しい夜景
夜中2時まで起きたことについて語り合い、
すごかったねぇ、と100回くらい言って眠った夫。
起きてなお、凄かったねぇ。。と言っている。笑
夫いわく
世界に立つというのは、外国でとか、外国の人とやるということではなく、”生きること” と繋がることなのかなと聴きながらふと思った。
って。
私が好んで演奏するゆったりした曲はいつも、天へのエネルギーは感じるけれど、今回自分では選ばないような土臭い曲や強烈にリズミックでエネルギッシュで民族的な曲からは、Musicの意味であるごちゃごちゃしたもの、地面や大地からのエネルギー、というものが混ざって聴こえてきて、”生きている” という概念と繋がったような気がした。
と。
うーーーん
たしかに私も同じことを体感した。
音楽の素晴らしいところはきっと、こういう事と繋がれることなのかもしれない。
おうちが優雅になりました
日本に到着するや否や行われた、2日前の初リハーサル

あまり食べれていない、全然眠れていない、と言いながらあのステージを作り上げ、翌日からは今日のためのベルクの協奏曲のリハーサルをしていました。
なんという体力と精神力

私も粛々と、また次の曲を練習しようっと!
あのすごい音が体内にインストールされたのか、ひとり練習もじわっと楽しいです。
さて今夜は、なんとまた急なのに奇跡的にポコちゃんシッターを頼めたので、彼女のコンチェルトを応援に行ってきます!
あの音を正面から浴びたら、どんな感じなんだろう
