「自分が豊かに実る場所を見つけてほしい」天狗の台所 | C o l o r s

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たのしく明るくたくましく

 

BSで放送されていた「天狗の台所」が

Amazonでも見れて

静かな余韻にひたっています。




とにかく静かで、美しくて

(日本の自然や、田舎の暮らし、

 素材をいかした素朴なお料理、

 手仕事、人々、、、)

 

優しいドラマです。

 

 

目に飛び込む自然界の鮮やかな色が

ハッとするような生命力を感じさせ

 

 

家屋の中と外は

影と光のコントラストが美しくて

 

 

 

耳に流れ着く音はどれも優しく

懐かしい感じがします。

 

 

 

ダイアログはどれも静かで



削ぎ落とされて残された本質だけが

美しく輝いているように

私には感じられました。

 

 


素敵なドラマを作ってくださった方々

ありがとうございました。


(本当に、天狗っているのかな?)

 

 

 


ストーリーですが、

天狗の一族は決まった年齢

(14歳)になると1年間、

ある村に住み込みいろいろ学ぶことが

掟になっています。

 

 

主人公の男の子、オンくんは

先に天狗の儀式も終えて村に住んでいる

歳の離れた兄と1年間

ど田舎で暮らすことになります。

 

 

 

NY育ちのオンくんが

不慣れな日本の田舎生活を通して色々経験し

 

 

最初は反発だらけだったものの

徐々に生活に慣れ親しみ

 

 

離れ難い思いが出てくる頃に

お別れのときがきます。

 

 

 

 

一年の修行を終えて、村の人々を招き

感謝の思いを込めて

踊りと食事を提供します。

 

 

 

食事のシーンでのお兄さんの言葉は

心に響きました。

 

 

 

 

「この御膳に並ぶ料理は

 この村でとれたものだけで作られています。

 

 目を引くような派手さはありません。

 

 

 

 けれど、

 様々な食材が確かな存在を確保し

 お互いを引き立てあっている、

 

 それがこの村の良さです。

 

 

 

 

 自分が暮らす場所を

   深く知ることができれば


 どんなところに行っても

   きっと

 その土地の良さに気づくことができます。

 

 

 

 いつかオンにも

 自分が豊かに実る場所を見つけてほしい。

 

 僕はそう思っています。」

 

 

 

そして

兄弟ふたりきりの、最後の夕べ。

 

 

 

天狗の子供を見送り続ける兄に

それって平気なの?

(寂しくない?)と尋ねる弟

 

 

 

平気ではないな、

だが、仕方あるまい、

 

と答える兄。

 

 

 

 

弟は笑顔で、

「頑張るね、兄ちゃんみたいに

   自分が豊かに実る場所を探す」

 

 

 

「そうだな」

 

と答えてから兄が差し出すのは

小さくて愛のこもった手作りフルーツタルト

 

タルトには細いろうそくが1本

 

 

 

「誕生日おめでとう」

「ほら、願いごと」

 

目を閉じ静かに祈り、そっと炎を消す弟

 

「めしあがれ」

 

 

 

 

大切な人と食べるご飯

大切な人のために丁寧につくる食事

 

自然、すべての恵への感謝も

 

 

どれもが尊く

幸せなことだと改めて思いました。

 

 

 主題歌、折坂悠太さんの

人人、もピッタリですてきです。




 ♪うかうかしてると夢はかなうから


ラブ