こんばんは

昨日、大千秋楽を迎えたコチラのお話です。
観劇と千秋楽をライブビューイングで

雪組公演『ファントム』
宝塚はミュージカルであるけれども、その性質からして ビジュアルの美しさ、歌唱力、芝居、ダンス、生まれもった華やかさやオーラ、人間性などのバランスが大切だと思っているのですが…
これ程にも歌唱力に特化した クオリティの高い舞台は、中々お目にかかれないのでは

もちろん原作や、作曲、演出の素晴らしさが土台にあってこそなのですが。
美しい旋律に乗せられる歌に心が震え、じんわりと込み上げて来る涙を止められるわけもなく…
劇場でも映画館でも、声を出さずにおいおいと涙してしまいました

素晴らしい作品と、だいきほ、今の雪組との巡り合わせに感謝です

始まりはのぞさまのブリドリ。
あの時はまだ二人とも花組で、真彩ちゃんは「望海さんとお話することが無いので緊張しています…」みたいな感じだったような。
お二人それぞれが、いつか演じてみたいと言ったお役がエリックとクリスティーヌで。
ブリドリの最後にデュエットしたものが、こうしてコンビとして本物の作品を上演できると、
あの時想像できたでしょうか?

ファントムは初見だけど、聞き覚えのある曲がたくさん。
中でも「I'm home」は、クリスティーヌが歌う衣装部屋の下から、エリックの地下部屋がセリ上がって来る 場面として観ることが出来た感動が大きかったです。
こんなにも素敵な場面なんだなと 興奮して泣いてしまいました



望海さんの優しくて深い、叙情的な歌声はエリックをより魅力的に魅せているし、
真彩ちゃんの透き通るような透明感のある美しい声はクリスティーヌにピッタリで

この作品では特に声楽の発声を必要とするのだろうから、お稽古も強化したのではないでしょうか。
クリスティーヌのお顔を見せてくれソングでは、心の壁を1枚1枚剥がされてゆくような包み込むようは歌唱に、じわりじわりと涙が溢れこぼれ落ちました

美しい声で頑なに拒んでいたエリックの心を溶かし仮面を外させるのだけど…
あまりの醜さに恐怖におののいたとは言え、そこは宝塚なのでw
望海さんのお顔は全く醜く無いわけでして…

ちょっと理解出来ない場面ではあったかもしれません

絶対に大丈夫だと思っていたクリスティーヌの自信が崩れる様を表現していると、真彩ちゃんが仰っていたと思うけれど。
とっても難しい場面ですね。。
しかし、仮面を外して怖がらせてしまったのは自分だ、
愛されたのは一瞬かもしれないが僕のわりには十分だ、、
みたいな事を言うエリック。
地下で育ったわりには謙虚で他人を想える心を持っているのは、やはり他ならぬ両親の愛情をたくさん受けて育ったからなのかな。
どんなに醜い顔でも美しいと言い愛情を注いでくれた母と、大きな愛でここまで守り育ててくれた父。
子供を生み育てた事は無いけれど、自分の子供が世界で1番大切なものに違いないと、親はそう思うものなのだと…
誰からも愛されない人間など この世に存在しないのだと、信じたいものです。。
それから、ヒメさんのカルロッタがすんばらしかった

このお役を演じるために ここまで経験を積んできたのでは無いかと、そう思わずにはいられないほど素晴らしかった。
元々歌も芝居もお上手なのだけど、何せキャラが強烈すぎて役によっては浮いてしまったり…というような印象でしたが、カルロッタのような役柄はピッタリですね。
あゆみちゃん、ひーこちゃんを始めとする従者たちの機敏なダンスも素晴らしかった!
一見、従者とは どのような役どころなのかと不思議に思っていましたが、うす暗い中でも繊細に表現される表情の変化がエリックの心とリンクしていたりして、従者の存在の意味を知るのが面白かったです。
ラストのエリックとキャリエールの銀橋の場面では、ここで物語が終わってしまえば良いのにと心底思いました…。
劇場でも映画館でも、長い時間すすり泣きが止めどなく聞こえてくるんですよ。。
私もそうで、家に帰ってからもパンフレットの歌詞を読んでは涙が。。
息子が自分の生き甲斐だと言う父親と、似ている目元から父親だと気が付いていた息子。
やっと笑い合うことが出来たのに、、
結末が悲しすぎる

エリックは母の愛を感じたクリスティーヌの温もりの腕の中で息途絶えますが、
その後エリックのいなくなった地下室のオルガンの前で、クリスティーヌは貴方に逢いたいと歌い、エリックの姿が現れます。
エリックはクリスティーヌの心に生きているのだと。
宝塚版では、クリスティーヌがエリックを愛していたという事がきちんと描かれていることに観客側の心の救いがあるなぁと思いました。
フィナーレのデュエットダンスでも、望海エリックの腕に笑顔で飛び込む真彩クリスティーヌ。
抱き合う二人を見て心にきちんと落とす事が出来るので、笑顔で帰る事が出来るのが宝塚の幸せなところなのかな。
劇中からフィナーレまで、「きっと叶うはずさ、夢は」と何度も歌われる歌詞。
それを体現している望海風斗様に、こちら側は夢を見させて貰っているんだと思うと心がときめきます

大変な努力を幾つも重ね、1つ1つ夢を実現してゆく姿を見ていると、とっても前向きな気持ちに。
今の雪組のメンバーで、この作品を観る事が出来て本当に幸せでした


