昨晩は大雪と雷の競演。ベランダの雪は10センチ近くになってたと思います。
今まで体験したことのない雷雪。北陸地方では時々あるそうですが。
さて、ずらし旅大阪の続きです。
あべのハルカス美術館で2日から始まった、円空展へ。
あべのハルカス美術館10周年記念展で、円空展は東京では開催されません。
今までのずらし旅でも、モディリアーニ展、アンディ・ウォーホル展と
東京で行われない美術展に行くのが友人と私の主な目的です。
円空は1632年江戸時代後期の生まれ。
修験道の僧として日本各地を修行しながら民衆に分け入り、身近な木材に神仏を彫り続けました。
現在確認できる円空の作品は5400体。
岐阜や愛知を拠点に北海道から近畿まで巡ったことが各地に残された作品でわかっているそうです。
入ってすぐのところに、金剛力士立像。
金剛力士ってこわーいイメージでしたが、円空の力士さんは優しそう。
この作品のあとは撮影禁止エリアが続きます。
円空の作品、初期は丁寧な彫りなのですが、
だんだんとごつごつして荒々しい作品に変わっていきます。
撮影可エリアに入り、
会社の同僚や知り合いに似た人たちをたくさん見つけられました。
狛犬さんも。修験道は仏教と神道を融合させているので、狛犬や神像もあります。
祈っているのに笑っているように見える。
お坊さんもどこか優し気。笑ってますよね。
そして、
千光寺の両面宿儺(すくな)坐像は、一つの体に二つの顔を持つ異形の人物。
人気漫画、呪術廻戦に登場し、注目を集めたそうですが、
私には、朝ドラ、ブギウギの村山興行の坂口さんに見えてしまいます。
ミュージアムショップでは、この千光寺の両面宿儺の御朱印を買うことができました。
もちろん、御朱印をありがたく購入。
素朴だけどほほえみをたたえた姿の円空像。
先日いったみちのくの仏展で、笑っているのは楽しいからではなく、苦しいから笑うんだという説明書きが頭から離れません。
円空の作品もそうなのかな。
円空の時代、江戸時代よりはるか遡り、
聖徳太子が建立した四天王寺にも行ってきました。
宝物館では、たいしたもんだよお太子さん!
という企画展をやっていまして。
高額紙幣の肖像画で有名な聖徳太子ですが、
紙幣で登場する前は2歳のお太子さんの方が知られていたのだとか。
国宝など貴重な作品がたくさん展示されていて勉強になりました。