エリザベート、公演再開するのですね、よかったです。
エリザベートは年齢を重ねれば重ねるほど、なんで自分勝手な人なのだろう、と思ってしまいます。
夫に裏切られたことと、息子の養育は別問題なのに、なぜ逃避行してあれだけやりたがった息子の養育を放り出してしまうの?と見れば見るほど不思議です笑。
その辺を演技でねじ伏せてほしいのですが、今回見た佐藤フランツと花總シシィの間には愛があまり見えないし、その二人を操っている感も古川トートには見えないんですよねぇ。帝王にはまだ程遠い…
東宝版のキーパーソンはフランツと思うのですが、私はまだ評判の田代フランツを見たことがないのです。
佐藤フランツは歌は上手いけれど、どうも一幕の求婚シーンに説得力がなくて、ズルズル…。
MAのルイ16世と同じトーンなんですよね、演技が。
実際にはフランツ→ルイ16世→フランツと演じているのですけど。
求婚シーンって、母の言いなりだったフランツが自分の意思で妻を選ぶ、彼の人生にとって大きなターニングポイントとなるシーンだと思うのです。
とても綺麗ないとこを見て、好きだという衝動が抑えられなくなってしまった、その恋の高揚感が演技に足りないのですよね。
全編を通じてシシィへの深い愛は感じます。
でも最初に恋の熱量を見せておかないと、エリザベートがなぜフランツとの結婚を選んだのか、腑に落ちないんですよね。皇帝だから、ではなく、フランツだから結婚したのですから。あ、この人なら結婚したいと思うよね、この思いをぶつけられたら結婚したいと思うよね、という説得力が、少なくとも私にはわからなかったのです。
演出的にも、嵐も怖くないに入るまでの間が少し足りない気がしました。
小池さんが宝塚でも東宝でも演出を手掛けたのは、エリザベートと1789、ロミオとジュリエットがありますが、エリザベートは宝塚版に軍配、1789は東宝版に軍配があがります。ロミジュリは、東宝版は見たことがないので差し控えます。
同じ素材を別のベクトルで演出するとは、なかなか難しいことですね。