東宝エリザベートを先日観劇してきました。
東宝版は何度見ても話がとっちらかって見えてしまいます。最終証言がフランツの悪夢として描かれるのは、いまだに受け入れられません。なぜそこでフランツを主語にするの、と。
ナチスの旗が出てくるのも、事実関係としては地続きなのかもしれませんが…受け入れ難いです。
コルフ島のハイネの詩とつなげるためなのでしょうが、いくらそのあたりの歴史に日本人が疎いからとはいえ、飛躍しすぎじゃありません?
ハナちゃんは、歌がやはり厳しくなってきたなと。
今回がギリギリ、とご本人もおっしゃっていましたが、ソプラノはどうしても衰えが顕著に現れがちです。
とはいえ、鏡の間と二幕はさすがでした。至高です。
トートは古川くん。うーーーーん。
古川くんだけマイクの音量が違うのか、エコーがかかっているのか、元々の声質なのか、すごく浮いて聞こえました。耳に違和感。
見た目は過去最高に綺麗なんだけどなぁ。
自宅に帰ってから、1998年の宙組版を観て、やっぱりこれが私にとってのベストエリザベートだなと思いを新たにしました。
ハナちゃん、この次の激情までは良かったのですが…。
グロリアスから、つぶらな瞳にしたかったのか、メイクがガラリと変わってしまったのですよね。
髪の色もベルばら以降はほぼずっと金髪。かつらのセンスもどんどん微妙になっていきました。
噂ではハナちゃんは不器用だから、貴子さんが作ってる、指示しているとも言われてましたっけ。
ただ、現代物のお芝居で使う靴は素敵だった。元々のすらっとした足が生えるピンヒールをオペラで覗き込んだものです。当時は靴は完全自前と言われていたので、そう今でも信じていますが。
貴子さんには従順だったハナちゃんですが、下級生に対しては本当に厳しかったそうです。場面を削られた人もいたとか…
でも、卒業後にたっちんやみほこちゃんと共演して写真を撮っているのを観ると、独りよがりな厳しさではなかったのだろうな、と思います。
とはいえ、ズンハナ時代の美しさが忘れられず、タカハナ時代はなんとも歯がゆい思いをしていました。
最後も、ほとんど自分の言葉で何も語らずに卒業していかれましたから。
舞台に復帰して、外部のインタビューやテレビ出演で美しくセットされたハナちゃんを見るたび、本当によかった、と心から思います。間に合ってよかった、とも。
置かれた場所で咲きなさい、という言葉もありますが、花總まりは、舞台で咲くべき花なのだと、観劇するたびに思いを強くします。
そんなハナちゃんの香りを最近感じるのが、ひっとんです。キャラクターや得意分野は全く異なりますが、寄り添いつつも、あの強烈な輝き。
正直、こっちゃんだけの相手役じゃもったいないとさえ、思ってしまいます。こっちゃんだからこそ、輝かせることができるんでしょうが。
かつては、すみかちゃんにその香りを感じたのものです。が、意外と小さくまとまって卒業してしまったなという印象が否めませんでした。もっとすごい娘役になると思っていただけに。