タイプの違う、ADHD(注意欠如・多動症)の女子高生2人が偶然出会い、
自分たちの生きづらさを共有し、親交を深めていく物語。
ADHDというと、
じっと座っていられない、集中できない、忘れ物が多い、
片づけられない、
などなど様々な特徴があるという。
主人公の1人、朱里(じゅり)は、朝起きられない。昼夜逆転の生活を送っている模様。
そして授業中ずっと座っているのが苦痛。
もう1人の主人公、絃(いと)は、勉強が得意で進学校に通うが、
忘れ物が多く、まわりの空気を読むことが苦手。
じゅりは自身がADHDであることを周りに講評しているが、
いとは隠している。
それぞれの特性ゆえ、摩擦があちこちで起きる。
本当はそれぞれの特性を直したくて、
ひそかにもがいているのだけれど、
誰にもわかってもらえない。
ただただ怠けていると思われてしまう。
どうせ私なんか、という負のスパイラルに陥っている。
…実は中1の息子、
小3ぐらいのときに色々調べて、
ADHDとASDのグレーゾーンだと
医師から言われたことがある。
もうまさに、
・集中力が続かない
・黙っていられない
・忘れ物が多い
・片付けられない
はい、典型的。
年を経るごとに
少ーしずつ緩和されているような気は
しているんだけれど、
うーん、まだまだ悩ましいシーンが多い。
しかし、親と言うのは勝手なもので、
中学校に入学して制服を着たとたんに、
もっと集中して勉強してほしい、
片付けもしてほしい、忘れ物しないでほしい、
と過度な期待をしてしまっていた。
中学生になったからといってすぐにはできないって!
冷静になればわかるのだけれど、
結構、怒鳴り散らしてしまった。
自己嫌悪。
そんなときに、この映画を見た。
反省の意味も込めて。
主人公2人が心のうちを吐露しあうシーンでは、
息子に対して申し訳ない気持ちになってしまった。
ADHDとか言葉では知っていても、
映画でその暮らしぶりなんかを見せつけられると、
そこまで思い至らなかったなと気づくことも多い。
この映画、中高生に見てもらって
1人でも悩んでる人が救われるといいなと思う。