この本は、あちこちの媒体で取り上げられていて
気になっていた。
編み物を生業としている方で、本書が初エッセイとのこと。
なんでそんなに注目されてるんだろう・・・と
思ったのだけれど、読んで納得。
独特の世界観を持っていて、
エッセイなのにまるでおとぎ話を読んでいるかのよう。
中勘助の「銀の匙」を想起してしまった。
「銀の匙」みたいに、幼いころのできごとが細やかに、
鮮やかに、美しく描き出されている。
このほか、自分の宝物について、とか、
夫との出会いとか。
うわ~これはすごいわ。
世の中にはすごい才能を持った方がたくさんいるんだなあ・・・・
具体的にここがすごい、みたいな紹介はしづらく、
とにかく読んでみてほしい、という感じ。
三國万里子ワールドが完成されている。