「ロ・ギワン」を数日かけてみる予定が

1話だけで終わったので(映画だからね…)、

せっかくなので久々にドラマを。

ずーっと見たかったこれ!!

いや~面白かったわ~~。

 

とある小さな島に暮らす15歳の主人公。

父親からの虐待から逃げ、

さらに歌手になるために島から脱走しようとしたところ、

船から落ちて無人島に流れ着く。

そこから、

なんと!

 

15年も無人島暮らし。

 

偶然、島のゴミ拾いに来ていた若者グループに発見されて

助け出され、

そこから歌手を目指す、という…

 

ストーリーだけ書いたら、荒唐無稽でしかない!!

だけど、非常に細やかな感情表現、

そして必然性をも感じさせる背景説明。

このストーリーでリアリティすら感じさせるとか、

韓流ドラマすごいわ。

 

いま、日本のドラマを見ると

どんなにそれらしく作ってあっても、

すごく軽薄で嘘くさく感じて残念に思う。

(もちろん良い作品もあるのでしょうけれど...)

 

この違いはどこにあるのか?

そんな思いでも見ていたのだけれど、

「視聴者を馬鹿にしていない」

これに尽きるのかな。

 

浅いドラマはすべてを説明する。

まるで小学生が対象かのごとく。

けれど良いドラマは、説明せず、

考えさせるシーンが多いように思う。

そして考えさせる余地を与えられるだけの

演技力が役者には求められる。

表情だけで悟らせるみたいな。

 

そして、必ずといっていいほど、

社会問題が織り込まれている。

今回は、DVや児童虐待。

いまから10年、20年前は、

「父親に暴力をふるわれている」と

警察に駆け込んでも、

「お父さんの愛情なんだから」と諭されてしまうような社会だった。

韓国も、そして日本も。

密室で暴力を受けるより、

船から飛び降りて無人島に流れ着く方が幸せ、と

思わせてしまう不条理。

 

本作品の主役は、

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の主人公もやった

パク・ウンビン。

無人島暮らしのときは顔が汚してあって、

気付かなかった…

(あまり前情報を入れずに見るので💦)

 

どうやら方言での演技だったらしいが、

その、ちょっと田舎臭い雰囲気とか、

すごく良かった。

児童虐待という重いテーマでありながら、

底抜けに明るい主人公の姿がとにかく良い。

15年間も孤独に耐えたのだから、

どんな苦労も耐えられるというのも

説得力があった。

 

さらにびっくりしたのが、

「ディーバ」というだけあって歌姫なのだけれど、

歌がめちゃくちゃ上手い。吹き替えナシだって。

もう感服。

 

ちなみにこれも途中で「あれ?なんか似てない?」と思ってて

結果的に調べたらそうだったのが、

「スタートアップ 夢の扉」の脚本、監督と同じ人だって。

うん、わかる、青春のきらめきみたいなところ。

 

あ~面白かった、めちゃめちゃ面白かった!!