👰‍♀️美しい地球を旅するあなたへ💐


シューマンが結婚前夜に

ミルテの花を添えて花嫁となるクララに

贈った歌曲集『ミルテの花』

異国情緒のある曲から

侵略された民族の曲から

コミカルな歌から愛の歌まで

様々な曲種がある中で

1曲目『献呈』

今日の締めくくり『終わりに』は

同じリュッケルトの詩による歌曲で

花嫁のための贈り物らしい内容です❣️

『終わりに』
リュッケルト 詩
シューマン 作曲

Hier in diesen erdbeklommnen
Lüften,wo die Wehmut taut,
Hab ich dir den unvollkommnen
Kranz geflochten,Schwester,Braut! 


この世で、

この大地が病んでいる様な風の中、

悲しみが露のように消え去ってゆくところで
私はお前のために 

不格好な花輪を編んだのだ、

恋人よ、花嫁よ!


Wenn uns,droben aufgenommen,
Gottes Sonn’ entgegenschaut,
Wird die Liebe den vollkommnen
Kranz uns flechten,Schwester,Braut! 


私たちが、天に召されるときに
そして神の御子のお目にとまるときに
愛がきっと完璧な
花輪を編んでくれるのだから、
恋人よ、花嫁よ!

本来は男性が歌うべきですが


神聖な雰囲気を醸しだす


エディス・ウィーンズさんの


透明感のある響きと美しい発音に魅せられ


ミルテの花のラストの演奏に選んでみました。


"大地が病んでいる様な風の中


悲しみが露の様に消え去っていくところで"


リュッケルトはこの世の闇も


恐ろしいほどに美しく描く。


"今は不完全な形だけど


互いの想いできっと


素晴らしい愛を築いていけるよ"


と、不器用なシューマンが


沢山の歌という花で花輪を編んで


心を差し出した夢の様な贈り物🎁


今もなお幸せな想いが漂い、


リュッケルトの詩の通りに


完璧に満ち足りた想いを


ピアノの余韻と共に味わえるのです。


ミルテの花のお話しはこれでお終い、


最後までお読み頂きありがとうございました


💐今日もお気をつけて豊かな1日を☘️