🤲美しい地球を旅するあなたへ🌅


余震が少しずつ収まってきましたが、


日に日に明らかになる被害と


お亡くなりになった方々や


安否が不明な方の多さに


やるせない思いと


祈りの気持ちが高まります。


復興の為のインフラの1日も早い回復を


願わずにはいられません。


お寒い中、どうか


お気をつけてお過ごしになって下さい。


🤲🤲🤲


休日は少し寄り道して


マーラーの交響曲第5番より


第1楽章をご紹介します。


マーラーは指揮者としても


大活躍した作曲家。


42歳の時、とあるサロンで


アルマという才女と出逢います。


絵画や文学、哲学、作曲にまで精通し


ツェムリンスキーやクリムトとも


噂のあった恋多き魅力的な彼女✨


マーラーは19歳の歳の差を超えて


彼女に熱を上げ、1902年3月に結婚


その年の夏に交響曲第5番を完成させます。


今日は第1楽章


『葬送行進曲』と題されています。


マーラーは、幼い頃から

家族の死と何度も向き合い
(兄弟や母親、自身の子供の死)
その思いはこの交響曲にも込められています。

In gemessenem Schritt. Streng. 
Wie ein Kondukt.
(正確な速さで。厳粛に。葬列のように)

と指示された冒頭は、


ベートーヴェンの運命を思わせる


タタタターという特徴的なリズムが


トランペットのソロで奏され


お弔いの行列を思わせます。


続いて弦楽器で悲しげな主題が緩やかに奏され


冒頭のタタタターの動機も織り交ぜられながら


展開していきます。


中間部は激情的で荒れ狂う部分とその変奏


そしてまた冒頭のお弔いの動機が戻り


悲しみの半音階(ラメント)で下がっていき


弦を弾くピッツィカートで幕を閉じます。


『少年の魔法の角笛』や『泣き子をしのぶ歌』


の歌のメロディの引用や


メンデルスゾーン無言歌作品62-3『葬送』


にもとても似ていて


今は亡き大切な方達への


追悼の祈りが込められた楽章なのです。


🪷今日もお気をつけて豊かな休日を🤲