🍁美しい地球を旅するあなたへ🌍
子供の頃何度も歩いた場所
温かな思い出がよみがえる道
今日はそんな日本の素敵な歌曲を
山田耕筰作曲『この道』
山田耕筰は母の影響で賛美歌を聴いて育ち
また子供の頃、横須賀で音楽につられて
軍楽隊について行き帰れなくなった
エピソードがある程の音楽好き。
体の弱かった父が幼い頃亡くなり
教会で働きながら過ごしますが
体を壊して姉の嫁ぎ先の岡山に引き取られます。
姉はイギリス人の音楽家と結婚していて
耕筰はそこで音楽の手解きを受け
東京藝術大学声楽科を受験
その後援助を受けドイツで作曲を学びました。
『この道』
北原白秋 詩
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
アカシヤの花
あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子(さんざし)の枝も垂れてる
山査子(さんざし)
いつか来た道、いつか見た丘
いつか見た雲、と"いつか"の音程が上がり
懐かしさが込み上げる
そして『ああ!そうだよ!』と
鮮明に脳裏に浮かぶピアノの分散和音と
感嘆する盛り上がりは
同じメロディながら詩によって表現を変える。
そこは演奏家のさじ加減
歌う楽しみでもある。
伴奏者は合わせるのが大変だけど😆
聴くたびに歌詞の感じ方が違うのは
聴く側の楽しみでもあります❣️
明治、大正、昭和を生きた山田耕筰は
今根付いている本格的なオーケストラの
創始者であり、指揮者でもあり
そして日本で初のオペラ公演を果たし
交響曲から歌曲、童謡に至るまで
幅広く作曲した偉大な音楽家なのです。
指示が細かいのも特徴で
語学も堪能だったそうです。
他の作品はまたの機会にご紹介します。
今日もお気をつけて豊かな1日を