ヨルダンの美味しいものと言えば、今日はオリーブオイルのお話をしたい。。
数ヶ月前、ママとババが言った、オリーブオイルをジェラシュまで買いに行ってくると。。
しかしジェラシュは遠い。
ヨルダンの首都アマンから北の方へ行き車で1時間くらいかかるだろうか。。
なぜまぁそんなところに行くのか聞くと、何やら一年に一度だけ買える搾りたてのオリーブオイルが手に入るらしい。。
一緒に来るかというので、ついていくことにした。。
車でジェラシュに向かっている途中、ジプシーのキャンプを幾つか目にした。。
なんでも知りたがり屋の私は気になってしょうがない。。
ジプシーの人達がどんな生活をしているのか、が、しかし、今日は搾りたてのオリーブオイルが目的なので、ジプシーキャンプの見学などよして、、一軒目のオイル工場に着いた。。
オイル工場はっきり言って、怖かった(笑)
工場で働いているお兄さん達は、目が真っ赤、髪もベトベト、、そしてしきりにアラビア語で誰かに怒鳴ってる。。
ヒェ〜〜なんで〜こんなに怖いの〜っと思ったが、気にしてないふりをして中を覗くと、、沢山の人がやはり搾りたてのオリーブを求めてやってきていた。。
なんだか、築地のように活気に溢れた雰囲気だ。。
そして、ワインテイスティングのようにオリーブオイルを持参のパンにつけ味見する人々。。
中にはコップからごくごく飲んでる人もいるので、私も真似して飲んでみた。。
そしたら、渋さが喉にチクチク刺さり、ちょうど、プロポリス飴を飲んだような感じがした。
でも、渋みがたまらなく美味しい!!
んーー。。これはひょっとして喉にそして体にいいに違いない!!
これが本物のオリーブオイルの味なのね!!と感動した!!
しかし、ババとママは一軒目が気に入らずもう一軒先にもオリーブ工場があるから、そこに行くという。
え〜、もう恐ろしいからいいよっと思ったが、2時間近くドライブして、オリーブオイルを買わずして帰ることなど有り得なかった。。
もう一つのオリーブ工場は一軒目の所より、こぎれいででコーヒーが飲めるテラスまで用意されていた。。
ふっ〜、、ちょっとはゆっくりできる。。
コーヒーを飲みながら、優雅に二階のテラスから下を見下ろすと
オリーブが葉っぱのついたままどんどん蒸し器なようなところベルトコンベアーで運ばれているのが見えた。
そこに入れられると、モクモクと水蒸気が立った。。
そんな風にして絞り出されたオリーブオイルは色も半透明の濃いみどり。。
青汁みたいだなーと思ったり。。
綺麗だなーなんて見とれているとふと思った。。
きっとここに来るひとは食通な人に違いない、、
だんだんと自分も買いたくなってきたが、ひと缶一万円ぐらいする、、
そんな大金を持ち合わせていなかったため諦めた。。
しかし、、執念深い私はその日家に帰って、旦那にこう言った「私たちも、ママやババに真似て新鮮なオリーブオイルを買うべきよ!」っと。。
メガネ君は街の中で育った、シティーボーイだ。
だから、ヨルダンの田舎は彼曰く、恐ろしいという、、(笑)
いやいや、ヨルダン人でしょ?!頼むよ〜
君が怖かったら、私だって怖いよ!っと思ったが、、
しょうがない、、ここは二人でビクビクしながらオリーブオイルを買いに行くしかない!
私たちは夫婦揃って臆病だった(笑)
一週間後言った、「ねぇ、早く買いに行かないと、シーズンオフで買えなくなるよー、今週末行こうよ」それでも思い腰が持ち上がらない様子。。
2週数間後私はまた言った、、「ヨルダン人でしょ、これくらいのこと出来なくてどうやって子供を育てるよ?」っと葉っぱをかけると、、ようやく私をジェラシュに連れて行ってくれた。。(笑)
工場に着くと、普通のおじいさんや子供達がどうやら、おこずかい稼ぎに近くのオリーブを採っては工場に持ってきている様子だった。
おお〜〜これがヨルダンの風物詩か〜と日本人のように解釈してみた。。
1時間ぐらい待たされ、ようやくひと缶手に入れた、30リットルぐらい入っているだろうか。。
とにかく大量のオリーブオイルをゲット!
パンにつけて食べるのももちろんだし、これで、天ぷらも作れるし、体にいいこと間違いなしだと思った。
そしてママが料理の途中でオリーブオイルが手につくとそれをすかさず手にすり込んでいたのを私は見逃さなかった。
そして、ママの手はすべすべ。。
そうここのオリーブオイルは変な保湿クリームよりよっぽど保湿力がある。
余ったら、オリーブオイルのお風呂に入ってみたいなーなんてバカなことを考えたり考えなかったり、、(笑)
皆さんも機会があれば是非食べてもらいたい搾りたてのオリーブオイルのお話でした〜