本ブログ記事は、私のもう一つのブログ「親の気持ち 子の気持ち」から引っ越ししてきました。
記事記載は、H26年9月19日です。
私は元統一教会(カルト)信者です。
18年前に脱会しました。
最初の統一教会員との出会いから、ずるずるとカルトにはまっていった課程を書こうと思います。
何故、いきなりこんなことを書こうと思ったのかは、米本氏のブログhttp://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-508.html#comment9210 のある方のコメントがきっかけです。
私がずるずるとカルトにはまった原因はマイコンでも洗脳でもありません。
素面状態で自分で選びました。
脅しも強制もありませんでした。
私が統一教会と出会ったきっかけは、駅前のアンケートでした。(当時は手相伝道はありませんでした。)
鈴木さん(仮名)に「アンケートお願いします。」と声かけられました。
アンケートの内容は、「関心のあるものは?」「自分にとって大切なものは何か?」「死後の世界はあると思うか?」というものでした。
私は元々は宗教は嫌いでした。
神の存在のことなんて考えたこともなかったです。
霊界の存在は信じていませんでした。(オカルト話しは興味ありませんでした。何故って、怪談話が怖くなかったからです。←説得者は統一教会員では、珍しいと言ってました。)
しかし、アンケートに声かけられる数か月前に、身近で事件が起こり、それがきっかけで「死後の世界があるかも・・」と考え始めてました。
アンケートの途中、「神」だの「霊界」だの出てくるし、「教会に行ったことありますか?」という質問をしてくるので、「宗教かも・・・」とちょっと引きました。
でも、鈴木さんが興味深い話しをしたので、「ここなら自分が今疑問に思っていることがわかるかもしれない。」と思い、後日ビデオセンター(統一教会の教義、統一原理を学ぶ最初の場所)に行く約束をしました。
ビデオセンターに行く約束をした日、鈴木さんと待ち合わせをしました。
私は大幅に遅れて待ち合わせ場所に到着しました。
当然、鈴木さんは待っていません。それで私は事前にもらったチラシを元にビデオセンターに向かいました。
しかし、結局わかりませんでした。それで、ビデオセンターに電話し、場所を聞きました。
そしたら、鈴木さんが迎えに来てくれました。
(約束の時間に待ち合わせ場所に来なくて、その後連絡してビデオセンターに行くなんて、相当珍しいです。私が知っている限りで、私以外でそういう人はいません。)
ビデオセンターでは、統一原理の導入のビデオを見ました。
「人間は幸せを求めているのに不幸になるのは、何故か?」「矛盾がある=存在できないということなのに、何故、人間や社会は矛盾だらけなのか?」「人間はどこから誤ったのか?」そういう内容でした。
何の変哲もないおじさんが黒板講義をしているだけの面白みもないビデオですが、そのビデオ1本ですっかり魅かれてしまいました。
<これは、松永牧師が統一教会対策のため、作ったビデオ。統一教会で見せていたビデオもこんな感じでした。>
私は高校時代、深夜放送を中心によくラジオを聴いていたのです。
ラジオで武田鉄也さんが「蛇が嫌いな人が多いのは、聖書の失楽園の物語の影響だ。」ということを言っていたのを何故か覚えていました。
覚えていたラジオの内容とビデオの講義の内容がリンクしたのと、自分の当時の疑問が解決するかもという期待がますます高まり、「是非続きを勉強したい」と思い、ビデオ学習と2日間のセミナーの申し込みをしました。
(当時は、宗教嫌いでも、キリスト教は私の中ではマシな部類でした。どちらかと言えば、仏教の方を胡散臭いと思ってました。理由はありませんが。今は、キリスト教はカルトと思ってます。)
(学生でお金がなかったのに、勢いで申し込みました。⇒石橋はとりあえず渡ってみるタイプ)
翌日もビデオセンターに行きました。ビデオを見た後、カウンセラーから言われました。
「ここで勉強することは、まだ家族や身近な人には言わないように。」
私は、いいことを勉強するのだから、家族には是非言うように、と言われると思っていたから意外でした。
私は、カウンセラーに言われるまでもなく、親には言わないつもりでした。
根ほり葉ほり聞かれるのも、何故こういう勉強を始めたかも言うもの面倒臭かったのです。
自分の世界を親から邪魔されたくなかったのです。
(だから、後に「氏族のメシヤ(親族を伝道する)云々」と言われても、親を伝道する気は全くなかったです。)
ビデオ学習を始めて3回目位に統一原理の核心ともいえる「堕落論」のビデオをみました。
真面目な後藤さん裁判ブログhttp://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blogentry89.html#commentBox
に、「12年の赤面伝道」というタイトルで、ジャスミンの茉莉ちゃんが原理を説明したコメントがありましたので、引用します。
(引用文は青字)
(堕落論<原理の失楽園物語>は青太字とします。)
麗しい14歳美少女に育ったエバちゃんに、スケベなルーシェルおじちゃんが近づいてきました。
ルーシェル:エバちゃん、おじちゃんが気持ちいいこと教えてあげよう。綺麗な大人の女性になれることだよ。
エバ:え~、でも、パパ(神様)にそれは21歳になるまでやっちゃダメだって言われたんだよ。
ルーシェル:いやいやパパさんは、エバちゃんが大人になって巣立つのが怖いんだよ。パパさんは子供のままのエバちゃんでいて欲しいからね。
エバ:え~、パパは好きだけど、子供のままは嫌だ~。
ルーシェル:そうだろ。だったら、おじちゃんの言う通りにしようよ。いいかい・・・・・・・・
エバ:おじちゃんと大人になる儀式をしたけど、ちっとも大人になれないじゃない。おじちゃんの嘘つき。それにおじちゃん実体がないから、なんかいまいち。そっか、だったら、実体のあるアダム兄さんと試してみよう。アダム兄さん~、あのね、(ごにょごにょ)
アダム:ダメだよ。そんなことしたら、とうさんにメッ!って言われてお仕置きだぞ。
エバ:大丈夫だって~。だ~って、私、ルーシェルおじさんと試したけど、パパ気づいてないみたいだしぃ。
アダム:そっか、ほんじゃやってみるか。
パパ(神):おい、アダム、エバ、おまえら兄妹で何やっとんのや。14歳の身でそんなことするとは。そんな息子、娘に育てた覚えはない!今すぐ勘当だ。即刻出ていけ!
エバ:だ~って、ルーシェルおじちゃんが。
アダム:(エバに向かって)だから言わんこっちゃないだろ。
パパ(神):おまえら皆追放だ~。4千年修行してこい~。4千年たっても修行できとらんかったら、更に2千年修行だ~。わかったか~。
あれから6千年。
アダムとエバの1夜の過ちのお蔭で一体何人の人が茨の修行の道を歩んだだろう。
一番酷い目にあったのは、イエス様。
十字架に貼り付けにされて命を落としたのだ。南無阿弥陀仏。
修行の幕開け宣言をしたのが文鮮明。しかし、人々は修行生活がすっかり楽しくなり、修行が終わるのが嫌だとダダをこねた。
困った文鮮明は、自分の声に耳を傾けた者に、天国を約束した。
しかし、不倫、離婚が横行していた。6千年の間に血統もすっかり汚れきってしまっていた。家庭も満足に築けず血統も汚れている者たちでは、天国も地獄にしてしまう。汚れた血統から天国に入るにふさわしい血統とするため以下のことを命じ、儀式とした。
①自分勝手に伴侶を選んではならぬ。
②伴侶と結ばれるまではエバのようなことをしちゃいかん。
③伴侶と結ばれる前に聖酒をぐいっと飲むこと。棒でたたきあうこと。
④晴れて家庭を出発する前に3日儀式を行うこと。
その方法は(ごにょごにょ。)
これで理想の1家庭完成。これが増えれば地上天国完成。
<ななくさの補足説明・・・統一脱会して18年だから、うろ覚えを引っ張りだして書いたから間違いの可能性大>
・スケベなルーシェルおじちゃん:神と一緒に被造物を創造した三天使のうちの知の天使長。
アダムとエバ(人間)が創造される前、最も神様の寵愛を受けていた。
・ルーシェルがエバを誘惑した理由:神様がアダムとエバを可愛がり、その姿を見て嫉妬した(統一原理では愛の減少感と言います。)⇒エバに罪を犯させ、あわよくばエバを通してアダムにも罪を犯させ、神様がアダムとエバに見切りをつけ、再び自分を一番愛するようにするため。
・ルーシェルがエバを誘惑した嫉妬や過分な欲望(原理では天使は所詮使用人。使用人がわが子より愛されようとするのは過分な欲望)、自己の位置を離れる(使用人の立場を離れる)
エバがアダムを誘惑した犯罪行為の繁殖、アダムとエバがお互いに人のせいにする責任転嫁
は統一原理では「堕落性本性」と言います。
この堕落性本性自体は、罪ではないと言うから、(神が人間に与えた本性の副産物?)ややこしい。
・ちなみに、ルーシェルはこの後、サタンとなった。
・これが人間の堕落の始まり。この時から、地上地獄が始まったので、メシヤ(イエス・キリスト⇒失敗、文鮮明⇒大失敗)を通して地上天国を作るというのが統一教会の教え。
私はこの堕落論に引かれました。
嫉妬が堕落の始まりというのが私の心にグサっときました。
私は子供の頃から、嫉妬深い女で、弟が生まれた時、過度に赤ちゃん返りをしたと両親から、小学生の頃からさんざん聞かされました。
嫉妬深さが影響したのか、親族が優秀だったからかわかりませんが、子供の頃からコンプレックスの塊でしたので、この堕落論はスッと入りました。
ビデオセンターに数回通った後、2日間のセミナーに行きました。
(この2日間のセミナーは本当に楽しかったです。)
2日間のセミナーの後の12日間の講義で、今自分が勉強している所が「統一教会」で統一教会の教祖(メシヤ)が文鮮明だということを聞きました。
当時は、「統一教会」はそれほど一般の人には知られていませんでした。
当然、世間知らずな私は全く聞いたことない団体でしたので、「あっ、そ。」くらいでした。
鈴木さんが最初に「統一教会」と言わずにビデオセンターを私に紹介したことも、「騙された」なんて思っていませんでした。
だから、私も正体隠し伝道は、罪悪感を感じず行ってました。
12日間の講義の後、4日間のセミナーです。
昔は、この4日間のセミナーで献身(仕事をやめて、統一教会のホームで生活し、統一教会の仕事をすること)を決意させる程、激しいものでした。
私が最初に参加するもっともっと昔は、セミナー参加して精神疾患になる人もいたと聞きました。
私がこの4日間のセミナーに参加する前、既に家庭問題(親の反対)が起こりました。
続きは後日
<H26年9月20日のコメント>
1. 洗脳・・・
自分からビデオセンターに尋ねて行ったとか(たしかにそういう人はいない)、嫉妬深い性格とか^^;
でも、よく原理を憶えていらっしゃいますね。読んでいて懐かしかったです(笑)
それにしても、もうこの段階から、洗脳の序章はしっかりと始まっていたんですね。「自己の位置を離れる」とか「過分な欲望」とか・・・。
やっぱりこれは、はじめから人を奴隷化するために、意図的につくられた教義だったのか・・・読んでいてそんなことを思いました。
続きも楽しみにしています。
(*^-^)b