【スウェーデン旅行記①】始まりの扉。- Drakamöllan Gårdshotell

【スウェーデン旅行記②】高まる期待。Drakamöllan Gårdshotell

【スウェーデン旅行記③】出発の朝。Drakamöllan Gårdshotell

【スウェーデン旅行記④】ブナの森の奥で。Drakamöllan Gårdshotell

それまでの時間を
私は、ほとんどお庭で過ごした
ドラカモランのレシピ集を開いて
さっきいただいたリンゴケーキを探したり
ドラカモランの伝統的なクリスマスの
しきたりについてのコラムを読んだり
今日ここに来るまでのことを振り返ったり...
 
 
 
あっといまの3時間で
ドラカモランが夕日に染まるころ
夕飯の時間がはじまった
9月頭のこの時期は、
夜7時でも、まだじゅうぶん明るくて
なんだか夕方の雰囲気
まだオランダよりも明るいね!
 
 
 
グッと寒くなる日もそう遠くない
夏のカケラ
最後の瞬間が、まだここに残ってる
またいつか、ドラカモランを訪れるなら
夏がいいなぁとしみじみ思った
 
 
***
 
 
ドラカモランの夕ご飯は
3品のコース料理
私は100%のベジタリアンではないので
時々は、動物性食品もいただく
今日は、その特別な一日なのだ
 
 
私はここに
ごはん目当てで来たくらいだから
夕ご飯の時間がとても楽しみだった
 
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夕飯は、他のゲストもみんな
この食堂でいただく
テーブルセッティングをみて
どうやら一人で来たのは私だけだとわかった
一人用のセッティングはなんだか
ちょっぴり寂しくも見えたけど大丈夫
 
そういえば、ひとりで夕飯を食べるなんて
一体何年ぶりだろう...?
 
 
 
キャンドルが各テーブルに灯さて
雰囲気のいい音楽が流れてる
他のゲストも順々に入ってきた
 
 
そのなかで、ひと際
私の目の惹いたカップルがいた
70代くらい??もう引退して
老後を楽しんでいそうな
おじいちゃんとおばあちゃん



 
じつは昼間にも一緒にお茶の時間を
共にしたのだけど
ディナーのために食堂に入ってこられた時
最初、その2人だとわからなかった
なぜなら、2人とも
昼間とはまったく違う装いだったから
とくにおばあちゃんの装いがステキで...!
 
 
 
まるでウェディングドレスみたいに
真っ白な純白のドレスに、真っ赤な口紅
昼にお会いした時は、ハイキング用の
カジュアルな装いだったから
このギャップにすごくビックリした
 
 
 
いま、若い頃のように純白が似合わない
年齢にいる私は、純白のドレスを着た
おばあちゃんを見て、ひとは年を重ねると
また純白が似合うようになるんだなぁと思った
 
余談ですが陰陽でみると、赤ちゃんや子ども、
若い人ほど陽性な存在で、年を重ねるごとに
陰性化していく。だから若い頃はより陰性の色である
純白が似合うのだけど、だんだん30代40代になると
自分自身が陰性化していくので、似合う色も陰性の
純白から、今度は少し陽性な、クリーム色やエクリュ
といった色味の方が似合うようになる。
だけどもっと年を重ねると、また人は陽性化していく
(白髪、肌の潤いやハリがなくなっていく)ので
そのタイミングでまた純白が似合うようになる。
陰陽は常にバランスするから…ということを、その
おばあちゃんを見ていてなるほどなあ〜と腹落ちした
 
 
 
おばあちゃんに
そっと寄り添うおじいちゃん。
キャンドルの光のした、
オシャレして食事を愉しむ2人の姿は
とても美しくて、目が離せなかった
 
 
 
いつか、私たち夫婦も
こうして時々はオシャレして
2人で食事に行けたらいいなと
ひとりでこの地に来た私は願った
 
 
***
 
 
Lenaがグラスにワインを注いでくれた
自家製のパンが
同じく自家製レシピのバターと
サラミと一緒に運ばれてきた
さあ、お楽しみの時間のスタートだ
 
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まずは、パンに何も載せないで
一口いただいてみた。一口食べて、
あ!旦那さんのパンみたいって思った
自家製のパンってすぐに分かる
とてもあたたかい味がするから
家庭用のパン機械じゃなくて
これは手でつくってる味だった
 
 
 
バターに添えられていた
木製のバターナイフがまたかわいくて...!!
スウェーデンの手づくりかしら??
このバターナイフは
いつかわが家にもお迎えしたいなぁ
 
 
 
次に運ばれてきたのはカルパッチョ!
 
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たくさんの食材が使われていて
贅沢な一品だった
すっごく手が込んでるのが伝わってくる
お料理ってウソをつかない
手をかければ、手をかけた分だけ
味に反映される
 
スウェーデン料理でも、和食でもそれは同じで
作り手のエネルギーが、そのまま料理に現れる
わたしは、それを感じた
 
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メインは白身魚の中に
サーモンが入っているという
とても斬新なお料理だったのだけど
残念なことに、私にはちょっと量が多くて
これは残してしまった...
3日間の旅のなかで、それだけが心残り

だけど、とても美味しかった!
ふだん動物性食品を食べないと
時々いただく時も、少しでじゅうぶん
だから、翌日のディナーは
ビーガンにしてもらうことにした
これならきっと、食べられると思ったから
 
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最後はデザート
キャラメルのかかったアイスが
深い味わいで、とても濃厚だった
 
 
デザートにしても、メインにしても
食べながら思ったのは
これは自宅で再現するのが難しそう...
ということだった
 
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わたしは美味しい料理をいただくと

どうやって作ってるのか

つい舌で分析しちゃう癖がある

だけど、ドラカモランのお料理は

とても繊細で、それでいて複雑だった

 


オランダのレストランやカフェのように

シンプルや大胆なつくりだと分かりやすいし

再現したりもできるんだけど

ドラカモランのお料理は、まず素材から

オランダとは違うように感じたし

手数もかなり多いように感じた


この味を覚えていたいって思ったから

じっくりじっくり味わっていただいた

 

 

 

そうそう!こういうお料理を食べに

わたしはここまで来たんだ!

簡単に再現できる料理じゃない、

どうやって作るのか

謎のベールに包まれているお料理、

それでいてとっても美味しいお料理、

そんなお料理を求めていたことに気づいた

 

 


あしたの朝食も楽しみだなぁ

からだも心も満たされたわたしは

ほんのりとワインの酔い心地に浸りながら

一日目を終えたのでした

 

つづく

 

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