おはよう

今日は前置きなしに

本題に入っていくよ

 

 

わたしは

ふたりの子どもたちを

シュタイナースクールに入れたいなぁ

と思っていたの

 

 

 

オランダでは

『 100校あれば100通り教育がある 』

と言われていて

去年、息子の小学校を決める時

近所の学校を4校ほど見学したのだけど

ほんとうにどれ一つとして同じのはなかった

 

 

それだけ教育の選択肢があるということは

どの学校が我が子にピッタリなのか

親自身も

各学校の特色を知る必要があるし

どんな学校だったら

子どもが伸び伸びと安心して通えるか

日ごろから、自分の子どもを観察する

( 知っておく )必要もある

 

わたしは、この一年をかけて、教育関連の本だけで

新たに月1冊ペースで読みながら情報を得たし

学校の雰囲気や在り方、居心地、といった、机上では

感じ取れない部分に関しては、学校が主催する

サマーマーケットのようなイベントに行ってみたり、

送迎の際に教室に入って、見学したりすることで

感じることができた

 

 

 

 

 

そんななかで、私が

こんな雰囲気が好きだな~と感じたのが

シュタイナースクールでした

 

 

 

シュタイナースクールは

プラスチックがない環境が心地いいし

給食やおやつはオーガニック

先生が歌を歌うと

子どもたちは遊びながら

片付けをはじめるといった在り方が

私にはすごく心地いいと感じた

 

 

部屋がオモチャで散乱してカオス状態のとき

子どもに” 片付けて! ”ということは簡単。

だけど私は、いくら子どもであっても

誰かに何かを指図するのが好きじゃない。笑

だからシュタイナーメソッドの

片付けを暮らしの中の 『 リズム 』にいれて

『 片付けのうた 』を謳うと、おもちゃを片付ける

という方法を知った時、そんな方法もあるのかと

目から鱗だった。笑 ちょうど1年ほど前の話。

今では、もうこれが習慣になっています☆

 

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息子が3才まで通っていた保育園が

シュタイナー保育園ではなかったけど

それに近くて、とくに

『 食 』 への取り組みは素晴らしかった

 

園で提供されるランチは

園のキッチンで、給食おばさんが

その日の朝からつくる温かい料理だったし

 

オランダでは、ランチは大抵

サンドイッチのような軽食なので、

日中に温かい料理を食べるのは贅沢なこと

 

天井からつるされたカーテンや

季節の花や植物で飾られた教室

自然素材をふんだんに使った遊具類は

とっても穏やかで雰囲気がよかった

 

 

 

だから、一昨年、ライデンから

今住んでいる

ユトレヒト郊外に引っ越してきたとき

家のそばに

シュタイナー学校がないことに愕然とした

 

 

 

『 100校あれば100通り教育がある 』

くらいだから、オランダ中どこに行っても

シュタイナー学校があると思い込んでいたの

 

だから

家から一番近いシュタイナー学校でも

10キロある、と知った時には

とてもがっかりした

 

私は車を運転できないので、ふだんは

公共交通機関を利用しているのですが

その学校はちょっとアクセスが不便な場所にあって

実際に学校見学に行ったんだけど

これは、とても毎日は通えない...と諦めるしかなかった

 

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だけど、そんな落胆を

どうプラスに変換できるかな

と考えた結果

この一年、わたしが子どもたちに

シュタイナーをベースにした

ホームスクールに挑戦することにした☆

 

希望の学校が近くになかったおかげ( 笑 )

 

 

 

この一年をとおして

自家製のシナモンクローブ粘土は

わが家の定番オモチャになったり

スティッククレヨンが

バキバキ折れる悩みも

ブロッククレヨンという存在を知って

解決したり

 

『 赤 ・ 青 ・ 黄 』 の3色から

無限に色が生まれることも

濡らし絵をしながら

子どもいっしょに発見するのが楽しかった

 

 

 

パン作り

クリスマスなどの季節ごとの行事

裏庭にある一本の木でさえ

大人のことばかけ一つで

子どもの想像力を養うことができるんだ、と

家庭のなかから

子どもの感性やクリエイティブを育む

アイディアを生み出せるようになった

 

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この木には、妖精さんは住んでるかなぁ? 

どこが入口 ( 玄関 )だろう・・?

去年の9月頃、当時3才だった息子が

散歩をするたび、木を見てたのはかわいかった

 

 

 

あれから一年

 

まだ

シュタイナー学校がないことは

やっぱり残念に感じるけれど

でも

学校のプログラムに捉われなくても

子どもが安心して

自分のままでいられる場所なら

どこでもいい、と思えるようになった

 

そう思えたことで

わたし自身の気持ちがラクになった

 

 

 

もし

シュタイナー学校が近くにあったら

教育の種類や学校の見た目といった

『 外側 』 にフォーカスしすぎて

『 子どもにとってどうか 』 

( 子どもが安心して過ごせる場所か、

向き ・ 不向き、先生方の子供たちへの

向き合い方など )を正面から

見れなかったかもしれない

 

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ところで、オランダでは

小学校卒業生

( 11,12才くらい )全員が受ける

全国統一試験があるんだけど

その試験結果によって

その後の進路が決定されるの

 

 

 

『 人生を左右する 』

とまで言われている大きな試験なのに

どういうわけか

オランダには受験産業がなく

私はそれがとても不思議だった

 

そういった大きな試験なら

受験対策とか

塾があっても当然と思っていたから

 

 

 

だけど

食医ママサロンで行われた

芳恵ママのライブに参加して

お話を聞いていたら

ふと、あ!だから受験産業がないのか〜

と、その理由が突然繋がった!

 

 

わたしたちは

生きているだけで尊い存在なんだ

それだけで価値がある、という
人間の、いのちそのもの、命の

絶対的価値を大切にしている社会では

進学塾や受験対策といった

社会的価値の産業は必要とされないんですね

 

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試験の結果は

その後の人生のしあわせとは

なんにも関係ない、ということを

オランダの社会が

教えてくれているように感じた

 

 

 

そんな

オランダ社会の在り方は

3月20日に発表された最新の

『 世界幸福度レポート2024 』 でも

ばっちり反映されていて

世界で6番目に幸福度が高い国だそう

 

いずれも北欧諸国ばかりですね☆

 

 

昨年秋

家族で日本に一時帰国した時

倉敷の美観地区へ向かう道すがら

数メートルごとにある進学塾に

ビックリした

 

 

ちょうど日の暮れ始めた

夕方18時ごろ

 

オランダの子どもたちの多くは

家族で食卓を囲んだり

団欒の時間を送る時間帯に

 

 

日本の子どもたちは

まぶしいほどの蛍光灯の下

みんな一斉に

机に向かっている様子は

なんとも言えない違和感があって…

 

 

 

どう見てもまだ小学生の子たちが

世界の片方では

キャンドルをともしたテーブルで

家族で食卓を囲み

もう一方では

家族とは離れて、その時間を

塾で机に向かってる

この差はいったい何だろうって思った

 

 

 

おなじ夜の1時間でも

まるで違う時間の使いかた

 

 

 

受験も塾も

大事なのはわかる

 

 

だけれども

そうして費やした時間は

必ずしも

将来のしあわせには繋がっていなくて

世界幸福度ランキング2024で

日本は51位だそう

 

じゃあ一体何のために勉強しているの?

って疑問に思わない??笑

 

 

 

学校のブランド名とか

学歴や資格とか

そういった社会的価値は

分かりやすい仕組みではあるけれど

社会的価値の優位性や

社会的価値が生み出す結果は

その後の人生のしあわせには直結しない

 

 

このレポートの結果は

それを

わかりやすい形で伝えていると思いました

 

 

 

人生において何が大事か

その在り方を問われていますね

 

 

 

 

どうか

未来の子どもたちが

しあわせでありますように