精神病棟入院記。

締めの話。

しばらく放置していて話を締めていませんでした。まだ入院している皆さん、どうしてるかな～。「両親がいるのが一番幸せ。なぜなら、自分が悪いことをした時、例えば手を上げたり誰かを傷つけたりした時に、他人は許してくれない。お父さんお母さんだけが許してくれる」「人間、若いときは何でも働いていればいいけど、歳とってからが大変。孫に会えないから寂しくて自殺したくなる。だから年取った親は面倒見てあげないかん。」中国人のおじさんがかけてくれた格言です。相手の目をじっと見つめて伝えてくれるので、心に響きました。おじさんももう退院できたかな～。私は自分1人で生活を立てようと生き急いだり、勇みすぎたりして、自分1人で何でも背負い込み無理をしていたのかもしてません。今後は、両親とは限りませんが、困ったとき、道に迷ったとき、しっかり誰かに相談して人生を渡っていこうと思いました。＊＊＊＊＊＊オリンピック始まりましたね！毎日楽しみにバレーボールなど見ているところです。と同時に、地元の商店街にある唯一のデパートが閉店するということで、朝から大混雑のニュースを観ていました。私も見納めの買い物に出かけられたので、有終の美を飾る店員さんらを眺めながら見送ることができました。長らくお世話になったお店が閉店するって悲しいですね。しかし、また新しい文化とともに商店街は生きてくれることを願っています。明日からは8月だ～！！夏休み過ごすぞ！！（Nanakawa）

ニキビの話。

私は、元々乾燥肌で、オイリー肌や皮膚表面の油っぽさとは縁遠いタイプでした。さすがに思春期には、化粧品トラブルやアレルギートラブルがありましたが、このところ肌トラブルはとんと起こらない状況でした。しかし、入院中に限っては、吹き出物が起こりに起こっていました。ある日、洗顔中に頬に違和感が･･･。触ると、プツプツと眉間や目尻、そして顔のUゾーンに肌に細かな出っ張りが出来ていました。原因は特定できていました･･･あの夜や、この夜の過食。ポテトチップスやらポテロングやら、実家からのチョコパイやらおじさんから貰ったチョコレートやら、差し入れや売店で手に入れたお菓子を大切にとっておいて、よりによって夜中に食べていたらそうなります。いやー、夜中に食べることほどお肌に良くないことはありませんね！いい感じにお肌に皮脂がたまってアクネ菌もやってきて、ザラザラプツプツなほっぺの出来上がりです（喜ばしいことのように言うけど、本人は絶望しています）こういうとき、何の薬を塗ればいいのか心得ていなかったのですが、ビタミンBを摂ればいいのですよね？というか、ニキビ用のお薬を先生に処方して頂くべきでした。自分の傷んだお肌はいたわることが大切ですね。実家に帰ったら、きちんとお薬を塗ってあげようと思った洗顔タイムなのでした。（現在、鉄分＋マルチビタミンサプリを毎日飲んでいますが、徐々に回復しています）よく考えたら、せっかく病院でやせたところだったのにダイエット的にはリバウンドでしかなかったですね。＊＊＊＊＊そろそろ足にもいい感じに脂肪や筋肉がついてきた頃です。ウォーキングや軽い筋トレの成果あり！今回の入院は突発的なものだったので、急に痩せていたか振り返ったのですが、よく考えたら入院前から忙しくてご飯がしっかり作れなくて、栄養が不足していたところがあったと判明しました。健康管理は大切ですね。よく肝に銘じて、今後の生活を送っていきます。（Nanakawa）

音楽療法について。

この病棟では、平日の間ほぼ毎日、OTさんが来て下さり、作業療法が患者の皆さんに行われていました。大人の塗り絵、音楽療法、カラオケ、ゲーム、映画鑑賞･･･様々な療法が行われ、充実した内容でした。私たちが楽しむのはもちろんなのですが、OTさんは楽しませよう！頑張ろう！というやる気を持った方で、それが伝わってきて心のこもった遊びが繰り広げられていてとても素敵だと思ったのでした。特に音楽療法は、各患者が聴きたい曲をパソコンからテレビに繋げて流すというものなのですが、皆がリラックスして曲を聴いた後、１人１人にコメントをくれるんですね。私はというと、ヒゲ男の曲やPerfumeの曲という今時のをリクエストしたところ、「グッとくる曲でよかったですねー！」「ダンスがかっこいいですもんね！」と褒めて下さり、昔の曲も新しい曲も楽しむことができました。やはり、音楽はイイ。音楽に勝るものナシ。という気分になります。大人の塗り絵は、実に様々な塗り絵が出てきました。季節のお花の絵から始まり、曼荼羅、つばめの巣作り、干し柿、茶摘み、アニメキャラクターでいうと、アーニャ、冨岡義勇、そして東リベという究極の選択が発生していました。私は元々、細かい作業が好きなので塗り絵自体は得意でした。お花やディズニーの塗り絵をしていると、OTさんは「薔薇の花はこの色で塗ったんですか？ていねいに塗れましたねー！」と声をかけてくださり、Yさんは「キュートだね！」と褒めて下さいました。やはり、自分で何らかの作業をして創り上げたものが完成する喜びはひとしおですね。こういうイベントに乗っかって楽しむのはいいことだと思いました。カラオケで皆が拍手したり、やんややんやと雰囲気が盛り上がっているのも好きでしたし、愛すべきイベントでありました。＊＊＊＊＊そろそろサイクリングマシンやランニングマシンで運動するフェーズに入ってきました。（ポイ活じゃ満足できず少しでも筋肉をつけようとしている）次回カラオケへ行ったら、昭和の曲を意識して中島みゆきを歌おうと思っています。最近の曲もいいですが、音楽療法のオツな雰囲気を思い出して歌ってきます♪（Nanakawa）

筋肉の話。

私は筋肉質ではないですが、身体にはそこそこ気を遣って、こまめに運動もしくは体操しようとしていました。長い間入院となると、運動不足になります。朝もテレビで流れる分と、午後に看護職員さんが前に立ってラジオ体操をしてくれますが、それだけでは足がむずむずして辛いことがありました。なかなかつかない筋肉･･･目指すは細マッチョ（体幹弱い）入院食はカロリーありますが、私の身体にはエネルギー消費に追いついていかないのか、鍛え方が足りないのか、肘も膝も貧弱なままでした。そういうわけで、タンパク質は積極的に取り、テレビを観る合間に患者の皆さんがしているように病棟内を周回歩行するようにしていました。少し歩行するだけでも気分転換になりますもんね。もしくは、エコノミークラス症候群予防にもなる、足ブラブラ体操。ふくらはぎを揉むようにするのも効果的でした。外泊時、精神病に理解溢れる友人と会ってお茶をしてきたのですが、トレーニングジムですっかり鍛えてマッチョに仕上がっていました。前から鍛えようかな？と言っていたのですが、ついに本格的に始動。すごいなあ･･･と、彼の胸元をただひたひたと触りまくる私なのでした。＊＊＊＊＊私も、トレーニングジムに行く日が近い？かもしれません。（Nanakawa）

アメンバー限定記事A子姉さんと夢。

アメンバー限定記事中国人のおじさんの話。

麻雀の話。

ある日、若い男性が私に話しかけてきました。「Kさん、麻雀やらない？」私は、麻雀はドンジャラぐらいしか経験がなく、あまり無理をしてゲームに参加してはいけないな･･･と感じつつも、人が足りないなら数だけでも役に立ちたいと名乗りを上げました。介護士時代、雀卓があるデイサービスもあるという話を聞いて、好奇心がうずうずしていたのもあります。「喜べ、Kさんが麻雀入ってくれるぞ」麻雀プロさんは、親切にも、隣に座って手取り足取り教えてくださり、麻雀の本も読ませてくれました。ぽん？？ロン？？（確実に素人）という言葉はともかく、にわか知識ですが、とりあえず同じ種類のコマをそろえてきゃいいんだ（゜▽゜*）と、私のにわかゲーム脳に火がつきました。麻雀プロさん、中国人の強いいおじさん、そしてＲさんというメンバーと私で、着々と繰り広げられていくゲーム･･･（Dさんは時々参戦していらっしゃった）これをしていると、不思議と頭の緊張が取れて、どこかリラックスした感覚にスーッとなっていくのですね。私にも、麻雀の良さが分かった気がしました。後半、麻雀プロさんが退院する間際には、手助けなしで勝つ（一番に上がる）こともありました。Ｒさんが遠慮して優しく負けてくれたためでもあったのですが、私はそれだけで大満足でした。麻雀プロ棋士、ありがとう･･･（何か混ざってる）＊＊＊＊＊メイク用品の収納に相変わらず悩んでいる私です。プチプラからデパコスまで、置き場所に悩みますね～ドレッサーを持っていないので、結局そのへんの棚の上になりそうな予感であります。（Nanakawa）

アメンバー限定記事Dさんの話。

眠れない時。

眠れない時にどうしていたかといいますと、ベッドに対して愛着を高めていたというしかないですね。このベッドちゃんが私のペットだ･･･みたいな。アラサーにもなると苔の生えたダジャレみたいなのが繰り出されてきますね。病棟のベッドは、もちろん自宅の布団よりは硬さのあるマットレスを使っていて、あっさりとしたかけ布団なので、柔らか布団と毛布で寝ていた私にしてみたら寝るのに時間がかかる感じがしました。入院中の長い期間を共にするベッド、なんとか愛着を保とうと、ペットのように布団をなでなでしたり、赤ちゃんのおくるみ風にぎゅっっと抱っこしたり、布団を半分に折りたたんで抱き枕風にしてみたり、私自身がラップの芯かのようにぐるぐるとくるまってみたり、工夫を凝らして馴染もうとこころみました。そのかいあって、睡眠薬を飲みさえすれば、過呼吸騒ぎも過ぎた頃には無事に寝付くことができました。心が波立っていると時間がかかりますが、何とか病院ベッドでご自愛する作戦は成功したのでした。＊＊＊＊＊「枕」のトリセツショーでやっていたのですが、玄関マットを折りたたんで自分にちょうどいい枕を作ることができるそうです。枕ではないもので枕を作るなど、考えたこともなかったので目からウロコでした。（Nanakawa）

統合失調症と過呼吸について。

ところで、私の精神科病棟に入院した理由というのは、統合失調症でした。投薬されている薬により、副作用が出て、錐体外路症状など筋肉の動きがスムーズでなくなるため、顔の筋肉がこわばったり、ヨダレが垂れたり会話がしづらくなったり、かと思うと手足の筋肉の動きが抑えられているために、急にむずむずして動き出したくなったりという身体の反応がありました。入院してからしばらく飲んでいた薬が変わり、そのせいか呼吸が苦しくなり、退院1ヶ月前に大部屋に移ることで過呼吸になることが増えました。すぐに退院ではないけれど、個室から大部屋になるというのと、北側の角部屋の一番角のベッド。この位置が、私にとってはダメだったらしく、ナイーブな神経細胞を普段鍛えていたものを弱いところつつかれてまた弱くなった感じがありました。いやはや、環境素因って大事なんですね･･･。そんなこんなで過呼吸が頻繁に起こるようになってしまった私を気遣うように、同室のYさんや、若い子のMちゃんが声をかけてくれるようになりました。「同じ部屋だから、気にしなくていいからね」「一番苦しいのはKさんなんだから」との、ありがたいお言葉を頂き、よく出来た相部屋パートナーに感謝しまくりの私でした。私のコミュ力はというと、ようやく若い子とのコミュニケーションに違和感が無くなってきた頃でした。苦しいとき、この過呼吸というのはどうしようもなく、ゼエゼエ息をするしか方法がないんですね。紙袋やビニル袋を口に当てて息を吸ったり吐いたり、吐ききってから息をするという方法も取りましたが、今回は効果は微弱でした。副作用＆大部屋に移るという環境変化のWパンチで起こったのであろう症状は、結局、大部屋を諦めて個室の空きが出来た時に引っ越し出戻りするしか治ることはありませんでした。しかし過呼吸でナースコールするというのも苦しいもので、「息吸ってて！これしか方法ないから！！」とビニール袋を当てられるだけで、看護師さんも最初はそれ以上対応してくれませんでした。夜中に苦しくて起き出してしまった時は、2人がかりで寄り添って対応してくれて、ご迷惑をおかけしましたし、苦しみが軽減するのを待ち望むばかりでした。看護師さん、バシバシナースコールをしてすみませんでした（土下座）時には、リスペリドン（リスパダール、気分安定薬の頓服）も服用していたので、眠るようにして意識を失う方法もありました。ナースコールの使い方として、適切だったと思えるのは、寝起きに身体が固まっていて、寝違えてしまったせいで起きられなくなったときでしたね。その時は気兼ねなく呼べました。まあ、自分が苦しいとき、困ったときに呼べばいいものなんでしょうけれど。＊＊＊＊＊退院後は、過呼吸が起こることは全くありませんでした。私の場合は完全に環境要因なのでしょうね。（Nanakawa）

過食と過呼吸と。

そう、眠れなくて起き出してしまう深夜。そしてポテトチップスなど、売店で購入したお菓子の過食。そして日中不安になると、過呼吸になるという、何故か過食と過呼吸の負のループを繰り返していたのでした。ある日の夜、また眠ることが出来ず、部屋でポリポリとポテトチップスを食べていました。食べてお茶を飲んでしばらくして、ふーっと落ち着いて眠れるようになるのです。が、その日に限ってまた過呼吸がやってきました（この時はまだ大部屋）その時、脳裏によぎったのは、Ｒさんの「毎日1．5リットルの水をたたきこむと、便通がよくなるぞ」という言葉と、名古屋で営業職をしていたという女性が「白湯を飲むといいよ」と言っていたこと。試しに、1．5リットルには満たなくても白湯を入れてゴクゴクと飲んでみたのでした。あ、胸の中心があたたかくなって、過呼吸が治った。（´□｀*）何故、白湯を飲むことで過呼吸が治ったのかは謎でしたが、精神的に来るものがあったのをいくらか軽減してくれたのだと思います。その後はぐっすり眠れました。白湯の重要性を、これほどまでに感じたのは今回が初めてでした（健康にはいいんだよねーぐらいでした）1．5リットルは無理でも、1リットルはたたきこもう！と心に決めた日でありました。＊＊＊＊＊今日も今日とて、片付け＆ポイ活です。充実して過ごしたいなー。（Nanakawa）

アメンバー限定記事Yさんの話。

素敵な歌番組。

ある日、ゆったりテレビを見ながらお茶していると、突然後ろの席で大合唱が始まりました。ダンディーなおじ様Dさんと、A子姉さん、歌が好きなYさんたちでした。皆さんでわいのわいのしながら、ある分のお菓子を食べ、机に集まり勉強会をしていました。音楽療法（OTさんが、テレビにパソコンを繋いで音楽を流す）ではないのですが、テレビに合わせて思い思いに歌っているようでした。美声が響き渡る中、そこにいる患者の皆さんは大合唱に聴き入り、終わると私は思わず拍手していました。夕食後の６時から消灯する９時までの間、暇を持て余して何のテレビを見るか試行錯誤する時間でした（※チャンネル争奪戦が静かに繰り広げられていた）そんな時、特別見たい番組がなければ歌番組を見よう！と声が上がっていました。Yさんは、オトナブルーを始め、ブリン・バン・バン・ボーンダンスを踊っちゃうほど今時のダンスを把握していましたし、元々おばあちゃんに合わせて一緒に歌を歌うことが好きな方でした。そういう訳で、私たちの住む地方では奇跡的に毎日のように歌番組が流れていたため、心の潤いを皆で取り戻すことが出来ました。乾杯、歌番組。令和のテレビ局万歳。やんややんやと手をたたくギャラリーに、十八番が来たらひたすら歌って踊るＹさんでした。何物にも代えがたい、素敵な夜が続きました。＊＊＊＊＊そろそろリハビリとして料理も始めています。散歩は図書館へ歩くなどして20000歩行きました。（Nanakawa）

アメンバー限定記事A子姉さんの話。

アメンバー限定記事Eちゃんの話。

パン食について。

「朝はパン食に出来るから、変えといた方がいいぞ」ある時、Rさんに言われました。私は服薬していた統合失調症薬（インヴェガの後、ラツーダという新しいやつに変更）のため、副作用でヨダレが出たり、口元が動かしづらく飲み込みづらさがあったため、３食とも粥食にしてもらっていました。ヨダレがだらだら出てしまう私のことを、何かに気がついてRさんは「スイーツ女子めっ！」と罵ってくれていました。はい、スイーツに目がありません。コンビニスイーツが仕事のご褒美でしたし、シフォンケーキぐらいなら作れちゃいます。確かに、パンが食べたい！と想い、ひそかにパン食になるのを楽しみにしていました。その後、朝食後の看護師さんとの会話に、「Kさん好きな食べ物とかある？」「ピザとか、パン系が好きですね」「そーなんだ！じゃあ、朝はパン食にしてもらうように先生に言っておこうか。」「やったー！ありがとうございますう」との展開が繰り広げられたのですが、この引き寄せパワーもなんのその、何故かその後パン食になることはありませんでした。先生が忘れていたのかな･･･？と思うものの、診察の時にパン食がいいですう！とかお願いすることだけはすっかり忘れていました。看護師さんにも再度聞くことはなく、結局入院中はもくもくと粥食を食べる私なのでした。＊＊＊＊＊とか言って、ちゃっかり退院前には両親からパンの差し入れを強奪している私なのでした。黒糖ロールやピーナッツサンド、うまし。（Nanakawa）

アメンバー限定記事Rさんの話。

最初の食事。

「Kさーん（私）、ご両親が着替え持ってきてくださったよ。ここに置いていい？」ボスっと、ベッドに着替えの入ったビニール袋が置かれました。精神科の看護師さんは、基本的に明るく優しく声をかけてくださる人たちばかりでした。最初の個室部屋は南側にあり、日当たり良好、風通しもよく、なんていいお部屋なんでしょう･･･とは思うものの。私はここで何をしたらいい？患者ってどうやるんだった？そもそも今の状況でほかの患者さんとコミュニケーションをとるとか、落ち着いてできる？と、様々な不安が押し寄せてきました。（注：筆者は元々介護職をしており、コミュニケーションなしには生きていけない体質になっていたのだった）そうこうする間に、最初の食事の時間がやってきて、デイルームに出て食事をとることになりました。右も左も分からないものの、食事をとるという行為自体はなんとか分かります。メニューもよく分からず、とりあえずゆっくり食べ、喉に流し込みました。ああ、病院食って意外と味があるんだと納得したことは覚えています。＊＊＊＊＊目指すは１日１００００歩達成（まだ療養中なので、近所を散歩しまくる）外泊では両親にお世話になり、友人とお茶をしたので、そろそろ回復しています。次回からはアメンバー限定記事になります。（Nanakawa)

精神病棟入院記。その2

気がつくと、パトカーの中。両親にした数々の嫌がらせ（庭や畑に悪さをする）や、車へのいたずら、また父親への暴言や暴力を思い返しながら、ああ、私は精神科に夜中に行くんだなあと人ごとのように思っていました。「詳しい事情を聞きたいから、今の時間に精神科の先生にお話をしてもらうことになるけど、いいかな？」という刑事さんの言葉にうなずき、とっぷり暮れた夜空の下を、刑事さんと乗り合わせ病院へ向かうことに。パトカー･･･生まれて初めてお世話になる･･･なんまんだぶ･･･どうぞお手柔らかに。と、祈る心境になっていました。病院へ着くと、別で乗ってきた両親がいました。両親とは目を合わさず、気まずい空気の中、父親は神妙な面持ちでした。先生が質問することにぽつり、ぽつりと答える私の声が響きました。最近ずっとストレスをためていたこと、どうしようもない焦りが強かったこと、資格の受験をするまでに挫折したこと、家庭内の環境変化があったこと、イライラしてしまうこと･･･。先生は冷静にひとつひとつ受け止めてくださり、私はこれまでの想いを吐露できたことに安心しました。そして先生の次の言葉は、「まだ精神的に落ち着かないところがあるし、ご両親とも距離を置きたいと思いますので、入院にしましょうか」その晩から即入院になったのは、予想だにしていなかったことでした。（着替えこそすぐに用意してもらったものの、即必要物品を両親に準備してもらうよう頼んだのは言うまでも無い）精神科病棟は、大きくてキレイに掃除が行き届いていて、夜なので静まりかえっていました。個室部屋に入ると、さっき待合室で見かけた、芸能人の方がベッドで寝ている幻覚が見えました。そもそもそんなベッドに恐れ多くも堂々と入る訳にいかないので、就寝直前になってから、そーっと傍らに「失礼します」とつぶやきながら入らせて頂きました。幼なじみや、昔の同級生の姿もちらほら見えました。これは統合失調症からくる幻覚だと後でドクターに教えて頂きましたが、皆さん、私が弱っているのを心配してくれているんだ、ととても都合のいい自己解釈をしながらも、ここは私がしっかり立たねば、とおおよそこれから療養につとめる方向ではないような心構えをしながら、襟を正さんばかりの想いで入院に向かう私でした。社会的には落ちこぼれてしまった私ですが、これから入院生活で何が起こるのかドキドキしながら、自分の幻覚たちと共に初日の夜を明かしたのでありました･･･。＊＊＊＊＊ポイ活はかどってます。今日は雑貨屋さんに散歩に行ってみる夕方です。（Nanakawa）

精神病棟入院記。その1

これは、アラサーの私がある日突然精神病棟に入ってしまった時の話。普段はおとなしい性格（と言われる）私ですが、30歳を超え数年たち、社会的に自立して生活を送り、これからが頑張り時だ！という時期に、それを起こしてしまったのです。後悔先に立たず、しかし、人生どのような悲劇も起こります。ザ・家庭内暴力。私はその頃、実の父親に反発して常にイライラしておりました。自分が行きたい進路を、アラサーにもなって親の過保護で止められていたからです。ええ、親は悪くありませんし、決断能力が足りない自分が悪いのです。起こしたくて起こした訳ではなく、むしろ親に手を上げるなんてこれまでの人生で一度もありませんでした。この年齢になって親にかんしゃく持ち。そう、私は発達障害の診断を受けていました。（※発達障害＝かんしゃく持ちではなく、私の場合のADHD/ASDの症状にイライラしやすい、切り替え速い、親への怒りがわきやすいという症状があるということはお見知りおき願います。）いわゆる大人の発達障害です。自分自身のどうしようもないところと折り合いをつけて生活するのと、社会的に自立していくのに必死に頑張ろうとした矢先の出来事でした。＊＊＊＊＊世の中の流れに乗ってポイ活￠( ･･)ﾉﾟ（万歩計で貯めるやつ）を開始しました。足の筋肉が足りないので、程よくつくといいなー。（Nanakawa）