ところで、私の精神科病棟に入院した理由というのは、統合失調症でした。

投薬されている薬により、副作用が出て、錐体外路症状など筋肉の動きがスムーズでなくなるため、顔の筋肉がこわばったり、ヨダレが垂れたり会話がしづらくなったり、かと思うと手足の筋肉の動きが抑えられているために、急にむずむずして動き出したくなったりという身体の反応がありました。

入院してからしばらく飲んでいた薬が変わり、そのせいか呼吸が苦しくなり、退院1ヶ月前に大部屋に移ることで過呼吸になることが増えました。すぐに退院ではないけれど、個室から大部屋になるというのと、北側の角部屋の一番角のベッド。この位置が、私にとってはダメだったらしく、ナイーブな神経細胞を普段鍛えていたものを弱いところつつかれてまた弱くなった感じがありました。

いやはや、環境素因って大事なんですね・・・。

 

 

そんなこんなで過呼吸が頻繁に起こるようになってしまった私を気遣うように、同室のYさんや、若い子のMちゃんが声をかけてくれるようになりました。

「同じ部屋だから、気にしなくていいからね」

「一番苦しいのはKさんなんだから」

 

との、ありがたいお言葉を頂き、よく出来た相部屋パートナーに感謝しまくりの私でした。

私のコミュ力はというと、ようやく若い子とのコミュニケーションに違和感が無くなってきた頃でした。

 

 

苦しいとき、この過呼吸というのはどうしようもなく、ゼエゼエ息をするしか方法がないんですね。紙袋やビニル袋を口に当てて息を吸ったり吐いたり、吐ききってから息をするという方法も取りましたが、今回は効果は微弱でした。副作用&大部屋に移るという環境変化のWパンチで起こったのであろう症状は、結局、大部屋を諦めて個室の空きが出来た時に引っ越し出戻りするしか治ることはありませんでした。

 

 

しかし過呼吸でナースコールするというのも苦しいもので、「息吸ってて!これしか方法ないから!!」とビニール袋を当てられるだけで、看護師さんも最初はそれ以上対応してくれませんでした。

夜中に苦しくて起き出してしまった時は、2人がかりで寄り添って対応してくれて、ご迷惑をおかけしましたし、苦しみが軽減するのを待ち望むばかりでした。看護師さん、バシバシナースコールをしてすみませんでした(土下座)

時には、リスペリドン(リスパダール、気分安定薬の頓服)も服用していたので、眠るようにして意識を失う方法もありました。

 

 

ナースコールの使い方として、適切だったと思えるのは、寝起きに身体が固まっていて、寝違えてしまったせいで起きられなくなったときでしたね。その時は気兼ねなく呼べました。まあ、自分が苦しいとき、困ったときに呼べばいいものなんでしょうけれど。

 

 

 

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退院後は、過呼吸が起こることは全くありませんでした。

私の場合は完全に環境要因なのでしょうね。

 

(Nanakawa)