『少女まんがのルーツをもとめて 二十世紀イリュストレ大全
2 アメージングファンタジー』 編集:荒俣宏
内容は、日本の少女まんがにもたくさん登場する”妖精や人魚”の
起源も二十世紀アートにあるというもの。
当時のフランスでは、ニューファッションを身にまとった若い女性
達を象徴的に「異界の女獣」とみなした。そして、”反体制的な魅力”を
描く画家や舞台作家によって異界幻想は舞台と物語の挿絵となって
世界中に広まったというもの。
ポスター画好きな私にはたまらない本
こんな素敵な絵が雑誌の表紙や本の挿絵として
使われていたとは
なんとも贅沢である。
現在の写真広告が多数掲載され、モデルを表紙に
した雑誌も素敵だが、イラストは見る人の想像力で
いくらでも世界が広がる魅力がある
神話、SFの世界から妖精まで、自由な想像力で
描かれた男女は美しくて・セクシーで・魅力的であ
る。
男女のボーダーラインさえも超えた絵を描くガーダ
・ウェーナの作品は、今日のジェンダー運動をも”ふ
っとばす”力を秘めていると思った。
個人的にはジョルジュ・レオネック『ラ・ウィ・パリジェ
ンヌ』のアイススケートリンクの下でタバコをのむ人
魚の絵とシー『ファンタジオ』の絵が好き。