柔道一直線のカレーライス | ドリアン長野の読書三昧

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「夕やけを見ていた男   評伝 梶原一騎」斎藤貴男著を読んでいて思い出したのだが、「柔道一直線」がテレビドラマ化され、一条直也役に桜木健一、マドンナ役に吉沢京子で放映され、視聴率もよかった。近藤正臣が足でピアノを弾くシーンも話題になった。
ある時、吉沢京子が作ったカレーライスをケンカかなんかしたのか、桜木健一が夜の公園で一人で食べている。カレーの匂いを嗅ぎつけ、野良犬がやってきたので、「ほら、おまえも食べるか」と言いつつ、スプーンでカレーを犬にやり、そのスプーンで自分も食べるということを交互にやっていた。

「きったねえ〜」

当時小学生だった私は思った。否、テレビを観ていた全員が思ったであろう。
否、当の桜木健一が一番思ったであろう。見事な役者魂である。
今でなら抗議の嵐、炎上間違いない。
翌日の同級生の話題は桜木健一野良犬にスプーンでカレーを食べさせて自らもそのスプーンで食べる事件の話題で持ち切りであった。さもありなん。

保健所から注意勧告なんかなかったんか〜い。