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FXトレーダーのナナイロです。


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ユーロ(EUR)

欧州連合27カ国中、16カ国の統一通貨(2009年1月現在)であるユーロは、為替市場で米ドルに次ぐ取引量を誇り、第2の基軸通貨としての存在感が強まっています。ユーロ(欧州連合)は、オーストリア、デンマーク、ベルギー、フランス、フィンランド、ドイツ、アイルランド、ギリシャ、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、スペイン、英国、ポルトガル、スウェーデンなど27ヵ国から構成されています。英国、スウェーデンなどを除く16ヵ国が共通通貨としてユーロを導入しています。16ヵ国はEMU(欧州通貨同盟)を結成し、ECB(欧州中央銀行)が策定する単一の金融政策を共有しています。
ここ数年は、ドイツの景気回復感や金利引き上げなどを理由に、ユーロ買いが強まっています。しかし一方で、欧州16カ国は共通通貨によって経済的に統一されたものの、政治的には統一されておらず政治的リスクがあるといった面もあります。対ドルとの動きでは、ここ数年米ドルの信任が低下すると、ユーロが買われる傾向にあり、特に、サブプライムローン問題が発覚してからは、その傾向が強まりました。
ユーロは1999年に電子通貨として発足しました。現在、「ユーロ/ドル」は世界で最も流動性の高い通貨ペアであり、その動きは世界経済の指標になります。「ユーロ/円」、「ユーロ/スイスフラン」も流動性が高い通貨ペアです。
ユーロ圏において重要だとみなされる国は、ドイツ、フランス、イタリア、スペインです。ユーロは、ドイツ債の利回りが米国債の利回りより高い時に買われる傾向にあります。ドイツ10年債はユーロ圏のベンチマーク債券と見られています。


*ユーロの主要な経済指標:
ECB政策理事会、失業率、GDP(暫定値)、総合消費者物価指数(HICP)、生産者物価指数(PPI)、ZEW景況感指数、経常収支、OECD景況感指数、IFO景況指数、ドイツ鉱工業生産指数、主要国財政赤字


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英ポンド(GBP)


ドル以前の基軸通貨は英国のポンドでしたが、第二次世界大戦後に、その地位を米国に譲りました。最近ではユーロの台頭もあって存在感がやや薄くなっています。しかし、世界有数の中央銀行や金融システムを有し、資源豊富で、石炭、石油などのエネルギー産業が発展し、EU最大級の天然ガスの生産国で輸出国でもあるため、世界第4位の経済規模を誇っています。2012年にはオリンピックが開催され、注目されるでしょう。英国はEU加盟国ですが、ユーロ導入は国民からの反対が多く、実現のめどはたっていません。
ポンドは流動性の高い通貨であり、取引量は米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ位置にあります。「ポンド/円」は、他の通貨ペアに比べて動きが激しく短期的な利益が期待できますが、その反面、損失が大きくなる可能性も高くなります。また、高金利通貨のひとつとしてキャリートレードに使用される傾向があります。
英ポンドは高金利通貨です。高金利通貨である豪ドルやNZドルの金利はさらに高いのですが、イギリスほどには金融市場が発達していないため、キャリートレードを行う投機筋は英ポンドを利用します。キャリートレードを行う投機筋は、高金利通貨を買い、低金利通貨を売ります。低金利通貨である日本円やスイスフランを売って、英ポンドを買うことが多くなります。
「ボンド/ドル」は外為市場の中で最も流動性の高い4つの通貨ペア(「ドル/ユーロ」、「ポンド/ドル」、「ドル/円」、「ドル/スイスフラン」)の一つです。高度に発達した資本市場があるため、英ポンドの流動性は高いのです。米国以外でトレード機会を求めている海外の投資家は、資金を英国へ送ります。そのために海外投資家は現地通貨を売り、英ポンドを買うことが必要となります。


*英国の主要な経済指標:
BOE政策金利、BOEインフレレポート、GDP、貿易収支、失業率、鉱工業生産指数、GFK消費者信頼感調査、小売物価指数、CIPS製造業指数、ライトムーブ住宅指数、RICS住宅価格指数



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カナダドル(CAD)


カナダは資源国のため、商品市況に影響されやすい傾向があります。産出される主な天然資源は、天然ガス、石油、金、石炭、銅、鉄鉱石、ニッケル、ウラン、亜鉛などです。エネルギー資源としては石油埋蔵量が豊富で、エネルギーの純輸出国でもあります。また、小麦など農産物の分野でも有数の供給国であるため、コモディティ価格に依存し、原油や農産物価格などが上昇した時に買われる傾向があります。
カナダドルは、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)等、新興国の経済発展により資源の需要が拡大した時に、買われています。また、経済的にも地理的にも米国との関係が非常に強く、米国の金融政策や雇用・消費などの経済統計の発表にも反応します。米国経済が加速するとカナダ企業との貿易が増加し経済全体がプラスになります。逆に、米国経済が減速するとカナダ経済にもマイナスになります。
地理的に近いことから、米ドルとのキャリートレードも活発です。カナダの金利が米国の金利よりも高くなると、「ドル/カナダドル」の売りが活発化します。逆に、米国が金利を引き上げ、カナダが利下げをすると金利差が縮まるため、カナダドルが売られる傾向にあります。


*カナダの主要な経済指標:
BOC政策金利、貿易収支、GDP、消費者物価指数、生産者物価指数、雇用統計、経常収支、Ivey購買部協会指数


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スイスフラン(CHF)


スイスは永世中立国であるため、政治的中立性から伝統的に安全な通貨として知られています。経済規模は大きくありませんが、貯蓄率や1人当たりのGDPが高いレベルにあります。歴史的に製造業、観光業、金融業に特徴があり、貿易も黒字で政治的にも安定し、先進技術も有しているため通貨も安定しています。
スイスの金利水準は低いため、金利狙いで投資する通貨ではありませんが、政治的中立性ゆえに、世界で最も優れた「セイフヘブン(安全)通貨」です。戦争や紛争など世界的な不安定や不確実な時には、資金の安全な避難先としてスイスフランが選好されます。特に、2001年に起こった米同時多発テロ以降は、有事のスイスフラン買いが進みました。最近でも米ドルが売られる局面ではスイスフランが買われる傾向にあります。戦争や紛争など危機的な政治経済情勢になると投資家は資金を増やすことよりも現状維持に関心が移るため、金利に関係なくスイスフランの優れた「安全性」が注目されることになります。
また、スイスフランは金利が低いため、キャリートレードで使用されることがよくあります。キャリートレードとは、高い金利の通貨を買い、低い金利の通貨を売ることです。スイスフランは低金利のため、キャリートレードの際に売却されます。


*スイスの主要な経済指標:
LIBOR目標レート、消費者物価指数、GDP、国際収支、貿易収支、失業率、鉱工業生産指数、小売売上高、KOF先行指数、SVME-購買部協会景気指数


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豪ドル(AUD)

豪ドルは高金利通貨の代表格で、日本でも外貨預金でおなじみです。FXにおいてもスワップポイントの高さから長期保有する投資家が増えています。オーストラリアは、石炭、原油などの鉱物資源が豊富であり、主な輸出国は日本や中国などのアジア諸国です。そのため、アジア経済の動向や商品相場の影響を受けやすい傾向があります。貿易相手国の不況や急成長はオーストラリアの輸出入需要に影響を与えるため、オーストラリアの主要貿易相手国の経済状況が重要です。ただし、外国為替市場におけるシェアはそれほど大きくないため、巨額な資金が一時的に流出入した際には、相場が乱高下することがあります。
オーストラリアは、金や鉄鉱石の産出国であるため、コモディティ価格と強い関係があります。コモディティ価格が上昇すると豪ドルが上昇する傾向があります。資源大国なのでインフレや原油高には強く、豪ドルは先進国中で高金利通貨のひとつでもあるため、流動性も高くキャリートレードでよく使用されます。高金利通貨の豪ドルはスワップポイント狙いの取引が多いのも特徴的です。一方、逆にコモディティ価格が下落すると下落する傾向もあります。


*オーストラリアの主要な経済指標:
金融政策決定会合、GDP、失業率、新規雇用者数、貿易収支、小売売上高指数、消費者物価指数、生産者物価指数、個人消費、Westpac消費者信頼感指数


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